トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコのインフレ率は一桁9.26%!また金利下げだな…2019年9月消費者物価指数

トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコのインフレ率は順調に低下中

10月政策金利の大幅利下げもあるな

 

トルコのイベント&経済指標の中で個人的に一番重要と思っているのが政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)。

そして二番手に来るのが経常収支とこの消費者物価指数(≒インフレ率)です。

トルコ経済・トルコリラに直結する重要指標だけに、否が応でも注目が集まります。

そのトルコ2019年9月消費者物価指数は如何に!

そして次回政策金利発表は10月24日!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ消費者物価指数≒インフレ率の記事)ではありません。

最新のトルコ消費者物価指数≒インフレ率情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

 

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トルコ9月消費者物価指数

トルコ9月消費者物価指数

8月実績前月比+0.86%、市場予想同+1.38%に対し、9月実績同+0.99%!

より重要な前年比は8月実績+15.01%、市場予想同+9.70%に対し、9月実績同+9.26%!
 

トルコ9月消費者物価コア指数

8月実績前年比+13.60%、市場予想同+7.60%に対し、9月実績同+7.54%!
 

大注目のトルコ9月消費者物価指数(≒インフレ率)。

結果は…、おいおい本当か!?と目を疑うような大幅改善!

インフレ率は6%近く改善。

コアインフレ率は6%以上と、今までのトルコのインフレ率はなんだったのか!と言いたくなるような素晴らしい結果です♪

 

 

トルコは、電気料金が7月から約15%値上げされたのに続き、8月からは天然ガスの価格も約15%値上げされました。

(選挙目当ての)大都市圏での食料品の戦略的値下げもとっくに終わっています。

トルコ人の方のTwitterでは、「エネルギー価格の上昇が本当に厳しい、今から冬を越せるのかが心配」と言った声もありました。

通常、電気・ガスなどのエネルギー価格が値上げされると、他の色々な物も結果的に値上げされていきます。

そんな下で発表された消費者物価指数(≒インフレ率)ですが、まさかの一桁+9.26%!

2017年7月以来の一桁台です(苦笑
 

これによりトルコ中央銀行の2019年末インフレ率予想は13.9%を下回りました。

さらには先日発表されたばかりの新たな「新経済計画」での2019年末のインフレ目標12%をも下回る結果に(笑

【インフレ目標】
2019年:12.0%
2020年:*8.5%
2021年:*6.0%
2022年:*4.9%

2020年末のインフレ目標値の8.5%も2019年内に達成しそうな勢いです♪

 

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トルコリラとメキシコペソのFXブログ-疑問・質問

 

さらにトルコの貿易赤字・経常赤字、そしてインフレ率の高止まりの原因ともなっている原油価格

一時はサウジアラビアの石油施設へのテロ攻撃・中東の地政学リスク上昇により、1バレル=63ドル以上に急騰していました。

しかし当局による迅速な復旧作業と、世界経済の減速懸念再燃により、原油価格はむしろテロ攻撃前よりも値を下げる展開となっています。

米中貿易戦争の激化・長期化懸念、欧州経済の混乱などから、今後も1バレル=50ドル台半ばでうろうろしています。

 

 

トルコは資源のない国なので、原油価格上昇貿易赤字・経常赤字拡大、輸入物価上昇・インフレ率上昇につながります。

当然トルコ経済・トルコリラにとってはマイナス要因です。

逆に、原油価格下落貿易黒字・経常黒字化、輸入物価下落・インフレ率低下につながります。

当然トルコ経済・トルコリラにとってはプラス要因です。
 

直近の原油価格は下落傾向となっています。

電器・ガスが値上がりしている中、原油価格が下がってくれればインフレ率の低下もさらに見込めると言うものです。

特にトルコの場合、インフレ率が収まってくれば国内消費(内需)も期待できます!

(トルコの政治と外交が問題を起こさなければ)今後のトルコ経済・トルコリラにも期待が持てるというものです♪

 

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。

 

トルコリラ用

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トルコ9月生産者物価指数

トルコ9月生産者物価指数

8月実績前月比-0.59%、市場予想+2.20%に対し、9月実績+0.13%!

より重要な前年比は8月実績+13.45%、市場予想+4.60%に対し、9月実績+2.45%!

 
生産者物価指数は前年比で、なん…だと…+2.45%だと…!

と、上記消費者物価指数(≒インフレ率)でもニコニコと書いていましたが、生産者物価指数の数値を見た時はブログを書く手も止まり、数値も思わず二度見したくらいの驚きです。
 

5月PPI:28.71%
6月PPI:25.04%
7月PPI:21.66%
8月PPI:13.45%
9月PPI:*2.45%

と本当に順調に低下しています。
 

なんでこんなに下がるんだよ、何やったらこんなに下がるんだと、と。

9月実績+2.45%ですよ!+2.45%!

(大切なので2回言いました)

実に11.0%もの低下、少し前の先進国並みの数値です♪
 

まあ理由は前年9月の生産者物価指数が前年比+46.15%と記録的な悪さだったからですけどね(苦笑

そう、去年8月のトルコショックの翌月ですから、その数値にも納得です。
 

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トルコリラ円スワップFXブログ-涙
 

まあ結果はどうであれ、喜ばしいのは確か(笑

何故ならばこの9月生産者物価指数は、来月や再来月の消費者物価指数に影響を与えます。

(9月に作られた商品は、10月-11月あたりに消費者に届き、購入されていくため)
 

さらに上記通り、現在原油価格も下落中です。

10月は1バレル=50ドル前半と、かなり値が下がってきています。

このトルコリラFXブログでも何度も言っているように、トルコは資源のない国なので、原油などのエネルギーのほとんどを輸入に頼っています。

つまりこのまま原油安が続くと、消費者物価指数(≒インフレ率)・生産者物価指数も低下していきます。

逆に原油価格が上昇すれば、トルコのインフレ率も上昇していく可能性が高いです。

トルコのインフレ率低下=トルコリラ高となるので、今後も原油高には要注意ですね。

…まとめると、来月再来月の消費者物価指数(≒インフレ率)にも期待ができそうです♪
 

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。

 

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インフレ率大幅低下で利下げは必至

トルコのインフレ率が大幅低下で追加利下げは必至
 

3日にトルコのインフレ率が発表されたが、前年同月比で+9.26%と前月から大幅に低下していた。

これで10月24日に行われる次回の政策金利発表では、追加利下げが発表されることが必至と思われる。
 

今年になってから世界的に利下げが行われる中、トルコはつい最近まで政策金利を24%と極めて高い水準に保っていた。

トルコがここまで高金利政策を続けてきたのは、昨年夏にリラが暴落したためその後のリラ安を食い止めるためと、国内の高いインフレを抑制するためだった。

しかし今年半ばになるとインフレ率やリラ安がようやく落ち着いてきたことと、高金利によってトルコ経済への悪影響が出てきたために、最近になって2回連続して利下げを実施。

7月には4.25%下げて19.75%とし、9月にはさらに3.25%下げて16.5%とした。
 

ここまでインフレが低下してくると、トルコ中銀が次回・10月24日の政策金利発表で3回連続の利下げを発表する可能性はかなり高くなる

次回の会合で利下げがあるとなると、問題はどれだけの利下げが行われるか。

前2回が4.25%と3.25%だったことから、次の利下げも3.0~5.0%になると予想できる。
 

トルコリラは最近安定してきたとはいえ昨年8月の暴落前の水準は回復していないが、歴史的に通貨が不安定なトルコとしては、この水準でもリラが安定していてくれれば、利下げには十分と考えていると思われる。
 

夏以降になってアメリカを初め各国の利下げが増えた。

この状況ならトルコが利下げをできる環境は整っており、インフレ率が下がったとなればこの機会を逃さずにトルコは追加利下げをしてくると予想される。

 

引用元:iFOREXのFXニュース

 
良記事ですね。

トルコ9月の消費者物価指数が前年同月比で+9.26%となった結果を受けて、トルコの政策金利の連続利下げが現実味を帯びてきています。

まあ仕方がないですね、トルコ経済も苦しいので利下げしたいのは理解できます。

しかも、

政策金利:16.50%
インフレ:*9.26%
実質金利:*7.24%

と確かに利下げ余地はかなりあります。

この実質金利の高さは他国よりも非常に高い金利幅となっています。

まあこれがトルコリラの魅力なのですが、トルコの企業や国民にとっては迷惑な話でもあります(苦笑
 

今回、インフレ率は5.75%も下がりました。

4.0%利下げとなっても実質金利は3.24%。

5.0%利下げでも実質金利は2.24%もあります。
 

5.0%の利下げは少し行きすぎですね。

3.75%~4.0%程度の利下げなら、大勝利ではないでしょうか(笑

ここら辺が現実的なところだと思います。
 

ただ問題はあまり利下げ幅が大きすぎると、その後は逆にインフレ上昇に転じる可能性も高くなってくることです。

インフレ率と経済成長。

トルコ中央銀行は今後も難しいかじ取りを迫られそうです。

 

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消費者物価指数でトルコリラ

トルコ9月の消費者物価指数・消費者物価指数でトルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.6927トルコリラくらいでしょうか。
 
指標発表後はインフレ率の大幅は低下を好感してドル安トルコリラ高に進むも、その後は政策金利の大幅な利下げを警戒して元に戻す展開に(苦笑

しかし下記の通り、アメリカの弱い経済指標からトルコリラ高が進んでいます。

次のトルコの重要経済指標は11日に発表される8月経常収支です。
 
ただ政治・外交面で心配事が…。

トルコが希望するシリアとの国境沿いに設置する安全地帯問題です。

本来であれば先のエルドアン大統領・トランプ大統領の首脳会談で議題に挙がる予定でしたが…中止となっています。

業を煮やしたエルドアン大統領は単独で行動(シリアへの軍事行動)すると言っています。

早まらないでエルドアン大統領…。

ドル/円

1ドル=106円90銭くらいでしょうか。
 
アメリカ9月のISM製造業景況指数、ADP雇用統計に続き、ISM非製造業景況指数も

前月:56.4
予想:55.0
確報:52.6

と、景気判断の分かれ目である50を116カ月連続で上回り活動の拡大を示したものの、市場予想の55.0は下回り、2016年8月以降3年ぶり低水準となってしまいました。

特に重要度の高い新規受注が53.7と、3年ぶり低水準。

また雇用も50.4と、2014年2月以降5年ぶり低水準となっています。

結果ドル安円高展開に…(涙

トルコリラ/円

1トルコリラ=18円75銭くらいでしょうか。
 
「ドル安円高」が進んでいますが、「ドル安トルコリラ高」も進んでいるため、結果ほぼ変わらず。

他通貨は総じて円全面高の展開なだけに、トルコリラの底堅さが光ります♪

そう、トルコリラは頑張って値を維持しているのです!
 
現状図で表すと、現状は円>トルコリラ>ドルですかね。

トルコリラ…、頑張れよ…(笑
 

トルコリラはここ1年はむしろ安定しています。

ただ…、トルコリラはスワップポイントの高さから買いポジションに偏りがちです。

しかもボラティリティーも高い通貨ですので、短期筋や投機筋に狙われやすい通貨とも言えます。

つまり…資金管理は厳密にね♪
 

トルコリラ・スワップポイント小漫画、政策金利12.00%

 

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