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【トルコリラ堅調】政策金利14.00%で据え置き【2022年1月会合】

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政策金利は据え置きで14.00%

しばらくは政策金利据え置きか

 
トルコ中央銀行(TCMB)は20日、政策金利を据え置き、利下げサイクルを停止しました。

声明を見る限り、利下げ再開にはしばらくの期間を設けるようです。

トルコリラは一時期よりかは上昇しているとはいえ、歴史的安値圏には変わりないですからね、当然です!

本音を言うと利上げして欲しいくらいですが、エルドアン大統領が政権にいる限り、利上げは難しいのでしょうね(-_-;)
 

トルコ中央銀行政策金利

現在:14.00%
予想:14.00%
結果:14.00%
 
トルコ中央銀行は2022年1月会合で、政策金利を据え置き、14.00%にすることを決定!

市場予想通りも市場は安堵し、トルコリラは対円・対ドルとも小幅上昇しています(^^♪

 

次回トルコ大統領選挙は2023年。

2023年6月18日までに国政選挙(議会と大統領の同日選挙)が行われ、エルドアン大統領が再選されれば、もう1期5年となります。

一部報道によると、総選挙を今年春ごろに前倒しで実施する可能性が浮上しているそうです。

その総選挙で政権交代が行われ、政教分離・親米親欧政権が樹立されれば、トルコリラはさらに暴騰するはず!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。

最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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トルコリラとメキシコペソのFXブログ-疑問・質問

 

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トルコリラ政策金利は14.00%

トルコ中銀は20日の金融政策決定会合で、主要政策金利の1週間物レポ金利を年14.00%で据え置くと決めた

4会合続けた利下げはいったん打ち止めとした。

アナトリア通信によるとエルドアン大統領は17日、金利は「ゆっくり段階的、着実に」下がるとして、利下げのスピードを緩める考えを示していた。
 

トルコは通貨安に伴ってエネルギーなどの輸入物価が上昇し、激しいインフレに直面している。

12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比36%に上った。

1月に入っても電気代が50~125%、最大都市イスタンブールでは路線バス運賃が36%上がるなど、勢いは止まらない。
 

中銀はインフレ対策の定石である利上げには消極的だ。

エルドアン大統領が「(高い)金利が原因、インフレが結果」と逆の主張をして反対するためだ。

中銀は通貨リラを支えるために直接、間接の為替介入を繰り返し、外貨準備高枯渇への不安がさらなる通貨安を呼ぶ悪循環に陥っている。

 

引用元:日本経済新聞

 
結果、トルコの政策金利は、

トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)

前回実績14.00%、市場予想14.00%に対し、実績14.00%!
 

市場予想通りも、やはり政策金利の据え置きで、市場には安ど感が漂い、トルコリラは堅調に推移(^^♪

小幅ながら上昇しています。

(その後、アメリカ株式市場の急落によりリスク回避姿勢が進み、小幅下落しましたが…)
 

そもそもトルコ中央銀行は、先月12月の政策決定会合で、利下げの一時停止を示唆し、今年2022年第1・四半期は利下げの影響を監視するとしていました。

 

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今回の声明では、その期間を削除。

これにより市場では、4月以降も政策金利の据え置き期間が続き、利下げ再開時期が遠のいたのでは、との見方が多数を占めています。
 

また前日の19日には、アラブ首長国連邦(UAE)と640億リラ(約5400億円)分の通貨スワップ協定を結んだと発表しています。

トルコは最近、中国や韓国、カタールとも通貨スワップを結んでおり、今回のアラブ首長国連邦との協定も、外貨準備を積み増して市場の信頼を得るのが狙いと見られています。

ただ、やらないよりかはマシですし、短期筋・投機筋への牽制の意味合い的には良いと思いますが、所詮はドルやユーロなどのハードカレンシー(国際通貨)ではないため、効果は限定でしょうね。
 

確かにトルコリラ安は、エルドアン大統領が首相だった時や、まだまともだった初期大統領時代に進めた工業化で、家電や自動車などの輸出企業にも追い風となります。

現に輸出額はトルコリラ安もあり過去最高のを記録しています。

さらにコロナ禍の中でもトルコリラ安により、トルコを訪れる外国人観光客も増加傾向だそうです。
 

ただトルコの輸入・輸出割合は、

輸出:1.0
輸入:1.5

です。

同じ無資源国でありながら円安が好影響を与える日本とは真逆で、トルコリラ高の方がトルコに好影響を与えます。
 

トルコは石油や天然ガスをほとんどを輸入しており、原油高・天然ガス高に加え、買う代金であるトルコリラ安で、国民はさらに多くのお金を払う羽目になっており、苦しんでいます。

現にトルコでは過去1年で電気やガスなどのエネルギー料金は5割以上も上昇しています。

電気やガス、ガソリン・灯油などのエネルギー価格が上昇すれば、ほぼすべての商品・サービスの値段も上昇します。

トルコリラ安が物価上昇を促しているのです。
 

そもそも下の図のように、現在トルコは絶賛インフレ加速中です。

利上げしてでも抑制すべきところですが…。

チェティンカヤ総裁の時も、アーバル総裁のときも、上手くコントロールできていたのに、エルドアン大統領のトルコ中央銀行への介入・解任⇒利下げで失敗しただろ、上手くいかなかったでしょうに…。
 


 
上記通りインフレは上昇しており、今回の政策金利の据え置きで実質金利はさらにマイナス幅を広げています。

トルコから資源が産出されれば、昨今の資源高によって違ってくるのでしょうが、残念ながらトルコは日本同様、ほとんど資源を算出しません。

せめてアメリカやEUと仲良くしてくれれば、通貨も堅調に推移してくれるでしょうが、昨今のエルドアン大統領は新ロシア・親中国です。
 

トルコ銀行のカブジュオール総裁は、市場と大統領の間で板挟みになっており、苦しいのも理解できます。

利上げしてしまえば解任されることでしょう。

据え置きでも精いっぱいの抵抗なんでしょうね。

もう、いっそエルドアン大統領がトルコ銀行総裁を兼任すればすっきりするのにね(;^_^A
 

高すぎるインフレ率を改善するなら利上げすべきです。

しかしトルコの利上げは、ただでさえ弱い景気を冷やしかねず、雇用の改善も進まないでしょう。

逆に景気回復・失業率の改善を目指すなら利下げすべきです。

すると今後は利下げは通貨暴落によってインフレの加速を招きかねないというジレンマに陥っています(-_-;)

どちらにしろトルコ中央銀行は難しい舵取りを迫られそうです。

 

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高金利通貨国の実質金利

今回の政策金利の据え置きでトルコの実質金利は、政策金利14.00%-インフレ率36.08%=-24.08%!

11月の-4.89%、12月の-4.89%から、さらにマイナス幅を拡大しています。

まあ、インフレが目も当てられないくらい上昇しているのに、政策金利が据え置きならそうなりますよね(;^_^A
 

トルコ中央銀行は声明で「最近のインフレ率の上昇は不健全なトルコリラ安による歪んだ価格設定行動によって引き起こされ、また供給サイドの要因・世界的な食品と農産物の価格上昇なども影響した」としています。

トルコリラ安は、エルドアン大統領の独裁的で強硬な政治姿勢、半米反欧州連合(EU)新ロ新中的な外交、中央銀行への介入・利下げ強要などの金融政策の失敗、が原因でしょうけどね(怒
 

さて気を取り直して、他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、

同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+5.90%

政策金利3.75%-インフレ率5.90%=-2.15%!

(11月18日:南アフリカは政策金利を0.25%利上げし3.75%に)

次回政策金利発表は2022年1月27日。
 

メキシコのインフレ率は+7.36%です。

政策金利5.50%-インフレ率7.36%=-1.86%!

(12月16日:メキシコは政策金利を5.50%に利上げしました)

次回政策金利発表は2022年2月11日。
 

メキシコペソも南アフリカランドも、一時期の高金利通貨っぷりは影を潜めていますが、それでもゼロ金利政策が一般的な先進国に比べれば十分に高金利通貨です!

しかしメキシコや南アフリカは、実質金利がマイナス状態。

ただ、最近の資源高で両国通貨は急上昇中です(^^♪

一方トルコは、資源も無く、実質金利のマイナス幅も拡大中。

投資の旨味が減ってきています…。
 

まあトルコのインフレ率が下がってきてくれたり、コロナが収束し観光収入が増加して経常収支が黒字化してくれたら、トルコリラ投資への旨味も増えてくるのですが、問題はエルドアン大統領が…。

大統領が一番の問題ってどんな国?(;^_^A

 

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政策金利発表でトルコリラ

トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=13.4481トルコリラくらいでしょうか。
 

最近のトルコリラは安定しており、さらに堅調に推移しています。

しかし17日にエルドアン大統領は「金利はゆっくりと段階的に、しかし着実に下がる」と発言しています。

上記通りのインフレ率ならば大幅利上げをして、まずはインフレを退治・抑制するのがセオリーなのですが…。

利上げは期待できそうにないです(-_-;)

ドル/円

1ドル=113円68銭くらいでしょうか。
 

ロシアによるウクライナ侵攻が警戒される中、アメリカ政府がウクライナ駐留外交官の家族に対し、国外退避をさせるかを検討している、との一部報道から警戒感が強まり株価は大きく下落!

リスク回避の円高が進みました。

アメリカの10年債利回りが上昇していることは、トルコリラにとってマイナス(トルコリラ安要因)も円にとっては朗報(日本円安要因)ですが、株安からのリスク回避で円高になっていますね(;^_^A

トルコリラ/円

1トルコリラ=8円43銭くらいでしょうか。
 

政策金利の据え置きが決定した時は、安ど感が漂い、一時8円60銭近くまで上昇しましたが、その後はアメリカ株式市場の急落によりリスク回避姿勢が進み、小幅下落しています。

まあ今会合は、利下げサプライズが行われなくて良かったこと。

声明を見る限り、しばらくは利下げはなさそう、の2点が確認されただけでも良かったかもしれません(^^♪
 

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トルコの政策金利は現在14.00%(2022年1月22日)。

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最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。

 
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?

気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪

 

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