インフレ悪化でトルコリラ下落!2021.2消費者物価指数

トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコのインフレ率は予想以上に悪化

利上げしないとリラ下落も下落しそう

 
トルコ経済は回復しています。

1日に発表された2020年通期の実質国内総生産(GDP)は前年比で1.8%増でした。

新型コロナウイルスの影響で各国が大きくマイナス成長を余儀なくされた中でのプラス成長は驚きです。
 

しかしこれは、景気の下支えを優先した金融緩和策のお陰でもあります。

金融緩和策=インフレ誘導政策です。

結果、トルコ経済の回復とともにインフレ率も上昇しています。
 

インフレ率が上昇するということは通貨(トルコリラ)の価値が減少する(通貨安になる)ということです。

通貨安となれば輸入物価が上がる訳で、ますますインフレ率が…と負のスパイラル状態のトルコとなっています。
 

そんな中、先日トルコのイベント&経済指標の中で個人的に二番目に重要な消費者物価指数(≒インフレ率)が発表されました。

(一番重要と思っているのは政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)発表)
 

トルコ経済・トルコリラに直結する重要指標だけに、否が応でも注目が集まります。

そのトルコ2021年2月消費者物価指数は如何に!

そして気になる次回政策金利は早くも3月18日発表!
 

トルコ2月消費者物価指数

トルコ2月消費者物価指数

1月実績前月比+1.68%、市場予想同+0.70%に対し、2月実績同+0.91%!

より重要な前年比は1月実績+14.97%、市場予想同+15.40%に対し、2月実績同+15.61%!
 

トルコ2月消費者物価コア指数

1月実績前年比+15.50%、市場予想同+16.00%に対し、2月実績同+16.21%!
 

大注目のトルコ2021年2月消費者物価指数(≒インフレ率)。

結果は、市場予想を上回る散々たる内容に…。

2019年7月以来の強い伸びを記録してしまいました。
 

先月・先々月とインフレが収まるどころか、ますます酷くなっています。

食品価格やエネルギー価格の上昇が消費者物価指数(CPI)全体を押し上げ、CPIもとうとう15%を突破し、消費者物価コア指数(CPIコア:価格変動の激しいエネルギー価格や食品価格を取り除いたもの)に至っては16%をも超えています。
 

2020年11月に政策金利を利上げし15.00%へ。

そして12月も政策金利を利上げし17.00%に。

2021年1月・2月ははエルドアン大統領の利下げ圧力がある中、政策金利を17.00%に据え置きし、徐々に効果が出てくるかと期待されていましたが、インフレ抑制の効果はまだ出ていないようです。
 

トルコリラもインフレ率の加速により、トルコ中央銀行が利上げに動くとの思惑から一瞬上昇した(一瞬でも上がるとは思わなかったが(;^_^A)ものの、やはりアメリカとの金利差縮小による、トルコリラの魅力低下により下げています。
 

アーバル・トルコ中央銀行総裁も「長期にわたって金融政策の引き締めスタンスを断固維持し、必要なら追加の金融引き締めを行う」と改めて表明しましたが、あまり効果は無いようです。

実際に行動している時にきているのでしょう。
 

トルコ中央銀行による次回政策金利発表は3月18日。

追加利上げを行うことでインフレ抑制への決意や独立性を改めて示す必要があることでしょう。

そうでないとトルコリラは市場の失望を買い、さらなる下落へと進む可能性が高いです(-_-;)

トルコリラ…期待して良いのか!?

 

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実質金利は十分プラス

実質金利とは、名目金利から物価上昇率を差し引いた金利のことを指します。

簡単に言えば、主に政策金利から消費者物価指数・前年比を引いた数値のことですね。
 

今回の消費者物価指数発表でトルコの実質金利は、

17.00%-15.61%=+1.39%となりました。

実質金利はプラスです( ・_・)b グッ
 


 
しかし上記Twitterに書いた通り、アメリカの10年債利回りは1.48%に達しており、1.50%も超える勢いです。

トルコの実質金利は、1.39%。

だったらトルコリラ買わずに、安全安心なアメリカ債券を買うよね(;^_^A

トルコ中央銀行は1.0%かた1.5%の利上げは必須な状況です。
 

しかし、インフレ率を抑えるために利上げすると、このコロナ禍で苦しく見通しの暗いトルコ経済がさらに先行き不透明になってしまいます。

雇用全体の50%以上を占めるサービス業は、店内飲食や週末の外出禁止措置で苦境にあえいでいます。
 

さらに11月の失業率は12.9%ですが、求職活動を諦めた人を加えた広義の失業率は25%に達するとも言われています。

また新型コロナに伴う解雇禁止規制により、無給のまま雇用が維持されている人も200万人に上ると見られています。
 

かと言ってトルコ経済を救うために利下げすると、今度はさらにインフレ率が上昇し、結果トルコ経済も悪化してしまいます。

トルコ中央銀行と財務省は難しいかじ取りを迫られそうです。
 

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。

 

トルコ2月生産者物価指数

トルコ2月生産者物価指数

1月実績前月比+2.66%、市場予想+0.70%に対し、2月実績+1.22%!

より重要な前年比は1月実績+26.16%、市場予想+26.75%に対し、2月実績+27.09%!
 

生産者物価指数も…これまた酷い(涙

市場予想を大きく上回っています。

これでは製造して市場に出回る2カ月後~3カ月後の消費者物価指数(インフレ率)が心配です。

こちらも消費者物価指数と同じように、今までのトルコリラ安から原材料の輸入物価が上昇していることが問題です。
 

事実、トルコリラは2020年、対ドルでおよそ2割下落。

結果、エネルギーをはじめとする輸入物価を押し上げました。

そのため、インフレ率は1年前と比べ4%近く悪化しています。
 

トルコの経済構造は、輸出を1とすると輸入は1.5となります。

つまりトルコリラ高の方がトルコ経済にプラスに働くのです。

当然トルコリラ安だとトルコ経済にマイナスに働きます。

(トルコリラ高だと安く品物を輸入できるためトルコ経済にもインフレにも優しい♪)
 

さらに日本と同様、資源の無いトルコでは、原油・天然ガスなども輸入に頼っています。

その原油・天然ガスの価格も一時期より上昇していることもインフレ上昇に拍車をかけています。
 


 
色々言いましたが生産者物価指数は消費者物価指数(≒インフレ率)の先行指数です。

何故なら、この1月生産者物価指数は、2カ月後~3カ月後の消費者物価指数に影響を与えるからです。

(2月に作られた商品は、4月もしくは5月あたりに消費者に届き、購入されていくため)

このままだと2021年4月・5月の消費者物価指数(≒インフレ率)も厳しそうです(;_;)
 

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。

 

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消費者物価指数でトルコリラ

トルコ2月の消費者物価指数・生産者物価指数でトルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=7.4568トルコリラくらいでしょうか。
 

10日ほど前は1ドル=7.00トルコリラを下回っており、今年のトルコリラは違うな!

と思っていましたが、インフレ率上昇・エルドアン大統領の介入(利下げ)発言などが、トルコリラに悪影響を与えています。
 

野菜とか40%以上の値上がりって、市民の怒りが爆発してデモが頻発しそうなくらいの上昇率なんですけどね。

アメリカだったら暴動デモが起こりそうですが、トルコでは…。

兎に角、選挙に勝つためにもエルドアン大統領は、このインフレを何とかしないといけません。

ドル/円

1ドル=107円05銭くらいでしょうか。
 

アメリカの長期金利上昇により、ドルが全面高の様相を呈しています。

また雇用統計の先行指標とも言える、

アメリカ2月ADP雇用統計
前回:+19.5万人(+17.4万人から上方修正)
予想:+17.7万人
実績:+11.7万人

アメリカ2月ISM非製造業景況指数
前回:58.7
予想:58.7
実績:55.3

と、予想を下回る結果となりました。
 

このままでは、2月の雇用統計でもプラスは維持されるでしょうが、冴えない結果になりそうです(-_-;)

パウエル・アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)議長も、失業者が依然1000万人近くおり、また多くの人が職探しをあきらめており、実質的な失業率は10%に達している、としています。

お金じゃぶじゃぶ政策は当面続きそうです。

トルコリラ/円

1トルコリラ=14円35銭くらいでしょうか。
 

トルコにとって逆風が吹いていますね。

そんな中、ポジティブニュースを探すとすれば、トルコでは1月から中国・シノバック製の新型コロナウイルスワクチンの接種を始めており、これまでに高齢者ら700万人超が1回目を受け、うち200万人超が2回目の接種を終えたそうです。

さらにその有効性は83.5%だったとする臨床試験(治験)の最終結果を発表し、入院が必要な重症化率は0%。

また、重大な副作用は認められなかったとしています。

これが本当なら、トルコ経済にとって非常に有効なのですが…。

頑張れトルコリラ!
 

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