リビア停戦合意!当然トルコリラ高要因♪
先日トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が会談し、リビア内戦に対し、双方に停戦の呼びかけも拒否されたことを記事にしました。
しかし一転、リビア国民軍(LNA)が受け入れを表明し、停戦合意となりました。
停戦が長く続くとの見方は少ないものの、たかだか数年の平和でもその数十分の一の戦争に勝ること幾万倍でしょう。
やはり言っても平和が一番です。
リビアが停戦期間入り
国内が分裂状態で内戦が続く北アフリカの産油国リビアで12日、「シラージュ暫定政府」と「リビア国民軍(LNA)」が受け入れを表明した停戦期間に入った。
暫定政府を支持するトルコ、LNAを支えるロシアが8日の首脳会議で双方に停戦を呼びかけていた。
直前まで停戦に難色を示していたLNAが一転、受け入れた。
だが対立の構図に大きな変化はなく、停戦が長く続くとの見方は少ない。
リビア内戦は、石油や天然ガスの利権を巡り、様々な国がリビア国内の勢力を支援する「代理戦争」の様相を示す。
暫定政府はトルコやカタールが支持する。
一方LNAはロシア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)が支えている。
引用元:日本経済新聞
上にも書いていますがトルコが地中海のガス油田目当てにリビアへの派兵を表明し、リビア内戦に参戦。
しかし相手はロシアが支援するリビア国民軍(LNA)。
シリア問題は百歩譲ってトルコ版核心的利益のクルド人問題があるので理解できますが、リビア問題は思いっきり資源がらみの私利私欲(ガス油田)なので、ますますトルコリラが下がる要因になると心配していました。
トルコがリビア内戦に参戦!停戦呼びかけも反政府組織は拒否 トルコのシリア侵攻の停戦が一応なったと思ったら、今度はリビアの内戦に参戦。エルドアン大統領が大人しくしてくれるだけで、トルコリラは上昇すると思うので[…]
それが派兵前に停戦合意。
さっそくエルドアン大統領はリビアの暫定政府である国民合意政府のシラージュ議長(サラージ議長とも、日本語の読みの問題)と会談しています。
結果現地時間の1月12日0時、停戦が開始されました。
これは大きいですね!
これ以上の人命を犠牲にしなくても済むとか色々ありますが、トルコリラホルダーにとってはトルコリラ安になる要因が減ったことが大きい!
アメリカと揉め、ロシアとも揉め…ではトルコリラ安に歯止めが効かなくなる恐れがありましたから…。
このリビア情勢、確かにイラン問題ほど為替に影響を与えていません。
アメリカが積極的に関与していないためですが、アメリカから警告は受けていました。
また欧州連合(EU)からも「要らぬ混乱を招くだけだ」とお叱りを受けています。
停戦が長く続くとの見方は少ないと書かれていますし、まあそうだと思います。
しかし停戦が破棄され内戦が再開された場合、国民合意政府に付くトルコ軍は貴重な戦力…と言うか主戦力になりますから、トルコが矢面&泥沼化&非難を一身に受ける立場、になりかねません。
当然トルコリラにとって良い事はひとつもありません。
本当に停戦合意が一日でも長く続きますように(祈り
(ただ…、エルドアン大統領がこの停戦をトルコ軍をリビアに派兵展開する手段と時間に利用しないかが心配です)
トルコ11月経常収支
トルコ11月経常収支
10月実績+15.6億ドル、市場予想-4.0億ドルに対し、11月実績-5.2億ドル!
次にトルコ2019年11月の経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
その結果は…、市場予想を上回る赤字額(涙
観光収入も激減し、原油などのエネルギー輸入量も増え、赤字額が多くなる冬の季節がやってきました。
トルコ🇹🇷11月経常収支
前回:+15.6億USD
予想:-*4.0億USD
実績:-*5.2億USDあ、悪い😭
トルコの夏は観光収入でプラスとなりますが、
冬になると原油などのエネルギー輸入が上昇します
しかも原油高…、経常収支も悪化しますよ通年では経常黒字を確保しそう(大偉業)ですが、少しでも頑張れ❗️ pic.twitter.com/GQAjkxYe5Y
— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) January 13, 2020
しかし、11月の経常収支は市場予想を上回る悪さだったとは言え、2019年度のトルコの経常収支は大健闘しています。
参考までに2019年度11月までの経常収支は、
赤字額:-31.71億ドル
黒字額:+82.31億ドル
2001年以降久々の年間経常黒字達成がほぼ確実な状況なのです!
素晴らしい♪
ただいつも通り貿易赤字の大部分はエネルギー関連(石油・天然ガス)が占めています。
これも仕方がない、トルコは資源のない国ですから。
資源のある南アフリカやメキシコが羨ましいですが、資源のない新興国の割には頑張っています♪
ただ12月以降は少し心配です。
なぜなら、貿易収支・経常収支に一番影響を与えるエネルギー価格、つまり原油価格が上昇しています。
原油価格は、米中貿易戦争の長期化懸念、欧州経済の混乱などから、1バレル=50ドル台半ばでうろうろしていました。
しかし12月以降、
●米中貿易協議進展期待
(世界経済も思ったよりかは悪化しないのではないか)
●原油価格の低迷を憂いだ、石油輸出国機構(OPEC)による協調減産量の拡大期待
(実際に協調減産を日量50万バレル拡大し、合計減産規模は日量170万バレルに)
などにより1バレル=60ドルを突破してきています。
(逆に産油国であるメキシコ・カナダにとっては都合の悪い相場展開とも言えます)
12月は米中貿易協議合意、世界経済もそこまで悲観的ではないのでは?期待から上昇しています😅
結果トルコリラ下落(原油輸入国)
メキシコペソは上昇(原油輸出国)まあトルコリラは政治外交的に下げたところはありますが、やはりインフレ率上昇・経常赤字に結びつく原油価格の上昇は痛い😭 pic.twitter.com/0Lza3Rha7P
— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) January 7, 2020
経常黒字は通貨高に影響を与えます。
貿易赤字は通貨安に影響を与えます。
なんとか2019年度は18年ぶりの年間経常黒字を達成して、トルコリラ高に貢献して欲しいものです♪
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高スワップ&約定力99%以上は伊達じゃない!
経常収支でトルコリラ
トルコ11月の経常収支で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.8717トルコリラくらいでしょうか。
一時は1ドル=6.0トルコリラを突破しようかと言う勢いでしたから、随分と落ち着いてきました。
一応チャート上では経常収支を境に若干トルコリラ安が進んだように見えますが、その後はトルコリラ高になっていますし、誤差の範囲でしょう。
イラン問題・中東事情の緊張緩和から欧州時間に入り、主要欧州各国の株高からリスク回避姿勢が後退。
先週末に堅調なまま終えたイスタンブール株式市場の主要株価指数も、前週末比で約1.4%高と上昇基調を維持しています。
エマージング通貨(新興国通貨・高金利通貨)であるトルコリラも買われているようです♪
ドル/円
1ドル=109円90銭くらいでしょうか。
もうすぐだ、もうすぐ110円台復活!
NYダウ平均・ナスダック・S&P500、各主要指数も上昇スタート!
1ドル=109円93銭まで上昇しましたが…。
110円付近にはドル売りの分厚い層が確認されていますし、本日は特段110円を突破する材料もないので、110円突破は15日の米中通商協議第1段階の合意署名まで持ち越しかなあ…。
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円70銭くらいでしょうか。
アメリカがイラン革命防衛隊の司令官への攻撃を実施し殺害。
その後、イラン側も報復措置としてイラクの米軍基地をミサイル攻撃したことから、急速にリスク回避姿勢が高まり、トルコリラ売り円買いが進み、一時は1トルコリラ=18円を割っていましたが…。
大分と戻して履きましたが、ここから上値が重い重い(苦笑
この流れの中16日にはトルコ中央銀行による政策金利発表があります。
市場予想は11.50%!
インフレ率は+11.84%で本来なら利下げしている場合じゃないのに…。
トルコのインフレ率は再び上昇本来なら利上げするレベルだが トルコのイベント&経済指標の中で個人的に一番重要と思っているのが政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)発表。そして二番手に来るのが経常収支とこの消費者[…]
現状図で表すと、ドル>トルコリラ>円ですかね。
良い展開です♪
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2024年9月23日-9月29日週前週比4.9銭のトルコリラ安円高 先週9月23日週のトルコリラ/円は、トルコ、およびトルコリラが…と言うよりかは日米中の要因から乱高下の展開となりました。 […]
トルコの政策金利は現在12.00%(2020年1月14日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.25%(2020年1月14日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
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2024年9月23日-9月29日週前週比19.2銭のメキシコペソ安円高 9月23日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を[…]