トルコリラとメキシコペソのFXブログ_困惑

過去最大の黒字幅も材料出尽くしでトルコリラ下落!2018年3QGDPと10月経常収支

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トルコ経常収支よ、良くやった!

3カ月連続黒字で過去最高の黒字幅!

でも材料出尽くしでトルコリラ下落!
 

トルコ経済の足を引っ張る五大要因であるトルコリラ安、インフレ率、地政学リスク、政治・外交リスク、と経常収支の大赤字。

ここまで2カ月連続の黒字と予想を覆してきた経常収支
 

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トルコリラとメキシコペソのFXブログ-喜び・歓喜・利益
 

しかし10月にもなると、トルコ観光業の稼ぎ時である夏季・バカンスシーズンは過ぎ去り、一抹の不安が…。

ただ10月の貿易収支は2009年2月以来最小の赤字幅となる-4.6億ドル!
 

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観光客数・観光収入も好調を維持で良い感じ!

この流れに沿って、3カ月連続の黒字化だ!

(なーんてトルコの経常収支がそんなに簡単に黒字になるんだったら、トルコリラ安になんてなんか無いって(笑)
 

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トルコ7-9月期四半期GDP

クーデター未遂以来の低成長
 

トルコ統計庁が発表した第3四半期の国内総生産(GDP)は前年比1.6%増加で、ロイターが集計した市場予想(2.0%増)を下回った。

トルコリラ安やインフレ高進行が打撃となり、軍の一部によるクーデター未遂事件に揺れていた2016年第3四半期以来の低成長となった。

第2四半期GDPは前年比5.3%増と、前回発表の5.2%増から改定された。
 

トルコは一時期、国際投資家から有望な新興国とみなされ、昨年は7%を超える成長を記録した。

しかし、今年はトルコリラが急落して食品や燃料が値上がりし、中央銀行は大幅な利上げを迫られた。

部門別では、建設ブームの恩恵を長く享受していた建設部門が前年比5.3%減少する一方で、サービス部門は4.5%増加した。
 

エコノミストは民間消費と投資の減速で第3四半期に成長失速が始まった」とし「トルコリラ安やインフレ高進行に伴う投資および消費意欲の減退、金融引き締めの影響で第4四半期はマイナス成長を予想する」と述べた。

 

引用元:ロイター

 
トルコ7-9月期四半期GDP

【前期比】
前回4-6月期実績+0.6%、市場予想-1.2%に対し、実績-1.1%!

【前年同期比】
前回4-6月期実績+5.3%、市場予想+2.2%に対し、実績+1.6%!
 

まずはトルコ7-9月期四半期経済成長率(GDP)。

うーん…良くない…と言うか悪いですね。

前期比は市場予想は上回っていますが、マイナスには変わりなく、前年同月比では成長率を大きく下げています。

ロイターの記事通り、トルコ軍の一部によるクーデター未遂事件時の2016年第3四半期(前年同期比-0.8%)以来の低さです。

一時期+11.5%、その後も+5.0%はあった勢いが見る影もありません。
 


 
原因はトルコリラ安インフレ高進行

このブログでも何度も言っていますが、トルコの輸出入の割合は

輸出:1.0
輸入:1.5

つまり日本とは逆にトルコリラ高で経済が良くなります。
 

また適度なインフレ率ならまだしも、9月時前年比+24.5%という高インフレだと、低経済成長も納得です。

むしろ経済崩壊の危機なんでんすけどね。

トルコ政府(主にエルドアン大統領)は理解しているのでしょうか?

エルドアン大統領の支持層である企業、特に建設業の落ち込みが激しく、来年3月の地方選挙向けに経済刺激策・支援策(経済成長率上昇・インフレ率も上昇)を打ち出さないか心配です。
 

9月末に発表されたトルコ新経済計画でも、
 

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トルコリラ/メキシコペソ円FXブログ-疑問
 

2019年末でのGDP成長率を+2.3%としています。

これはなかなか現実感の経済成長率だと思います。

ただインフレ率2019年末で15.9%達成できますか?

まずは経済成長よりも、インフレ率・トルコリラ安対策がより重要と進言します。

その結果、経済成長率もついてきますよ♪

 

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トルコ10月経常収支

トルコ10月経常収支

9月実績+18.1億ドル、市場予想+25.5億ドルに対し、実績+27.7億ドル!
 

次にトルコ2018年10月経常収支。

消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。

その結果は…!

なん…だと…、トルコの経常収支が3カ月連続で黒字…だと…。

す、素晴らしい!

しかも市場予想を上回る黒字幅であり、月額では過去最大の黒字となりました!
 


 
理由として、原油価格の下落によりトルコの貿易赤字の大部分を占めるエネルギー輸入額が減ったこと。

またトルコの工業化が進んだからか、今年2018年10月までの輸出総額がトルコ史上最大1,668億ドルを記録していることなどが挙げられます。

あとは…上記経済成長を見て分かる通り、トルコ経済の低迷・消費の落ち込みにより輸入総額が減ったことも挙げられます。

しかししかし、良い事は喜びましょう(笑
 

その結果、トルコ10月の貿易収支2010年以降最小の赤字額となりました!

(しかもトルコリラ安の真っ只中、アメリカドル建てで最少の赤字額と言うのがポイント高いです!)
 

そしてトルコ観光業の稼ぎ時である夏季・バカンスシーズンは過ぎましたが、逆にトルコリラ安が幸いし、トルコ10月観光客数前年同月比で大きく伸びていることも挙げられます!
 

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その結果の過去最大の経常黒字なのです!
 

ただトルコの観光業は冬季に入り雨期に入ります。

地中海沿岸にバカンスに来ていた観光客も減り、当然観光収入にも期待出来そうにもありません。

トルコの経済構造上、これは仕方がありません。
 

トルコ経済の減速懸念が増してきていますが、経常収支の黒字化はトルコリラにとってはポジティブ要因であることは確かです。

インフレを抑え、経常収支の黒字化を維持し(多少の赤字なら許容範囲内)、トルコリラ高を誘い、それがまたインフレを抑える結果となり…と良いサイクルに回って欲しいものです。

あとはエルドアン大統領が目指すトルコの工業化をまい進させ、さらに輸出を増やしていくしかないですね。

でも一時期より、かなり良い方向に進んでいるとは思いませんか(笑

 

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経常収支でトルコリラ

トルコ7-9月期四半期経済成長率、10月の経常収支で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.365トルコリラくらいでしょうか。

うーん…市場予想よりも良い結果となり、トルコリラ高に反応しても良いのですが、現実はアルバイラク財務相が「10月の経済指標は良いよ、本当に良いよ」と言っていたためか、予想通りの材料出尽くし利益確定売りでトルコリラ安で反応しています。

発表直後は上昇はしなかったですが下がりもしなかっただけに、欧州勢参戦後の下げは少し予想外ですね(涙

ドル/円

1ドル=113円30銭くらいでしょうか。

アメリカ・トランプ米大統領がTwitterで

「中国と生産性のある話し合いが行われている、重要なアナウンスに注意」

と発言したことから、詳細は伝わっていないものの、リスク回避姿勢後退のドル買い円売り(ドル高円安)が進んでいます。

続報に期待したいです♪
 

また注目のアメリカ11月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比で、

市場予想:+2.5%
11月実績:+2.5%!

同コア指数(PPIコア指数)は前年同月比で、

市場予想:+2.5%
11月実績:+2.7%!

と卸売物価指数は市場予想と一致、同コア指数は上回ったことから、12月利上げの正当性を認める材料となり、ドル買い円売り(ドル高円安)が進んでいます。

トルコリラ/円

1トルコリラ=21円10銭くらいでしょうか。

一瞬ですが21円台を割っていますね(涙
 


 
トルコリラの底堅さを示す時です。

頑張れトルコリラ!
 

現状図で表すと、やっぱり円>ドル>トルコリラですかね。

でもトルコリラは頑張っていますよ♪
 

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