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トルコ経済復活でトルコリラ上昇中!2018年9月貿易収支と観光客数

トルコの貿易赤字額は2010年以降で最低!

 
おいおい、トルコリラ安が原因でトルコ経済が鈍化傾向が見えるって言ったのは誰だ?

(サトウカズオです(笑)

トルコの貿易赤字額は2010年以降で最低!

観光客数・観光収入も順調で、これは8月経常収支の黒字に続き、9月も2カ月連続の黒字と快挙だね♪
 

 

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トルコ9月貿易収支

トルコ9月貿易収支

前回8月実績-24.5億ドル、市場予想-19.0億ドルに対し、実績-18.7億ドル!
 
まずは大注目の貿易収支。

素晴らしい!

先月8月実績に引き続き9月実績も2カ月連続で過去1年間で赤字額は最小…どころか、2010年以降最小の赤字額となっています!

(しれっと8月実績が-24.2億ドルから-24.5億ドルへと下降修正されていますが、まあ許容範囲でしょう(笑)
 
しかもこの計算はアメリカドル建て!

最近ドル高トルコリラ安が進んだ状況下でのドルベースで算出した結果と言う事を考えると大健闘の内容と言えるのではないでしょうか!

(トルコリラよ、もっと反応して良いぞ(笑)
 
それでは内容を見ていきましょう。

暫定的なデータですが、トルコ統計研究所と貿易省の発表によると、輸出は14億4560万ドル、輸入は160億ドルと、2017年9月と比較して(前年同月比)輸出は22.4%増、輸入は18.3%減少しました。

2018年9月の対外貿易赤字は10億8,690万ドルと、2017年9月から77.1%も減少しました。
 
欧州連合(EU)28カ国への輸出額は前年同月比に比べて24.4%も増加。

EU諸国の輸出割合も、2017年9月の49.9%から、2018年9月は50.6%と増加しています。

輸出先の国ではドイツがトップで、次いで英国。

以下、イラク、アメリカと続きます。

輸入国のトップはロシアで、次いで中国。

以下、ドイツ、アメリカと続きます。
 
輸入国のトップがロシアは仕方がありません。

原油などのエネルギーはほぼロシアから輸入しています。
 
一方、輸出はやはりドイツが一番で安心しました(笑

欧州連合(EU)諸国との関係改善が効いたのか、EU向けの輸出が伸び、貿易収支改善に役立っています。

それにより、EUへの輸出依存度が増えています。

依存度と言うよりかは逆にそうでないと困ります。

トルコ周辺国で一番のお金持ち諸国ですからね。

EUの景気経済がトルコの景気経済を左右するくらいです♪

(イラクがトップだっから輸出が上手くいっていない証拠となり、トルコ経済にとっては痛手ですからね(笑)
 

トルコ10月経済信頼感

トルコ10月経済信頼感

前回9月実績71.0、市場予想72.7に対し、実績67.5
 
次にはトルコ10月経済信頼感。

この調子に乗って…駄目でした(涙

悪い…悪すぎます。

こちらは先月の9月実績に引き続き10月実績も2カ月連続で過去1年間で最悪…どころか、2010年以降最悪の数値となっています。

今年に入ってから右肩下がり、順調に悪化しています(涙
 
この経済信頼感、100より上だと楽観的、100を下回ると悲観的、と言うことになります。

つまりトルコ国民はかなり悲観的になっていると言うことが伺えます。

救いは、それほど重要指標では無い、ということしょうか…。
 

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トルコ9月観光客数

トルコ9月観光客数

前回8月実績前年比+15.6%に対し、実績同+17.57%!
 
素晴らしい!

トルコは今、夏季のバカンスシーズン真っ只中です。

一番観光客を迎える時期なのですが、前年同月比で順調に増えているというのは良いことです♪

原因はトルコの治安が回復していること。

そしてトルコリラが対ドル、対ユーロで安値であることから、観光客が増えています(涙

ドイツ・フランス・オランダから見た場合、ユーロ圏のギリシャよりもトルコリラのトルコの方が安いですからね(笑
 
ただ逆に言えば、トルコはこれから秋・冬に向かいます。

バカンスシーズンを終え、海外からの観光客は激減していきます。

毎年恒例とは言え、トルコ経済は観光業にかなり依存しているため、トルコ経済はこれから悪化していくことが予想されます。

願わくば、昨年よりは悪化幅が少ないよう祈るばかりです。
 

トルコ7-9月期観光収入

トルコ7-9月観光収入

前回実績+70.4億ドル、市場予想+118.5億ドルに対し、実績+115.0億ドル!
 
素晴らしい!

市場予想は下回ってしまいましたが、なかなかの高数値です。

上記にも書いた通り、この観光収入があれば、トルコ9月の経常収支も黒字でしょう♪

(トルコリラよ、もっと反応して良いぞ(笑)
 
それでは内容を見ていきましょう。

2018年の7月、8月および9月の第3四半期に、観光収入は1%増加し、115億ドルに達しました。

この収入の81.8%は外国人訪問者から得られたものです。

残りの18.2%は海外のトルコ国民(帰省・里帰り・トルコ旅行)によるものです。

訪問者の平均支出は1人当たり612ドルで、外国人旅行者の平均支出は1人当たり589ドル。

海外のトルコ国民の旅行者の平均支出は1人当たり724ドルでした。
 
この四半期(7-9月期)のトルコ国民の海外訪問者数は、前年同期比で9.9%減少しました。

海外での平均支出は前年同期比で22.5%減少し、1人当たり534ドルでした。
 
トルコリラ安を反映して、トルコへの旅行が格安となった為か、トルコへの観光客数は増加も、ドル換算の支出額は減っています(笑

逆にトルコリラ安を反映して、トルコ国民のトルコ国外への旅行は割高になっているので減っています(涙

幸か不幸か、トルコリラ安が観光客数・観光収入を押し上げているのは確かです。

トルコリラ安が原因でトルコ経済の鈍化傾向が進んでいる、と言いましたが…。

どっこい、大健闘中です♪
 

トルコリラ用

 

 

トルコ中銀、予想インフレ率発表

トルコ中銀、物価見通しを大幅引き上げ
 
トルコ中央銀行は31日発表した四半期のインフレ報告書で、当面の物価見通しを大幅に引き上げた。

物価指数(CPI)の前年比の伸び率は2018年末が23.5%、19年末が15.2%と予測

それぞれ従来予想から10.1ポイント、5.9ポイント上方修正した。

8月以降の通貨リラ急落による輸入品の値上がりの影響を反映した。
 
トルコ中央銀行は9月に主要な政策金利の1週間物レポ金利を6.25%引き上げ、年24.0%とした。

リラ相場はアメリカ人牧師の釈放による対米関係の緊張緩和も支えに持ち直しつつある。

ただ報告書は輸入インフレの影響はしばらく残るとの見方を示した。

2020年末の物価上昇率も9.3%と2.6ポイント引き上げた。

物価の上振れリスクとしてリラ安や原油高、世界的な金融引き締めによる新興国への資金流入減などを挙げた。

インフレ見通しが強まれば「より長期にわたる金融引き締めが要るかもしれない」と述べ、必要なら追加の金融引き締めも辞さない姿勢を示した。

 

引用元:日本経済新聞

 
いや、夢数値よりかは現実的な数値の方が、こちらとしても安心できるので良いのですが…。

この時点でこの発表と言うことは、来週11月5日の消費者物価指数はあまり期待できそうに無いかもしれませんね(涙
 
上記通り、トルコ中央銀行はインフレ見通しを発表。

インフレ率を
2018年:23.5%
2019年:15.2%
2020年:*9.3%

としました。

うん?9月に発表されたトルコ政府発表のトルコ新経済計画では、

インフレ率は
2018年:20.8%
2019年:15.9%
2020年:*9.8%

となっています。
 
2019年・2020年は、ほぼ近似値ですが、今年末時点では開きがありますね。

まあ…、どちらかと言うとトルコ中央銀行発表のインフレ見通しの方が、まだ当たりそう(現実味がある)と言えるでしょう。
 
しかしそうなると、トルコ中央銀行にとって困ることが生じます。

現在の政策金利である1週間物レポ金利は24.0%。

インフレ予想が23.5%とすると、実質金利は政策金利24.0%-インフレ予想23.5%=0.5%となります。

つまり0.5%しかありません。

追加の金利引き上げ(利上げ)が必要となってくるレベルです。

政策金利の引き上げ(利上げ)できますかね?
 

 

貿易収支と観光客数でトルコリラ

トルコ9月貿易収支と観光客数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
 

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.586トルコリラくらいでしょうか。

21時点では、5.4トルコリラ台だったのですが、トルコリラ急落…と言うよりかは再びドル買い(ドル高)が強まっています。
 
【速報】
トルコは減税を行うようです。

財政が心配ですが、アルバイラク財務相は、

「減税は経済の均衡をとるためと、雇用とインフレに戦うため」

と声高に訴えているそうです。

景気経済対策・人気取りのために、大型インフラ・プロジェクトに多額の費用をかけていましたので、やっぱり財政が心配が、良い方向に進んで欲しものです。
 

ドル/円

1ドル=113円20銭くらいでしょうか。

本当にドルが強いですね。
 
注目のアメリカ10月のADP雇用統計は、

09月実績:前月比+23.0万人
(同+21.8万人から上方修正!)
市場予想:同+18.9万人
10月実績:同・22.7万人

そして7-9月期 四半期雇用コスト指数も、

4-6月期:前期比+0.6%
市場予想:同+0.7%
7-9月期:同+0.8%

と、どちらも力強い数値となったことからドル買い(ドル高)が進んでいます。
 
また週末11月2日のアメリカ雇用統計への期待感もあり、アメリカ株価も上昇中!

ニューヨークダウ平均は270ドル高。

ナスダック総合指数も135ポイント高とリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢が強まっていますね(笑

2日の雇用統計も楽しみです♪
 

トルコリラ/円

1トルコリラ=20円20銭くらいでしょうか。

22時時点で1トルコリラ=20円59銭と、順調に上昇中でしたが…小休止ですかね。

それでも20円台ではしっかりと底堅く推移しています。

頑張れトルコリラ!
 
現状図で表すと、やっぱり円>ドル>トルコリラですかね。

トルコリラ…、頑張っていますよ♪
 
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トルコの政策金利は(2018年10月31日)現在24.0%

高金利通貨として人気のオーストラリアドルニュージーランドドル、そして南アフリカランド

最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。

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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
 
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。

それならばメキシコペソは如何でしょうか?

メキシコの政策金利は(2018年10月31日)現在7.75%

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪

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