本当に利下げサイクル終了?
トルコの新政策金利は12.00%
トルコ中央銀行政策金利
現在:14.00%
予想:12.50%
結果:12.00%
トルコの政策金利は市場予想を上回る利下げとなりました。
トルコリラのスワップポイントが気になるところですが、トルコリラのレートはほぼ変わらず。
不思議だ…。
まあ、今の為替・FX界隈はトルコの政策金利よりも米中貿易交渉・イギリスの総選挙に注目が集まっているから、なかなか値が動きにくいのですけどね(汗
(心の声:むしろ米中貿易協議第1段階での合意でリスクオンのトルコリラ高(笑)
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。
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インフレ+61%なのに金利は据え置き14.00%トルコリラ/円は堅調推移でむしろ上昇(;^_^A トルコ中央銀行(TCMB)は14日、政策金利を14.00%に据え置きました。これで4会合連続の据え置きです。[…]
トルコ政策金利は12.00%
トルコ中央銀行は12日、政策金利の1週間物レポレートを2.00%引き下げ12.00%にすることを決定した。
市場は1.50%ポイントの利下げを見込んでおり、予想よりも大幅な利下げとなった。
中央銀行は物価の伸び鈍化や景気の持ち直しを踏まえ、積極的な緩和サイクルは終了に近づいている可能性を示唆した。
利下げに伴いトルコの実質金利は大半の新興国市場よりも低い水準に低下するとみられる。
トルコの実質金利は現在3.44%。
(今までは3.44%、利下げにより1.44%、詳しくは後述)新興国市場の実質金利は平均で2.88%となっている。
中央銀行は声明で「金融政策スタンスは足元、予想されるディスインフレ軌道に沿っていると考えられる」という認識を示した。
インフレ率は昨年25%超まで高進していたが、最近では一時1桁台まで鈍化。
11月の消費者物価指数(CPI)の伸びは前年比10.58%だった。
中央銀行は年末時点でのの伸びを11.20%近辺と予想。
来年のディスインフレリスクは「均衡」していると指摘した。
エルドアン大統領は、景気下支えのために今よりも低い金利が必要だと主張しており、9日には2020年に1桁台の金利とインフレ率を達成すると表明していた。
引用元:ロイター
結果、トルコの政策金利は、
トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績14.00%、市場予想12.50%に対し、実績12.00%!
と、政策金利である1週間物レポ金利は市場予想を上回る2.00%の利下げとなりました。
10月に続き4会合連続、合計の利下げ幅は12.00%にもなっています。
2019年06月までの政策金利は24.00%だったのにね。
トルコ🇹🇷中央銀行政策金利
前回:14.00%
予想:12.50%
結果:12.00%はい予想以上の利下げです
それにしても #トルコリラ は動かない
まあ利下げにもかからわず、むしろ発表直後は上昇しているので良かったのかな😅 pic.twitter.com/m7p85ugdIY— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) December 12, 2019
発表直後10銭くらい上下に動きましたが、結局は落ち着き、値はほぼ変わらず。
良く言えば予想以上の利下げにもかかわらず、トルコリラが耐えた・頑張った!
悪く言えば上記にも書きましたが、トルコの政策金利よりも、米中貿易交渉・イギリスの総選挙に注目が集まっていますからポジションが取りにくい、と言うことが挙げられます(苦笑
ただトルコ中央銀行の声明文で、積極的な緩和サイクルは終了に近づいている可能性を示唆したことは大きいです。
今まではインフレ率も大きく低下してきていましたが、ここから一段の低下は難しくなってきます。
ここらで止めておかないと、再びインフレが上昇してきそうで怖いです。
2.00%のい利下げは下げ過ぎだとは思いますが、インフレ率は縮小傾向で、金融緩和を進めてトルコ経済を活性化する好機だと判断したのかもしれません。
確かにトルコのインフレ率は10月+10.56%と改善しており、金利の引き下げによりトルコの国内景気を押し上げる要因となることでしょう。
実質金利も、
政策金利:12.00%
インフレ:10.56%
実質金利:*1.44%
と、ほぼ1.5%をまだ維持しています。
ただ上記通り、確かにトルコのインフレ率は11月+10.56%まで低下してきています。
しかしそれはトルコ比に限ってのこと。
同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+3.70%。
メキシコのインフレ率は+2.97%です。
トルコのインフレ率+10.56%が如何にまだヤバイ状態かお分かりでしょう(涙
あまり下げ過ぎて経済が過熱⇒インフレ率上昇!となるとまた元通りとなってしまいます。
トルコ中央銀行、そしてウイサル新総裁には、なんとか独立性・独自性を発揮して欲しいものです。
トルコ10月経常収支
トルコ共和国中央銀行は10月分の国際収支データを発表した。
経常収支は10月に15億4900万ドル(日本円で約1,681億円)の黒字を上げた。
12か月間の経常黒字は43億3600万ドルに増加した。
金とエネルギーを除く経常収支の黒字は53億3200万ドル(日本円で約5679億円)であった。
旅行品目からの純収益は27億5900万ドル(日本円で約2,995億円)に増加した。
したがって経常収支は予想に沿った形で黒字を出した。
引用元:トルコ・ラジオ・テレビ協会
トルコ10月経常収支
9月実績+23.5億ドル、市場予想+15.6億ドルに対し、10月実績+15.5億ドル!
次にトルコ2019年10月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
その結果は…、市場予想を僅かに下回るもほぼ予想通り。
まずまずの結果となっています(笑
トルコ🇹🇷10月経常収支
前回:+23.5億USD
予想:+15.6億USD
実績:+15.5億USD市場予想を下回るもほぼ通り❗️
そしてトルコリラ円は動かず😅
まあ市場はトルコよりも英国総選挙に米中貿易協議しかし年間黒字はほぼ達成見込み…めでたい😊 pic.twitter.com/Fu6hf17VTM
— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) December 12, 2019
Twitterに書いた通り10月までのトルコの経常収支は、
赤字額:-311.9億ドル
黒字額:+823.1億ドル
2001年以降久々の年間経常黒字達成がほぼ確実な状況です!
素晴らしい♪
ただいつも通り貿易赤字の大部分はエネルギー関連(石油・天然ガス)が占めています。
これも仕方がない、トルコは資源のない国ですから。
資源のある南アフリカやメキシコが羨ましいですが、資源のない新興国の割には頑張っています♪
ただ11月以降は少し心配です。
なぜなら、貿易収支・経常収支に一番影響を与えるエネルギー価格、つまり原油価格が上昇しています。
原油価格は、米中貿易戦争の長期化懸念、欧州経済の混乱などから、1バレル=50ドル台半ばでうろうろしていましたが、11月以降
●米中貿易協議進展期待
(世界経済も思ったよりかは悪化しないのではないか)
●原油価格の低迷を憂いだ、石油輸出国機構(OPEC)による協調減産量の拡大期待
(実際に協調減産を日量50万バレル拡大し、合計減産規模は日量170万バレルに)
などにより徐々に1バレル=50ドル台後半まで値を上げてきています。
(逆に産油国であるメキシコ・カナダにとっては都合の悪い相場展開とも言える)
11月は米中貿易協議進展期待、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産量の拡大期待などから上昇していきました
結果トルコリラ横横😊(原油輸入国)
メキシコペソは横横😭(原油輸出国)トルコリラは本来下がるはずが踏ん張りました
メキシコペソは上がるはずが経済が駄目で逆に横横で好材料を活かせず pic.twitter.com/kx963PTkgG— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) December 7, 2019
経常黒字は通貨高に影響を与えます。
貿易赤字は通貨安に影響を与えます。
なんとか2019年は18年ぶりの年間経常黒字を達成して、トルコリラ高に貢献して欲しいものです♪
[FXGMO]
高スワップ&約定力99%以上は伊達じゃない!
政策金利発表でトルコリラ
トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.7702トルコリラくらいでしょうか。
上記通り、12日20:00に発表されたトルコの政策金利発表ではほぼ値は動いていません。
値が動いたのは24:00ぐらい。
15日のアメリカによる中国の報復関税発動を前に、米中貿易協議の第1弾合意に向けて楽観的な報道がなされたこと。
日本時間13日朝にも判明する、イギリスの総選挙において与党保守党の勝利の予想が流れたことで、リスクオンのドル安トルコリラ高となっています。
アメリカ株価もトルコ株価も急上昇中ですからね。
本当はもっとトルコリラ高になって欲しいくらいです(笑
ドル/円
1ドル=109円30銭くらいでしょうか。
こちらも上記通り、リスクオン(リスクを負ってでもりらーんを得る)姿勢によりドル売り円買い(ソル安円高)が進んでいます。
そして12日朝4時にアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)から発表された政策金利は、
アメリカ🇺🇸FOMC政策金利発表❗️
ドドドドドド…ジャン
結果:1.50-1.75%
予想:1.50-1.75%はい据え置きです😅
値動きも10銭も無いです…残念おやすみなさい😊
— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) December 11, 2019
前回:1.50-1.75%
予想:1.50-1.75%
実績:1.50-1.75%
と予想通りで、こちらもほぼ値動きはありませんでした。
拍子抜けでしたが、米中貿易進展期待・合意期待でドル安基調とはなっています♪
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円87銭から88銭くらいでしょうか。
11月以降18円70銭から19円10銭と狭い範囲でのレンジ相場が続いていましたが、現在も続いています。
一部ではトルコ政府と中央銀行が必死にトルコリラを買い支えていると言われています。
経済は順調に回復中なので、外交が問題なければトルコリラは今後も底堅く推移していくことでしょう♪
その問題の外交がロシア製ミサイル防衛システムのS-400問題。
ロシアから購入後、レーダーでの捕捉実験・演習まで行っていますが、肝心のミサイル(実弾道)が運び込まれていません。
ミサイルまで装備したら、もう終了ですからね、それまでにアメリカと話を付けたいのでしょう。
一番良いのは倉庫にしまっとくことですが…しないでしょうね(涙
決断時ですぞ、エルドアン大統領!
現状図で表すと、ドル>トルコリラ>円ルですかね。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
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トルコの政策金利は現在12.00%(2019年12月24日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.25%(2019年12月24日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
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