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トルコ政策金利は19.00%で据え置きも8月利下げか

トルコリラ円スワップFXブログ-トルコ中銀タカ派

トルコ中央銀行はハト派からタカ派へ

しかし大統領の圧力から8月利下げか?

 

トルコ中央銀行政策金利

現在:19.00%
予想:19.00%
結果:19.00%
 
2021年6月会合では、政策金利は3会合連続据え置きで、声明もタカ派に転換。

しかしエルドアン大統領の利下げ圧力もあり、市場では8月利下げ観測がくすぶる。

 
トルコ中央銀行は18日、政策金利を19.00%で据え置きました!

これで3会合連続の据え置き(^^♪

予想は据え置きも、利下げを望むエルドアン大統領の利下げ圧力が増す中で、もしかしたら利下げするかも…と言う不安の中、予想通り19.00%と据え置かれました( ・_・)b グッ
 

しかも声明文も「”現行の”姿勢を維持する」から「”断固として”維持する」とタカ派色を強めています。

カブジュオール総裁…解任されないか心配(;^_^A
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。

最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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トルコ中銀、政策金利を据え置き

トルコ中央銀行は17日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を年19%で据え置くと決めた

据え置きは3会合連続。

市場では8月ごろに利下げに転じるとの見方が出ている。
 

エルドアン大統領は高金利を嫌い、景気拡大のためたびたび中銀に利下げを求めている。

3月にタカ派のアーバル前総裁を更迭し、自身の考えに近いカブジュオール総裁を任命した。

だが、直後に通貨リラが急落し、カブジュオール氏は就任以降、リラ防衛のために利下げを見送っている。
 

エルドアン氏が今月初旬、7~8月ごろに中銀が利下げに転じることを希望していると発言したため、市場では利下げが8月にも行われるのではないかとの見方が出ている

ただ、足元の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比16%台、卸売物価指数(PPI)は同38%台に達しており、拙速な利下げはさらにインフレを悪化させる恐れがある。

 

引用元:日本経済新聞

 
結果、トルコの政策金利は、

トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)

前回実績19.00%、市場予想19.00%に対し、実績19.00%!
 

今回の金融政策決定会合では、3会合連続で政策金利を19.00%に据え置くことを決定!

しかも声明文では「高水準のインフレとインフレ期待を考慮し、4月のインフレ報告で予測された軌道からの大幅な低下が実現するまでは、現行の引き締め的な金融政策姿勢を断固として維持する」としています。

具体的には「現行の金融政策姿勢を維持する」から「現行の”引き締め的な”金融政策姿勢を”断固として”維持する」とタカ派色を強めているのです( ・_・)b グッ
 

つまり「引き締め的」と「断固として」が追加されています。

一向に落ち着かないインフレに対し、トルコ中央銀行(TCMB)が強い危機感を持っている表れでしょう。
 

6月3日に発表された5月消費者物価指数(CPI≒インフレ率)も、4月の+17.77%から+16.99%へと予想外のインフレ鈍化となりましたが、これは新型コロナウイルス感染者数の急増で、トルコ政府が厳格なロックダウン(都市封鎖)を先月再び実施した結果、物を買わなくなり、鈍化に転じた一時的な要因である可能性が高いだけですからね。

現に原油価格はもの凄い勢いで上昇しており、トルコのインフレ抑制に多大な影響を及ぼしています。

 


 
ただ日本経済新聞の言う通り、エルドアン大統領は今月2日、国営放送のインタビューを受け「7~8月ごろに金利は下がり始めるべきだ」

「中央銀行総裁に利下げが必要だとの考えを伝えた」としています。
 

そのため今月・7月は政策金利の据え置きで頑張ったとしても、市場では「インフレが下がるかもしれない」8月にも利下げが行われるのではないか、と言われています。

上にも書いた通り、現状世界経済の回復期待から原油価格は1バレル=70ドル台を回復しており、2018年10月以来の高値となっています。

インフレ率が下がる要因が見当たらないのですが…。
 

高すぎるインフレ率を改善するなら利上げすべきです。

しかしトルコの利上げは、ただでさえ弱い景気を冷やしかねず、雇用の改善も進まないでしょう。

逆に景気回復・失業率の改善を目指すなら利下げすべきです。

すると今後は利下げは通貨暴落によってインフレの加速を招きかねないというジレンマに陥っています(-_-;)

その辺りアーバル前総裁は上手くやっていたと思うのですが、カブジュオール総裁はどう動くのか。

どちらにしろトルコ中央銀行は難しい舵取りを迫られそうです。

 

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高金利通貨国の実質金利

今回の政策金利の据え置きでトルコの実質金利は、政策金利19.00%-インフレ率16.99%=+2.01%!

今でも各国有数の実質金利で大きくプラスな国になっています。

新型コロナウイルスの影響により各国金融緩和に動いており、総低金利時代に突入している中でこの高金利は凄いです!

今後にちょっと不安がありますが…(-_-;)
 

市場でもトルコ中央銀行は今後は利上げせず、早ければ8月、遅くとも今年後半ぐらに利下げに転じる、との見ているようです。

まあ確かに、金利を上げ過ぎると、今度はトルコ経済に深刻なダメージを与えますからね、バランスが難しいです。

なんとかインフレ率を下げて、この高い実質金利を維持して欲しいものです。
 

さて気を取り直して、他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、

同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+4.40%

政策金利3.50%-インフレ率4.40%=-0.90%!

(5月20日:南アフリカも政策金利を3.50%に据え置き)
 

メキシコのインフレ率は+5.89%です。

政策金利4.00%-インフレ率5.89%=-1.89%!
 

メキシコペソも南アフリカランドも、一時期の高金利通貨っぷりは影を潜めていますが、それでもゼロ金利政策が一般的な先進国に比べれば十分に高金利通貨です!

しかしメキシコや南アフリカは、とうとう実質金利がマイナスに…。

そんな中でもトルコの+2.81%と言う高金利っぷりはやっぱり凄い!
 

これでトルコのインフレ率が下がってきてくれたら、ますますトルコリラ投資への旨味があるのですが、問題はエルドアン大統領が…。

大統領が一番の問題ってどんな国?(;^_^A

 

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政策金利発表でトルコリラ

トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=8.7229トルコリラくらいでしょうか。
 

実はトルコ政策金利発表では、ほとんど値は動いていません。

むしろタカ派声明を好感し、一瞬ですがトルコリラ高に動いたくらいです。

しかしトルコリラは売れらドルが買われています。
 

原因はアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)。

予想通り金融政策の現状維持、政策金利の据え置きを決定したのですが…。

同時に発表された経済見通しと政策金利見通し(ドットチャート)で、経済成長・インフレ予想が引き上げられたほか、利上げの時期が前倒しされたため早期の緩和縮小観測が広がりドルが買われ、結果トルコリラは売られています

まあこれはトルコリラに限らず各通貨共通なんですが(;^_^A

ドル/円

1ドル=110円30銭くらいでしょうか。
 

上記通り、FOMCの結果を受けてアメリカ長期金利が上昇。

金利高を背景に一時は110円80銭までドル高円安が進みました。

しかし今度は逆に、その金利高からアメリカ株は急落。

リスク回避から円高が進み、現在110円20銭~30銭まで下げています。

為替って難しいですね(;^_^A

トルコリラ/円

1トルコリラ=12円62銭くらいでしょうか。
 

世界はトルコの政策金利よりもアメリカの金利に注目のようです。

まあ当然と言えば当然ですが…。

しばらくすれば落ち着いてくると思うので、エルドアン大統領。

その時きっちりと対応するのですよ、トルコリラの足だけは引っ張らないようにね。
 

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トルコの政策金利は現在19.00%(2021年6月18日)。

高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド

最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。

 
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