トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコインフレ率上昇!もう利上げした方が…2020.1消費者物価指数

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トルコのインフレ率さらに上昇

素直に利上げした方が良いレベル

 
トルコのイベント&経済指標の中で個人的に一番重要と思っているのが政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)発表。

そして二番手に来るのが経常収支とこの消費者物価指数(≒インフレ率)です。

トルコ経済・トルコリラに直結する重要指標だけに、否が応でも注目が集まります。

そのトルコ2020年1月消費者物価指数は如何に!

気になる次回政策金利は早くも2月19日発表!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ消費者物価指数≒インフレ率の記事)ではありません。

最新のトルコ消費者物価指数≒インフレ率情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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トルコ1月消費者物価指数

トルコ1月消費者物価指数

12月実績前月比+0.74%、市場予想同+1.10%に対し、1月実績同+1.35%!

より重要な前年比は12月実績+11.84%、市場予想同+11.90%に対し、1月実績同+12.15%!
 

トルコ12月消費者物価コア指数

12月実績前年比+9.81%、市場予想同+9.65%に対し、1月実績同+9.88%!
 

大注目のトルコ12月消費者物価指数(≒インフレ率)。

結果は…、悪い、悪いですね(涙

(重要なので2度言いました)

前月比、前年比ともに市場予想を上回り、2019年10月以降は右肩上がり。

インフレ率の上昇傾向が見て取れます。
 

 

理由は政策金利の大幅な利下げが相次いだこと。

金利が下がり、国民はお金を借りやすくなっています。

まあ民間銀行はまだリスクを感じており貸し渋ってはいるのですが、逆に政府系銀行はどんどんお金を貸し出しています。
 

そのため建設、特に住宅販売が好調。

小売売上高も息を吹き返しています。

トルコ経済が活気づいてきているのです!

はい、その結果インフレ率は順調に上昇してきました(涙
 

国民の関心の高い食品関係も順調に上昇しています。

特にアルコール飲料とタバコ類は42.21%の値上がり!

サトウカズオはお酒は月に1・2回の飲み会の時程度。

タバコも吸いませんが、これ大丈夫ですか?

国民の皆さん不満なのではないのですか?

健康には良さそうですが…。
 

教育関係も+15.11%。

雑貨・サービスが+15.01%で、住宅関連が+14.76%。

給与はこのインフレ率上昇に見合うほど上がっていないとのことですので、国民の生活が厳しくなっています。

そりゃーエルドアン大統領の支持率も低下しますは…。

(イスタンブールの野党市長、イマモール氏が追い上げている状況)
 

今はまだインフレ率を重点的に抑え込む時期だと思いますけどね。

支持率が急低下しつつあるあるエルドアン大統領には、経済の不調・不景気が耐えられなかったのでしょう。

政策金利を下げに下げて経済を活性化。

支持層が多い経済界(特に建設業界)の支持固めを狙ったのでしょうが、インフレ上昇で物が買えない状況になれば、大多数の一般消費者の支持率はもっと落ちると思うのですが…。
 

さて2020年1月のインフレ率は+12.15%となりました。

1月30日に発表された最新のトルコ中央銀行インフレレポートによると2020年末インフレ率予想は+8.2%となっています。

本当ですか?

達成可能ですか?
 

【インフレ目標】
2020年:+8.2%
2021年:+5.4%
 

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実質金利はマイナスに

実質金利とは、名目金利から物価上昇率を差し引いた金利のことを指します。

簡単に言えば、主に政策金利から消費者物価指数・前年比を引いた数値のことですね。
 

今回の消費者物価指数発表でトルコの実質金利は、

11.25%-12.15%=-0.90%となりました。

ええ、マイナス金利です。
 

マイナス金利となると、一般的にはお金が増えるペース(金利・利息)よりも、物の値段が上昇するペース(インフレ)の方が早くなり、結果お金の価値が目減りすることになります。

ただマイナス金利が悪いわけではないですよ。

状況によりけりです。
 

実質金利がマイナスになると、お金の価値が目減りします。

お金を持っていても目減りするだけなので、物や財産的価値があるものに交換します。

つまり消費や投資が活発となることが考えられます。

結果、インフレには上昇圧力となります。

日本がやるべき施策でトルコがやる施策じゃねーじゃねーか!
 

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。

 

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トルコ1月生産者物価指数

トルコ1月生産者物価指数

12月実績前月比+0.69%、市場予想+1.10%に対し、1月実績+1.84%!

より重要な前年比は12月実績+7.36%、市場予想+8.05%に対し、1月実績+8.84%!

 
生産者物価指数も、前月実績・市場予想を上回り、良くない結果となっています。

  • エネルギー価格の上昇
  • 経済活性化による物価高
  • 通貨安(ドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラでトルコリラ安)による輸入物価の上昇

が主な原因でしょう。
 

特に対米関係悪化、シリア問題、リビア派兵など、トルコの政治外交的要因からドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラでトルコリラ安が進み、原材料の輸入物価が上昇していることが問題です。

それによりただでさえ上昇傾向の原油価格が、トルコリラ安でますます高くなっています。
 

下にも書きましたが、原油価格が1バレル=60ドル台に上昇してくると、トルコ的には厳しくなってきます。

このトルコリラFXブログでも何度も言っているように、トルコは資源のない国なので、原油などのエネルギーのほとんどを輸入に頼っています。

つまりこのまま原油価格が上昇すれば、トルコのインフレ率もさらに上昇していく可能性が高いのです。

逆に原油安が続くと、消費者物価指数(≒インフレ率)・生産者物価指数も低下していきます。

トルコのインフレ率低下=トルコリラ高となるので、今後も原油高には要注意ですね。
 

原油価格は産油国でもないトルコがどうこうできる価格ではないですが、政治外交方面では投資家に安心感を持たせるように行動すればトルコリラ高に結びつきます。

具体的には、アメリカと仲良く、他国とも仲良く、天秤を書けるのならアメリカ・ユーロ圏と仲良く、ロシア・中国とそれなりにです(笑

現実的な話、トルコはお金がない国なので、お金を持っている国とは仲良くやっていかなければいけません。
 

色々言いましたが生産者物価指数は消費者物価指数(≒インフレ率)の先行指数です。

何故なら、この1月生産者物価指数は、来月や再来月の消費者物価指数に影響を与えます。

(1月に作られた商品は、2月もしくは3月あたりに消費者に届き、購入されていくため)

このままだと来月再来月の消費者物価指数(≒インフレ率)も厳しそうです(涙
 

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。

 

トルコリラ用

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原油価格も上昇中

上にも書きましたが、トルコの貿易赤字・経常赤字、そしてインフレ率の高止まりの原因ともなっている最大の原因とも言えるのが原油価格です。

米中貿易戦争の長期化懸念、欧州経済の混乱などから、1バレル=50ドル台半ばでうろうろしていましたが、1月は

  • イラン危機勃発
  • 米中、通商協議合意第1段階に署名
  • ⇒世界経済に楽観的観測が生まれる
  • ⇒原油供給減、需要増の思惑

などにより一時1バレル=65ドルを突破!

66ドルに迫ろうかと言うところまで上昇しました。
 


 

まあイラン危機はその後、アメリカ・イラン双方とも「戦争を求めていない」発言から中東地域の政学的リスクは急速に治まったこと。

また現在進行形でもある中国発の新型コロナウイルスによるリスク回避姿勢により50ドル台前半まで下げていますが、1月上旬は60ドル台。

1月中旬でも50代後半と原油高状態でした。
 

トルコは資源のない国なので、原油価格の上昇は貿易赤字・経常赤字拡大、輸入物価上昇・インフレ率上昇につながります。

当然トルコ経済・トルコリラにとってはマイナス要因です。

逆に、原油価格の下落は貿易黒字・経常黒字化、輸入物価下落・インフレ率低下につながります。

当然トルコ経済・トルコリラにとってはプラス要因です。
 

電気・ガスの値上がりに加え、原油価格も値上がりとなればインフレ率がさらに上昇することは目に見えています

地政学的に地域が、そしてトルコの政治・外交が安定すれば、トルコリラの値が上がると言うものです。
 

トルコリラの値が上がれば、輸入物価も下がりインフレ率も下がります。

インフレ率が下がれば、トルコリラの値も上がると言うものですが…。

トルコにとってトルコリラにとって重要だぞ原油価格!

頑張るな原油価格(笑
 

こういう記事を書くと高金利3通貨のうち原油輸出国の通貨でもあるメキシコペソの優等生ぶりが分かるというものでしょう(汗

 

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消費者物価指数でトルコリラ

トルコ1月の消費者物価指数・生産者物価指数でトルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.9849トルコリラくらいでしょうか。
 
節目である1ドル=6.0トルコリラに近い、5.9付近での攻防となっています。

…これ思いっきりトルコ介入していますね(苦笑

アルバイラク財務相も介入の是非を巡りトルコリラ相場の安定のため、国営銀行を通じた為替介入を継続する考えを示していますからね。

公然の秘密(?)でしょう。

そうなると…資金が持つかどうかが問題で、資金が尽きた段階で…。

頑張れトルコ当局!

ドル/円

1ドル=108円65銭くらいでしょうか。
 
2月3日は中国の春節(旧正月)明けで市場再開。

中国株安から世界同時株安、円全面高…まで想定していましたが、再開してみれば確かに中国上海市場は-7.72%となったものの、日経平均は-1.0%程度。

NYダウ平均・S&P500は反発上昇スタートとなっています。

取り敢えず過度なリスク回避姿勢は治まっているようです(笑

トルコリラ/円

1トルコリラ=18円12銭-15銭くらいでしょうか。
 
3日、トルコ軍がシリア政府軍と交戦。

30人以上が死亡との報道が流れてきました。

こんな時期に…、悪いことは重なると言うものです。
 


 
しかしトルコリラは動かず…。

死者の数からして偶発的とは思えないけど、取り敢えずトルコ側もシリアの後ろ盾となっているロシアとの対話は続けるとのこと。

シリアからの難民も帰れずにいるし、さらにシリア難民が増える可能性もあります。

難しいかもしれませんが、長引けば長引く分だけトルコの財政が厳しくなるので、シリア問題は早期解決を望みます。
 
現状図で表すと、現状は円>ドル>トルコリラですかね。

ただまあトルコリラは横横展開でもスワップポイントが入ってくるので、それはそれで良いのですけどね(笑
 

トルコリラはここ1年はむしろ安定しています。

ただ…、トルコリラはスワップポイントの高さから買いポジションに偏りがちです。

しかもボラティリティーも高い通貨ですので、短期筋や投機筋に狙われやすい通貨とも言えます。

つまり…資金管理は厳密にね♪
 

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トルコの政策金利は現在11.25%(2020年2月4日)。

高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド

最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。

 
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。

それならばメキシコペソは如何でしょうか?

メキシコの政策金利は現在7.25%(2020年2月4日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
 
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