トルコリラとメキシコペソのFXブログ-契約・合意

トルコとアメリカ関係改善?トルコ2018年9月失業率と10月鉱工業生産

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アメリカ・ギュレン師をトルコへ追放?

トルコとアメリカの関係改善が進むか?

 
本日はトルコ2018年9月の失業率と、10月の鉱工業生産が発表されたので、こちらを話題にしようとか思っていたのですが…。

トランプ大統領がアメリカに亡命しているイスラム教指導者のギュレン師をトルコへの引き渡すことを「検討している」とのニュースが!

これが本当だとしたら、トルコとアメリカの関係改善が大きく進んでいることになります。

見返り・譲歩、外交と言う名の策謀を巡らされているのでしょうね。
 

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トルコ9月失業率

トルコ9月失業率

8月実績11.1%、市場予想11.6%に対し、実績11.4%!
 

まずはトルコ失業率。

4月・5月は失業率一桁台と、雇用市場も改善傾向だったのですが…。

4月以降右肩上がりに悪化しています(涙
 


 
市場予想よりかは良かったですが、2017年3月以来の悪い数値となってしまいました。

理由はトルコリラ安・インフレ率上昇・景気の悪化。

やはりトルコショック時からの経済の混乱を引きずっています。

絶好調の観光業や、もともと農業国であり最盛期でもある農業は良かったのですが、小売業・製造業・建設業系企業の解雇・求人の減少が原因となっています。
 

今現在トルコの人口は、どんどん増えています。

トルコは多子若年化(日本は少子高齢化)が進んでいて、人口増=労働人口増=経済の発展が見込めます。

日本の高度経済成長期を考えれば分かることですが、それはトルコの長所でもあります。

(トルコの内需は旺盛で、トルコ経済を支えています)

しかし、人口が増えている以上、雇用者数も増えて貰わないと困ります。

雇用がない、失業者が多いと言うのは、社会不安・政情不安となります。

エルドアン大統領はこの失業者対策・雇用対策として、「補助金」を使い外国企業の誘致を積極的に進め、観光立国・農業立国としてのトルコから、工業立国のトルコへと転換していこうとしています。
 

しかし実際は5月以降、トルコ経済が活気づく夏を迎えても増え続けているのが現状です。

9月末に発表されたトルコ新経済計画でも、

 

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2018年末時点での予想失業率は11.3%となっています。

むしろこれで収まるかな?と言う印象なのですが、良い意味で予想が外れて欲しいですね。
 

少し朗報・ポジティブ(?)な話をすれば、市場もトルコの失業率悪化を織り込んでいることです。

今後2019年にかけてトルコの失業率は悪化していくだろうと予測されていますので(2020年から改善予想)、多少悪くても織り込み済みで片が付くでしょうか。

最近はトルコリラも安定、経常収支は黒字、となっていますのでなんとか盛り返して欲しいです
 

トルコ10月鉱工業生産

トルコ10月鉱工業生産

【前期比】
9月実績-2.6%、市場予想+0.0%に対し、実績-1.9%!

【前年同期比】
9月実績-2.4%、市場予想-4.3%に対し、実績-5.7%!
 

次にトルコ2018年10月の鉱工業生産。

鉱工業生産は重要な経済指標で、国民総生産(GDP)に直結しやすく、さらにこの数値が上向いていけば、雇用(失業率)、設備稼働率、経常収支・貿易収支、などなど色々な指標に好影響を与えます。

結果は…、悪い…悪すぎます。

景気経済の鈍化傾向どころか景気後退(リセッション)入りが現実味を帯びてきています。
 


 
何故なら、ただでさえトルコリラ安が進行していたのが、8月のトルコショックでさらに進行。

トルコリラ安は輸入物価高騰へと直結し、インフレ率上昇を促し、8カ月ぶりに減少したとは言え、インフレ率は今だに前年比+21.16%となっています。

結果、金利は急騰しており、商品の需要やそれを購入するためのローンに影響を与え、消費意欲を抑制しています。

消費意欲が抑制される(売れない)ならば、当然モノを作ることも抑制される訳です。
 

トルコ7月-9月期四半期GDPは、前年同期比でかろうじて1.6%の増加となりましたが、10月-12月期のGDP、そして来年1月-3月期のGDPは本当にマイナス成長になりかねないですね…。

ただ上記にも言った通り、原油価格の低迷が続くなど、トルコの経常収支の黒字が続けば、トルコリラは安定します。

さらに世界的にリスク回避的な出来事も起こらなければ、徐々にトルコリラ高(と円安)になっていきます。

そうなればインフレ率も収まっていき、内需も回復し、鉱工業生産や設備稼働率も回復していくでしょう。

エルドアン大統領!

まずはインフレ率とトルコリラの安定が先決ですぞ!
 

ギュュレン師トルコへ引き渡しか?

ギュレン師追放を検討中?トランプ大統領言明とトルコ外相語る
 

トルコのチャブシオール外相は16日、カタールで開かれた国際フォーラムで、エルドアン政権が2016年のクーデター未遂事件の「首謀者」と断じるトルコの在米イスラム教指導者ギュレン師について、アメリカ・トランプ大統領がトルコへの引き渡しを「検討している」と述べたと明らかにした。

ギュレン師は1999年に病気療養を理由に渡米、事実上の亡命生活を続けている。

チャブシオール外相によると、トランプ大統領はアルゼンチンで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の際、エルドアン大統領に直接伝えたという。

トランプ大統領はG20に先立ち否定しており、真偽は不明だ。

 

引用元:時事通信社

 
トルコ側(チャブシオール外相)の発表ですので信憑性は不明です。

上記の記事の通り、アメリカ側(トランプ大統領)は先月末に”きっぱり”と否定しています。

ですからトルコ側の期待、もしくはアメリカ側の出方を探るための牽制・はったりの可能性もあります。
 

しかし得てして外交では本当のことではなく、真贋入り交えて話し、水面下では様々な交渉を行なっているのが常です。

これが本当ならトルコとアメリカの関係はかなり改善されていると見て良いでしょう。

当然トルコリラ高要因で、支援材料です。
 

ただ…まあ…、アメリカは引き渡さないでしょうね。

ギュレン師をトルコに引き渡せば、即裁判⇒即有罪⇒即刑の執行となるでしょう。

アメリカのマスコミや人権団体などなどが黙ってはいないでしょう。
 

いくら中間選挙が終わったとはいえ、トランプ大統領の支持率にも、かなりのマイナス影響を及ぼします。

アメリカにとってトランプ大統領にとって、余程の旨味がない限りは引き渡しはしないでしょう。
 

失業率でトルコリラ

トルコ9月の失業率、10月の鉱工業生産で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.375トルコリラくらいでしょうか。

徐々にドル安トルコリラ高が進んでいます。

ただ19日(日本時間20日午前4時)発表のアメリカ政策金利とその声明文。

その後のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の会見を前に薄商いが続いています。

それまでは大きな値動きは無さそうです。

ドル/円

1ドル=113円15銭くらいでしょうか。

12月ニューヨーク連銀製造業景気指数が

11月実績:23.3
市場予想:20.6
12月実績:10.9

と、昨年5月以来最低の数値となっています。

欧州株価、アメリカ株価も冴えませんね。

VIX指数(恐怖指数)も22.96に上昇するなど投資家の心理も悪化しています。

そのためリスク回避の円買い(円高)が進んでいる状況です。
 

あ、トランプ大統領が

「アメリカ連邦準備理事会(FRB)が利上げを検討してる、信じがたい!」

と批判の発言をしています。

まあ急にアメリカ経済の鈍化懸念が高まり、株価も低迷している訳ですから、そう言いたくなるのも分かります(笑

トランプ大統領は好調なアメリカ経済・株高で、経済に強い大統領として支持を集めていますので、経済鈍化・株価低迷となると支持基盤が崩れかねないですからね。

トルコリラ/円

1トルコリラ=21円05銭くらいでしょうか。

上記通り、VIX指数(恐怖指数)上昇、欧州株安・アメリカも株安と、リスク回避状態が進んでいます。

そのためトルコリラ含む新興国通貨全般が売られている状態です。

明るいニュースを探しています…。
 

現状図で表すと、やっぱり円>ドル>トルコリラですかね。

でもトルコリラは頑張っていますよ♪
 

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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月15日)。

高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド

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