トルコリラとメキシコペソのFXブログ-駄目・NG

実質金利のマイナスはやはりまずいのでは?トルコ11月失業率

トルコリラとメキシコペソのFXブログ-不安・困惑

インフレ率が予想以上に加速中

やはり実質金利のマイナスはまずいのでは?

 
トルコ1月の消費者物価指数(≒インフレ率)+12.15%と予想以上に上昇してしまいました。

エルドアン大統領が圧力をかけているとは言え「利下げしすぎた」とも言えます。
 

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トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率
 

インフレを抑制するにも、トルコリラ安を防ぐにも、やっぱり利上げするしかないですよ…。
 

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トルコでインフレ加速中

トルコのインフレ率は2カ月連続で予想以上に加速した。

トルコ中央銀行が5会合連続で積極的に金融緩和を進めたため実質金利のマイナスはさらに拡大し、日本と同程度になった。
 

トルコ中央銀行のウイサル総裁は、エルドアン大統領が繰り返し唱えていた1桁台の金利という目標に向けて利下げを進めてきたが、この動きが拙速だったのではないかとの疑問が生じている。

同総裁は「データに基づいて」次の動きをとると言明しており、今月後半の政策会合は議論を呼ぶ決定となる公算が大きい。

 

引用元:Bloomberg

 

間に利下げ効果の検証期間を設けることなく、5会合連続の利下げ実施。

しかも5会合とも市場予想を上回るハイペースな利下げ幅となっています。

その下げ幅は5会合連続で12.75%!

昨年2019年6月末は24.0%でしたので、僅か半年とちょっとで半分以下まで利下げしています。
 

結果、現在のトルコの新政策金利は11.25%

そのためトルコの実質金利(※)は、

11.25%-12.15%=-0.90%となりました。
 


 
上の図は世界各国と地域の実質金利を表した図です。

インドとチリはちょっと良く分かりませんが、上位はインフレを上げたいユーロ圏を始めとするヨーロッパ各国が占めています。

そんな中、日本と同じ-0.9%でトルコが並んでいます。
 

マイナス金利となると、一般的にはお金が増えるペース(金利・利息)よりも、物の値段が上昇するペース(インフレ)の方が早くなり、結果お金の価値が目減りすることになります。

ただマイナス金利が悪いわけではないです。
 

繰り返しますが、実質金利がマイナスになると、お金の価値が目減りします。

お金を持っていても目減りするだけなので、物や財産的価値があるものに交換します。

つまり消費や投資が活発となることが考えられます。

結果、インフレには上昇圧力となります。
 

駄目じゃねーか!本来日本がやる施策じゃねーか!

何故インフレを抑制しなければいけない立場のトルコが実質金利をマイナスにしてどうするのかと!

インフレを抑制していなくても良いレベルにまで落ちてきたメキシコだって政策金利7.25%-インフレ率3.24%=+4.01%だぞ!

逆だろーっと!
 

…失礼しました、少し興奮してしまいました。

2月のインフレ率は、原油価格の下落で今よりかは抑制されるかもしれません。

しかしそれを差し引いても利下げしすぎです。

インフレを下げるべき立場のトルコの実質金利がマイナスなのはいただけません。
 

次回、トルコ中央銀行の金融政策会合=政策金利発表は2月19日。

ここは利上げすべきですよ。

分かっていますよね、ウイサル中央銀行総裁。

分かっていますよね、エルドアン大統領!
 
※:
実質金利とは、名目金利から物価上昇率を差し引いた金利のことを指します。

簡単に言えば、主に政策金利から消費者物価指数・前年比を引いた数値のことです。

 

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トルコ11月失業率

トルコ11月失業率

10月実績13.4%、市場予想13.4%に対し、11月実績13.3%!
 

トルコ11月の失業率は、前月実績・市場予想ともに下回る良い結果となりました!

たかが0.1%、されど0.1%。

右肩下がりなのは良いことです。

労働市場も改善している証拠です♪
 


 
しかし中身を見ていくと、ちょっと酷いですね(涙

トルコの失業率は13.3%。

昨年2018年11月と比べて1.0%増加しています。

非農業失業率も15.4%で、1.1%の増加となりました。

特に深刻なのが15〜24歳の若者の失業率で24.5%と酷く、同じく前年同月比で0.9%も増加となっています。
 

つまり新規の雇用がない!

景気悪化で既存の雇用も無くなっている状況で、若者向けの新規の雇用もない状況は、健全な経済状況からは程遠いでしょう。
 

失業率増加の原因は難民

まあ、失業率増加の原因はトルコ経済の低迷だけではありません。

言ってしまえば難民が原因です。

特にシリア難民。

トルコには360万人以上のシリア難民が暮らしています。

シリア難民の中にはいわゆる難民キャンプから脱し、首都アンカラや最大都市イスタンブールなどの都市部に根を張る元難民も多いのです。
 

シリア問題は泥沼化

そのシリア問題、現在泥沼化しています。

ロシアを後ろ盾に持つシリア政府軍は、反政府軍の息の根を止めようと進撃。

シリア反政府勢力の最後の主要な拠点となっているイドリブに軍を派遣し、攻勢を強めています。
 

これにより60万人近くの人が比較的安全なトルコ国境を目指して移動を開始しました。

このうち何十万人がトルコに難民として入国しようとしているのかは分かりませんが、トルコは既に360万人のシリア難民を受け入れており、これ以上の受け入れられないと表明しています。
 

このままではトルコの失業率が…ではなく、トルコの財政が破たんしてしまいます。

かと言って難民を本来行きたいであろうドイツやフランス、イタリアなどのヨーロッパ西側諸国への関を開けば、今度は欧州連合(EU)から非難を食らうでしょう。

なのでエルドアン大統領のシリア侵攻⇒安全地帯確保⇒シリア難民帰還大作戦、は分からなくもないのですが…。
 

これこそ欧州連合(EU)と早く話し合う案件ですね。

個人的には「難民解放するぞ」と脅しても良いと思いますよ。

だってトルコがもう持たないところまできていますから…(涙

 

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失業率でトルコリラ

11月の失業率で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=6.0196トルコリラくらいでしょうか。
 
失業率ではあまり変化はありませんでした。

ちょっとトルコリラ高に振れましたが、まあ誤差の範囲内でしょう。

それよりも1ドル=6.0トルコリラの防衛ラインが突破され、6.0リラが普通となってきています。

一時は短期筋・投機筋も6.0リラを突破し達成感を得たのか、5.9リラ台に落ち着いていたのですが…。

これは良くない傾向です。
 

トルコ当局(銀行調整監視機構)も為替スワップ取引などの規制を強化。

トルコ非居住者との外貨買い・リラ売りの通貨スワップなどの取引を制限することを発表したのですが…。

それが功を奏し、10日朝はトルコリラ高の窓開けでスタートしましたが、夜になったらもう先週末よりもトルコリラ安が進んでいます。

…もう利上げしかないですよ(涙

ドル/円

1ドル=109円75銭くらいでしょうか。
 
7日に発表されたアメリカ雇用統計は、

アメリカ1月非農業部門雇用者数・前月比
前回:+14.7万人(+14.5万人から上方修正)
予想:+16.0万人
実績:+22.5万人

1月失業率
前回:3.5%
予想:3.5%
実績:3.6%

1月平均時給・前月比
前回:+0.1%
予想:+0.3%
実績:+0.2%
 

この数値で利益確定売りがあったとは言え、失望売りもあったとは贅沢な(怒

めちゃめちゃ良い数値ではないですか。

新型コロナウイルスで投資家心理は冷え込んでいますな。

トルコリラ/円

1トルコリラ=18円17銭くらいでしょうか。
 
引き続き上値が重い展開が続いています。

上記通りインフレは抑制できていませんが、政策金利の利下げ効果もあり、トルコ経済は上向いています。

雇用情勢も回復傾向です。

あとは何か…何かトルコ国内でトルコリラ上昇へのポジティブ材料が欲しいですね。

お願いしますエルドアン大統領!

 
現状図で表すと、現状は円>ドル>トルコリラですかね。

トルコリラ…、頑張れよ…(涙
 

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高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド

最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。

 
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。

それならばメキシコペソは如何でしょうか?

メキシコの政策金利は現在7.25%(2020年2月10日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
 
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