トルコリラ円スワップ生活-テロリズム

トルコで連続テロ、死者は44人に

先週のまとめ

イスタンブールで連続テロ、地政学リスク浮き彫り

トルコ最大都市イスタンブールで連続テロが発生。

44人が死亡、150人以上が負傷しました。

隣国シリアでは内戦状態、トルコ国内ではテロと、地政学リスクが浮き彫りになっています。

エルドアン大統領も外貨を全部トルコリラに両替し、国民にもトルコリラに両替しようキャンペーンを呼び掛けた結果、ドル売りトルコリラ買い(ドル安トルコリラ高)が進んでいましたが、水泡に帰してしまいました。


今週の予想

トルコリラは軟調推移か

エルドアン大統領の長期政権を可能にする権限強化の憲法改正法案が提出されました。

国会議員(定数550議席)の5分の3以上で国民投票に持ち込めますが、既に与党のみならず、他政党の賛同も取り付けており、可決の公算大です。

その後の国民投票でも、大統領の支持率は高く、皮肉にも上記イスタンブールでの連続テロが、かえって大統領の下での結束を高める結果になりそうです。

エルドアン大統領の長期(独裁)政権につながる憲法改正の動きは、外国資本のトルコ離れを加速させる可能性があります。

また、そのテロにより、市民の消費意欲の低迷や観光客のさらなる減少が予想されます。

トルコ経済に打撃を与える要素になり得る事態であり、早期の収拾、治安回復が望まれます。

トルコリラ円の為替相場見通し

トルコリラ円の為替相場見通しは、

31円50銭~34円程度のレンジ相場

と予想します。


今週の注目材料

12月12日 16:00 【トルコ】
07-09月期 実質国内総生産(GDP)

トルコ統計局が発表した、07-09月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比-1.8%と、市場予想の同+0.3%を大きく下回る結果に。

07月に起きた軍のクーデター事件により、生産や消費が落ち込んだことが原因と見られています。

クーデター騒ぎという、かなり特殊なケースではあるものの、四半期GDPがマイナスになるのは、2009年07-09期以来7年ぶりの事態です。

今年には特に各地でテロが相次いでおり、年間のGDPも期待できそうにありません。


トルコリラの感想

上記イスタンブールで連続テロでは、少数民族クルド人系の武装組織「クルド解放のタカ(TAK)」が犯行声明を出しました。

クルド労働者党(PKK)の分派組織と見られています。

テロが相次いているトルコですが、問題なのはそのテロを起こした相手が、

・クルド労働者党(PKK)

・イスラム国(ISIS)

・反政府組織

・クーデター(軍)

とバラバラで、周りは敵だらけとなっています。

(最後はテロ組織というか正規軍ですが…)

もちろん関係ない市民を巻き込むテロリストが悪いのですが、原因の一部にエルドアン大統領の強権姿勢を挙げる関係者もいます。

今回も、すでにクルド人関係者を200人以上逮捕拘束しているそうです。

中にはクルド系野党・国民民主義党(国会に59議席持つ第3政党)の幹部も含まれています。

国民民主義党は大統領権限強化の改憲に反対しており、この機に弱体化を図った可能性があります。

テロを機に政敵を排除するこういう手法が、欧米からの非難されている原因なのです。

そしてその結果、外国資本がトルコから引き揚げを検討しつつあり、トルコ経済も弱体化に向かっていきます。

行きつく先は、当然トルコリラ安です。

この悪循環を止める、そのためには…⇒トルコリラ安を止める方法

エルドアン大統領!お願いしますよ…。


まあ、トルコリラ円。

てっきり円高トルコリラ安で下窓スタートかと思っていましたが…、予想よりも全然下がってないです。

トルコリラ米ドルでは、リスク回避のトリコリラ売りが進んでいましたが、ドル円ではリスクオン(リスク選考)状態の円売りも進んでいました。

結果、ドル高>>>円安>トルコリラ安

となり、想定よりも良い結果となっているくらいです。

時間があり市場も沈静化したのか。

テロになれて織り込み済みなのか、判断に苦しみます。

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