トルコリラ円スワップ生活-エルドアン大統領

エルドアン大統領!お願いしますよ…

トルコリラと米国ドル

市場では、12月13日-14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)にて、米国の利上げがほぼ確実視されています。

11月23日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(11月01-02日)議事録では、ほとんどの参加者が「比較的早い段階での利上げが適切」との見解を示しました。

さらに11月30日に開催された石油輸出国機構(OPEC)総会では、不安視されていた減産合意が正式決定し、リスクオン状態のドル高が進んでいます。

また、12月02日発表の米国雇用統計も無難に通過し、ドル高基調は継続中です。

その米国景気経済の回復に伴うドル高に対し、他の通貨は下落しています。

新興国通貨では顕著に現れており、複数の通貨が史上最安値を更新中です。

我らがトルコリラも残念ながら、この中に含まれています。

まさにトルコのみでは、トルコ高になる材料が見当たらない状況です。

さらにトルコ安によるインフレ圧力が経済に悪影響を与えている有様です。

トルコリラの年初来の下落率は17%に達しています。


トルコ経済、国内事情

トルコは経常赤字国(*1)で、国内で製造したものより国外からの輸入品が圧倒的に多いのです。

またトルコの主な輸出先であるヨーロッパは、景気低迷に喘いでおり、なかなか物も売れない。

内需(国内需要、国内消費)も一時期よりも弱まっています。

つまり(日本と違い)、通貨安によるメリットよりもデメリットの方が上回っている状況です。

利上げで通貨安防止

このような状況下、トルコ中央銀行は11月24日、政策金利を0.25%引き上げ、8.0%としました。

市場ではサプライズとして受け止められ、一時トルコ高の展開となりましたが、欧州議会でトルコの欧州連合(EU)への加盟交渉が凍結される運びになったこと。

(トルコ安)

米国の年内利上げに向けてドル買いが進んでいること。

(ドル高)

結果、ドル高トルコ安が進んでいます(*2)


(*1)
日本は貿易黒字国。

物・原材料を輸入し、加工・製造して輸出し稼いでいます。

米国はトルコと同じ貿易赤字国。

しかし中身がぜんぜん違い、例えば米国自動車メーカーが労働力の安いメキシコで自動車を作り米国へ輸出。

米国は輸入となるので赤字額は増大。

また米国企業のコールセンターは同じく労働力の安いフィリピンに展開。

設備、賃金をフィリピンに払っています。

しかしどちらも米国企業、企業株主、米国内顧客に価値・メリットを与えている。

一方トルコにはそれがなく、産業構造が発達していない状態で、まさにこれからっていう段階です。

経済の潜在的成長率は高いのですけどね。

こういう時に金利が高いと、企業は設備投資しにくいのです。

(*2)
トルコリラ/日本円の場合、間に米国ドルを挟んだ取引となります(トルコリラ最安値更新、クロス円参照)

通貨(経済)の強さが、米国ドル>>>日本円>トルコリラ、くらいの順(1ブログ1管理人の感想)なので、そこまでトルコリラ安は目立っていません。

米国ドルは強いですが、トルコリラも日本円も弱いですからね。


結論

通貨安、通貨高は、2国間の通貨の強弱によって決まります。

トルコリラ安から脱出するには、トルコリラ安を食い止めるか、ドル高を止めさせるかです。

今現在、この情勢下、ドル高は止まらないでしょう。

トランプノミクス(トランプ次期米国大統領による大型減税・大規模インフラ投資などの経済政策)への期待から、株高、ドル高、金利高となっています。

(トランプ次期米国大統領のドル高牽制発言で変わるかもしれませんが…)

エルドアン大統領

トルコは金利の高さで投資家を引き付け引き込み、外貨を稼いでいます。

しかし、地政学リスクはともかく、エルドアン大統領の政治リスクが、投資家を引き離しているように感じられます。

また、上にも書いた通り、トルコの欧州連合(EU)への加盟交渉が凍結される運びになった原因として、

2016年07月に起きたクーデター未遂事件

現在も続く反政府勢力へのエルドアン政権の強権姿勢

が挙げられています。

トルコリラ安を食い止める方法として結論を言うと…

エルドアン大統領、大人しくしてください。

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