トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコのインフレ率順調に低下中♪2019.11消費者物価指数と3QGDP成長率

トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコのインフレ率は(一応)順調に低下中

やばい12月政策金利の大幅利下げもあるな

 

トルコのイベント&経済指標の中で個人的に一番重要と思っているのが政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)発表。

そして二番手に来るのが経常収支とこの消費者物価指数(≒インフレ率)です。

トルコ経済・トルコリラに直結する重要指標だけに、否が応でも注目が集まります。

そのトルコ2019年11月消費者物価指数は如何に!

気になる次回政策金利発表は12月12日!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ消費者物価指数≒インフレ率の記事)ではありません。

最新のトルコ消費者物価指数≒インフレ率情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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トルコ11月消費者物価指数

トルコ11月消費者物価指数

10月実績前月比+2.00%、市場予想同+0.75%に対し、11月実績同+0.38%!

より重要な前年比は10月実績+8.55%、市場予想同+11.00%に対し、11月実績同+10.56%!
 

トルコ11月消費者物価コア指数

10月実績前年比+6.67%、市場予想同+8.90%に対し、11月実績同+9.25%!
 

大注目のトルコ11月消費者物価指数(≒インフレ率)。

結果は、市場予想を下回るも、10月実績を上回ってしまいました。

しかし、実際には順調にインフレは低下中です♪
 

ではなぜ10月実績よりも上昇しているのにインフレは順調に低下中かと言うと、

10月は前年の10月実績が酷かった(涙

11月は前年の11月実績がある程度改善してきたから(笑

と言っても2018年10月実績は+25.24%!

2018年11月実績は+21.62%!

どちらの月も酷いのですけどね(苦笑

ただあくまでも前年比。

そのために2019年11月の消費者物価指数(≒インフレ率)は10月よりも上昇しています。
 

しかし前月比を見て頂ければ分かるように実績は+0.38%です。

(10月実績は同+2.00%)

つまりトルコのインフレ率は順調に低下していますよ♪

 

 

トルコは、電気料金が7月から約15%値上げされたのに続き、8月からは天然ガスの価格も約15%値上げされました。

(選挙目当ての)大都市圏での食料品の戦略的値下げもとっくに終わっています。

トルコ人の方のTwitterでは、「エネルギー価格の上昇が本当に厳しい、今から冬を越せるのかが心配」と言った声もありました。

通常、電気・ガスなどのエネルギー価格が値上げされると、他の色々な物も結果的に値上げされていきます。

そんな中でも着実にインフレ率は下がっています!
 

これは10月に発表されたトルコ政府の新たな「新経済計画」での2019年末のインフレ目標12%をも下回っています。

【インフレ目標】
2019年:12.0%
2020年:*8.5%
2021年:*6.0%
2022年:*4.9%
 

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さらに10月31日に発表したトルコ中央銀行四半期インフレ報告書での2019年末インフレ率予想+12.0%を下回っています。

【インフレ目標】
2019年:+12.0%
2020年:+*8.2%
 

また11月15日に修正された2019年末の予想+12.18%をも下回っています。

2019年末のインフレ率は予想内に収まりそうです♪
 

トルコの貿易赤字・経常赤字、そしてインフレ率の高止まりの原因ともなっている原油価格

米中貿易戦争の長期化懸念、欧州経済の混乱などから、1バレル=50ドル台半ばでうろうろしていましたが、11月は

米中貿易協議進展期待

(世界経済も思ったよりかは悪化しないのではないか)

原油価格の低迷を憂いだ、石油輸出国機構(OPEC)による協調減産量の拡大期待

(実際に協調減産を日量50万バレル拡大し、合計減産規模は日量170万バレルに)

などにより徐々に1バレル=50ドル台後半まで値を上げてきています。

 


 

トルコは資源のない国なので、原油価格上昇貿易赤字・経常赤字拡大、輸入物価上昇・インフレ率上昇につながります。

当然トルコ経済・トルコリラにとってはマイナス要因です。

逆に、原油価格下落貿易黒字・経常黒字化、輸入物価下落・インフレ率低下につながります。

当然トルコ経済・トルコリラにとってはプラス要因です。
 

直近の原油価格は残念ながら上昇基調となっています。

電器・ガスが値上がりしている中、原油価格が下がってくれればインフレ率の低下もさらに見込めると言うものです。

特にトルコの場合、インフレ率が収まってくれば国内消費(内需)も期待できます!

アメリカがシェールオイルの増産で、70年ぶりに原油の純輸出国になった、とのニュースもありました。

原油価格が下がれば、トルコリラの値も上がると言うものですが…。

頑張れ原油価格!
 

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。

 

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トルコ11月生産者物価指数

トルコ11月生産者物価指数

10月実績前月比+0.17%に対し、11月実績-0.08%!

より重要な前年比は10月実績+1.70%に対し、11月実績+4.26%!

 
生産者物価指数も、上記消費者物価指数を同じ理由で、前年10月の生産者物価指数が前年比+45.01%と記録的な悪さ。

しかし前年11月実績は+38.54%と少し改善してきていることから、前年比では上昇していますが、前月比ではさらに下がって-0.08%!

直近の生産者物価指数・前月比は-01%から+0.1%あたりと安定してきています。
 

まあ結果はどうであれ、消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく生産者物価指数も低下中であることは確か(笑

何故ならばこの11月生産者物価指数は、来月や再来月の消費者物価指数に影響を与えます。

(11月に作られた商品は、12月もしくは来年1月あたりに消費者に届き、購入されていくため)

つまり、来月再来月の消費者物価指数(≒インフレ率)にも期待ができそうです♪
 

あとは原油価格。

1バレル=60ドル台に上昇してくると、トルコ的には厳しくなってきます。

このトルコリラFXブログでも何度も言っているように、トルコは資源のない国なので、原油などのエネルギーのほとんどを輸入に頼っています。

つまりこのまま原油価格が上昇すれば、トルコのインフレ率も上昇していく可能性が高いのです。

逆に原油安が続くと、消費者物価指数(≒インフレ率)・生産者物価指数も低下していきます。

トルコのインフレ率低下=トルコリラ高となるので、今後も原油高には要注意ですね。
 

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。

 

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トルコ第3四半期GDP

トルコ統計庁が発表した第3四半期の国内総生産(GDP)は前年比0.9%増と、ロイターがまとめた市場予想の1.0%増とほぼ一致した。

前年の通貨リラ急落に伴う景気後退の影響を克服し、4期ぶりにプラス成長に転換した。

前期比でも0.4%増と、3期連続のプラスとなっている。
 

第3四半期は、農業の生産が3.8%増加したほか、工業部門が1.6%、サービス部門も0.6%それぞれ拡大しGDPを押し上げた。

しかし建設部門は7.8%のマイナスだった。
 

トルコ中銀は経済の支援に向けて7月から積極的な金融緩和を継続、10月下旬も予想以上の大幅な利下げで政策金利を14%とした。

その後、ウイサル総裁は、数カ月にわたる大幅な利下げで、利下げ余地は狭まったという認識を示している。

トルコ政府は、今年の経済成長率予想を大幅に引き下げ0.5%としたほか、来年は5.0%を見込む

 

引用元:ロイター

 
トルコ第3四半期GDP

第2四半期前期比+1.00%、市場予想+1.10%に対し、実績+0.48%!

より重要な前年比は第2四半期実績-1.60%、市場予想1.00%に対し、実績+0.90%!
 


 
前月比、前年比とも市場予想を下回っているのは残念ですが、それでも上記通りトルコGDP成長率は、前年比で4期ぶりにプラス成長に転換

前期比でも3期連続のプラスを維持しています♪

今年2019年の成長率も、もしかしたらマイナスかも…と言われていたのが、+0.5%に!

さらに来年2020年は+5.0%の成長と強気な見方も!

ただ…まあ、来年の+5.0%はさすがに無理でしょう(苦笑
 

気になるのは各業界で成長を拡大させているものの、エルドアン大統領の一番の支持基盤である建設業が未だにマイナスであること。

来年には総選挙に持っていくとの噂もあり、体力・支持率を回復させたいところ。

エルドアン大統領がまた無茶を言い出さないか心配です(冷汗
 

話を戻し、上記通りインフレ率は順調に低下中。

そのため政策金利も下がってきましたが、その利下げ効果もあり、経済も上向いてきました。

とは言え個人的にはGDPよりもインフレ率の方が気になるのでインフレ抑制を優先して欲しいのですけどね。

こういう記事を書くと高金利3通貨のうちメキシコペソの優等生ぶりが分かるというものでしょう(汗

 

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消費者物価指数でトルコリラ

トルコ11月の消費者物価指数・第3四半期GDP成長率でトルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.7781トルコリラくらいでしょうか。
 
トルコにとっては良い指標結果も、ほとんどトルコリラ高には影響を与えませんでした。

(まあ米中貿易協議をはじめ、他にも為替を左右する重要イベントがあるから仕方ないとは言え、やはり残念)

そしてアメリカの経済指標が、予想を上回る結果が相次いだことからドル買い(ドル高)が進んでいます。

なかなか上手くいきませんね(涙

ドル/円

1ドル=108円55銭くらいでしょうか。
 
アメリカ11月非農業部門雇用者数・前月比
10月実績:+15.6万人(12.8万人より上方修正)
市場予想:+18.0万人
11月実績:+26.6万人

11月失業率
10月実績:3.6%
市場予想:3.6%
11月実績:3.5%

11月平均時給・前年同月比
10月実績:+3.2%(+3.0%より上方修正)
市場予想:+3.0%
11月実績:3.1%
 
と、驚くほど良い結果となり米国債利回りは上昇!

ドル円も上昇したのですが…勢いは続かず全戻し状態に…(涙

雇用統計が堅調な内容となり、アメリカ経済の減速懸念が和らぎ、利下げの可能性はほぼゼロとなったのにね(涙
 

しかしアメリカ株価はNYダウ、ナスダックとも急騰!

アメリカ株価が崩れない内は、ドル円も崩れないのではないでしょうか(笑

トルコリラ/円

1トルコリラ=18円76銭くらいでしょうか。
 
先週はアメリカ経済の減速懸念後退で「ドル高」。

とは言えトランプ大統領の弾劾手続き開始や、不用意発言でリスク回避の「円高」も続いています。

そしてドル高に伴う「トルコリラ安」となってしまいました。

トルコリラ…、頑張れよ…。

 
現状図で表すと、現状はドル>円>トルコリラですかね。

ただまあトルコリラは横横展開でもスワップポイントが入ってくるので、それはそれで良いのですけどね(笑
 

トルコリラはここ1年はむしろ安定しています。

ただ…、トルコリラはスワップポイントの高さから買いポジションに偏りがちです。

しかもボラティリティーも高い通貨ですので、短期筋や投機筋に狙われやすい通貨とも言えます。

つまり…資金管理は厳密にね♪
 

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