トルコのシリア侵攻に各国が非難
その割にトルコリラは大して下がらず
シリア問題を大きくする、平和の泉作戦(トルコのシリア侵攻)。
一応トルコの大義名分としてシリア国内に安全地帯を作り、その地域にシリア難民を帰して暮らさせると言う。
欧州連合(EU)も難民支援金を半分しかくれないし、トルコの財政が持たないのですよ…(涙
あと、この作戦(平和の泉作戦)で”エルドアン大統領の支持率急上昇!”(苦笑
そもそもイギリス・フランスの三枚自他外交が…。
トルコ8月経常収支
トルコ8月経常収支
7月実績+11.4億ドル、市場予想+28.5億ドルに対し、7月実績+26.0億ドル!
まずはトルコ2019年8月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
その結果は…、前月7月実績を大きく上回るも、惜しくも市場予想は届かず(涙
もっと黒字額を伸ばせただろうと思うだけに、正直悔しい結果になっています。
▶️トルコ:8月経常収支
07月実績:+11.4億ドル
市場予想:+28.5億ドル
08月実績:+26.0億ドル前月実績を大きく上回るも惜しくも市場予想は届かず😭
トルコの夏は欧州中東からのバカンス客でにぎわいます
この時期の観光収入が通年の経常収支の赤字か黒字かを占います
正直もっと稼いでおきたい pic.twitter.com/176QjzBWHK— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) October 13, 2019
Twitterに書いた通り、トルコ、及びトルコ経済は夏が本番です。
トルコの伝統的な産業である農業、そして観光業が一番にぎわう季節なのです。
この夏の観光収入が通年の経常収支に大きく影響してくるのです。
この夏場に稼がないで、いつ稼ぐの?今でしょう!
黒字額が伸ばせなかった理由は貿易赤字。
トルコ経済の低迷…、も回復傾向で輸出は125.23億ドル(前年同月比+1.6%)。
しかし輸入も150.24億ドル(前年同月比+1.5%)と増加。
結果、差し引き25.0億ドルの赤字となっています。
トルコ新経済計画発表!どうやって実現するの? 大切なことなのでタイトルと冒頭で2回言いました(笑発表業は数値目標を好感したトルコリラ買いが進みましたが…、具体的な政策は? トルコ8月貿[…]
まあ、仕方がないですね。
トルコの経済上、トルコ経済が回復してくれば輸入も増えます。
なんて言ったってトルコは内需の国ですから。
そのトルコの経済構造を変えようとエルドアン大統領も積極的に投資・誘致し、重工業を発展させています。
また、貿易赤字の大部分はエネルギー関連(石油・天然ガス)が占めています。
これも仕方がない、トルコは資源のない国ですから。
資源のある南アフリカやメキシコが羨ましいですが、資源のない新興国の割には頑張っています♪
何せ、この程度の貿易赤字(トルコ比)で済ませ、経常黒字にまで持ってきているのですからね(笑
ただ9月は少し心配です。
なぜなら、貿易収支・経常収支に一番影響を与えるエネルギー価格、つまり原油価格が、9月はサウジアラビアの石油施設へのテロ攻撃で急騰。
一時は1バレル=63ドルを超えていました。
その後は落ち着き、月末にかけて50ドル台前半まで下落してきましたが、ちょっと原油高の期間が長かったですね。
今後も1バレル=50台前半から半ばくらいと、トルコにとっては都合の良い価格帯で推移して欲しいものです♪
(逆に産油国であるメキシコ・カナダにとっては都合の悪い相場展開とも言える)
8月は50ドル台半ばをうろうろと原油輸入国にとっては良い相場でした
しかし9月はサウジ石油施設へのテロ攻撃もあり急騰
9月下旬から10月にかけては再度落ち着いてきています結果トルコリラ上昇😊(原油輸入国)
メキシコペソは下落😭(原油輸出国)サトウカズオはどちらにも投資中👍 pic.twitter.com/iLD6umjlCb
— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) October 13, 2019
話を戻し、現在、欧州の人々にとってトルコは人気の観光・保養地となっています。
トルコ国内のテロの話も聞かなくなり、治安も回復し、(トルコのシリア侵攻前までは)地政学リスクも落ち着いています。
やはり一番はトルコリラが安く、フランス南部やイタリアに行く(ユーロ)より、トルコに行く(トルコリラ)方が安くつくことでしょう(笑
ここで観光収入を稼いで、年間の黒字化に貢献しなければね♪
だから治安や、地政学リスクってとても大切なのです。
分かっていますよね、エルドアン大統領!
観光客がこなくなるとトルコ経済は一気に落ち込みますよ。
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アメリカ、トルコに制裁も
エスパー・アメリカ国防長官は11日の記者会見で、トルコがシリア北東部でクルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」を対象に始めた軍事作戦について「大変失望した」と語った。
10日にトルコのアカル国防相と電話協議し、アメリカ-トルコ関係やシリア情勢に悪影響を及ぼさないよう攻撃停止を求めたと明かした。
だがトルコ軍に攻撃停止の兆しは見られないという。
一方、ムニューシン・アメリカ財務長官は11日の会見で、トランプ大統領が近く、トルコに新たな制裁を科す「強力な権限」を財務省に付与する大統領令に署名すると明らかにした。
トルコ政府に関わる全ての個人に制裁を科せるようになるという。
経済制裁をちらつかせてトルコに戦闘激化を自制するよう促す狙いだ。
トランプ大統領は9日の声明で、トルコの攻撃を「悪い考えだ」と指摘したが攻撃停止を明示的に求めなかった。
エスパーカ国防長官がトルコ批判のトーンを強めたのは、シリアの混乱がISの再興を許し、中東におけるロシアやイランの影響力の拡大につながりかねないと懸念するからだ。
引用元:日本経済新聞
トルコのシリア侵攻作戦「平和の泉作戦」にまずは、欧州の各国が独自の制裁を開始しました。
オランダ、ノルウェー、フィンランドがトルコへの武器輸出を停止させました。
正直、痛くはないです。
そもそも額も大きくないですし、むしろオランダ等が困るのでは?
次にイタリアがトルコ防衛のために配備しているトルコ防衛のためトルコ南部に配備しているミサイル防衛システムを11月に撤収。
同様にスペインもミサイル防衛システムの契約期限が切れる12月で契約の更新をしない方向で検討している、との一部報道もあります。
(トルコは自前のミサイル防衛システムを持っておらず、今までNATO加盟国にシステムを配備して貰っていた)
(現在はイタリアとスペインが請け負っていた)
トルコ自体はそう痛くはないですが、トルコは最近ロシア製ミサイル防衛システムS-400を導入しました。
まだ配備・稼働はさせていませんが、これを機にNATO(北太平洋条約機構)を離れ、よりロシア側に傾く可能性があります。
西側から離れる…トルコへの投資家には頭が痛い問題ですし、そう考えるとトルコ経済にも問題が…。
そして一番はアメリカからの制裁。
現段階では「トルコへの武器売却の禁止」「トルコ政府に関わる全ての個人に制裁」な内容だそうです。
トルコへの武器売却の禁止はトランプ大統領が嫌がりそうですね。
数千億円、その後のメンテナンス含め一兆円クラスの契約ですから…。
また個人への制裁は、以前トルコの閣僚がアメリカ国内での資産凍結の制裁を受けましたが、同じような内容でしょうか。
まったくの私見・憶測ですが、エルドアン大統領含む数人以外には効果がなく、名目上だけでしょう。
「私はアメリカに資産を持っていない、アメリカに資産を持つくらいなら、地元にオリーブの木を持つ」と言ったトルコ閣僚は何故か格好良かったなーっと。
…エルドアン大統領の資産が凍結されれば、エルドアン大統領が激怒しそうですが、そんなことは無いですよね(笑
ね、エルドアン大統領!
今のところはこの制裁。
トルコ軍、及びトルコ政府関係者に限定されています。
これが関税の上乗せから、最終的にイランやロシアへのような経済制裁に発展してくると、トルコ経済・トルコリラ的にも壊滅的なダメージを負いますが、今のところ検討されている内容では、そう心配は無いようです。
それにしてもシリア国内のクルド人武装組織への対応は、トルコの問題ですが(まあクルド人問題はイギリス・フランスなどによる三枚舌外交の結果なので責任取れよと言いたいですが)、難民問題はトルコに押し付けられているだけですからね。
シリア・イラクからの難民、北アフリカからの難民。
難民はもっと豊かなドイツ・フランスに行きたい訳ですから、トルコも本当に開放してしまえばとも思いますね。
理想・綺麗ごとでは、国が持たないですから…。
経常収支でトルコリラ
8月の経常収支で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.8853トルコリラくらいでしょうか。
ドル/トルコリラでは、確かにトルコリラ安が進んでいます。
まあ今回が初めてではないとは言え、大規模軍事侵攻ですから当然でしょう。
またアメリカ軍陣地近くに、トルコからの砲撃があったとの一部報道もあります。
アメリカ軍を敵に回すことだけはやめて欲しいです。
…が!思っていた以上には下げていません。
むしろ週末にかけて米中貿易協議の一部合意。
そしてイギリスの欧州連合(EU)からの合意離脱の可能性高まる、と言う世界的ポジティブニュースによりトルコリラ高にさへなっています。
うーん、不思議な通貨だ(苦笑
ドル/円
1ドル=108円39銭くらいでしょうか。
米中貿易協議の一部合意。
15日から予定されていた中国からの輸入品への関税引き上げについては実施しない。
イギリスの欧州連合(EU)からの合意離脱の可能性も高まる。
など、世界的なポジティブニュースが好感され、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢となり、ドル高円安となりました。
また、10月ミシガン大学消費者態度指数も、
09月実績:93.2
市場予想:92.0
10月実績:96.0
と、予想外に前月実績を上回ったこともドル買い材料につながりました(笑
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円39銭くらいでしょうか。
確かに「ドル高トルコリラ安」が進みましたが、同時に「ドル高円安」も進んでいるため、思っていた以上にトルコリラ安は進んでいません。
トルコもシリアへの軍事侵攻と、ここまで事を進めておいて目的を達せずにシリアから撤退することはないでしょうから(世論調査ではトルコ国民の9割近くが平和の泉作戦を指示)、このままトルコリラは小康状態を保って欲しいのですが…。
トルコ経済は好調なのにトルコの政治と外交が足を引っ張る。
いつものトルコリラですね(涙
現状図で表すと、現状はドル>円>トルコリラですかね。
トルコリラ…、頑張れよ…(笑
トルコリラはここ1年はむしろ安定しています。
ただ…、トルコリラはスワップポイントの高さから買いポジションに偏りがちです。
しかもボラティリティーも高い通貨ですので、短期筋や投機筋に狙われやすい通貨とも言えます。
つまり…資金管理は厳密にね♪
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
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トルコの政策金利は現在16.50%(2019年10月31日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.75%(2019年10月31日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
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