【速報】S&Pのトルコ格付けは現状維持!
15日金曜日は重要経済指標であるトルコ失業率や小売販売の発表がありましたが、それ以上に市場関係者の注目を集めたのがS&Pグローバル・レーティングによるトルコ格付け発表。
結果は市場予想通りの現状維持!
一部では、もしかしたら引き上げのポジティブサプライズも…との淡い期待もありましたが、さすがにそこまでは無かったようです(笑
それにしても景気後退(リセッション)、インフレ率再上昇懸念、トルコの政治・外交懸念からネガティブサプライズの引き下げが無くて良かったです♪
トルコ11月失業率
トルコ11月失業率
10月実績11.6%、市場予想11.8%に対し、実績12.3%!
まずはトルコ失業率。
4月・5月は失業率一桁台と、雇用市場も改善傾向だったのですが…。
4月以降順調に、そして右肩上がりに悪化しています(涙
☑️トルコ11月失業率
10月実績:11.6%
市場予想:11.8%
11月実績:12.3%❗️右肩上がりに悪化しています😅
理由はトルコ経済の鈍化などのトルコ要因以上に
▶️最大の輸出先である欧州経済の悪化
そして一番の問題である
▶️政情不安・無政府状態の、イラク・シリアからの難民
が挙げられます😭 pic.twitter.com/SvbgoqignR
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年2月16日
理由はトルコ経済の鈍化。
インフレ率の高止まり、そしてそれを抑制するための金利高により、トルコ経済は窮しています。
(しかしまずはインフレの抑制・押さえ込みが最優先事項なので仕方がない)
さらには最大の輸出先である欧州経済の悪化などなど…。
ただ詳しく見ていくと、悪い事ばかりではなく就業者数は増加しています。
そして労働参加率も増加しています。
冬に差し掛かり農業部門雇用者数が減り(これは仕方がない)、非農業部門雇用者数は増えています。
あれ?これってトルコ経済を考えれば、良いことなのでは?
…と思いましたが、失業率悪化の原因は内戦状態・無政府状態のシリア・イラクからの難民です。
北アフリカから陸路で欧州に向かう難民もトルコで足止め(?)されています。
これがトルコ経済に重くのしかかっています。
欧州の豊かなドイツ・フランス・イタリアへの難民を食い止めているトルコ。
一部お金を貰って食い止めているものの、逆にトルコ国内・トルコ経済が混乱したら元も子もないように思えますが、この問題は根が深く、一朝一夕には解決しないので、コメントもしずらいですね…。
ただ、言わせてもらうと、当然ながら難民ですからお金を持っていません。
トルコ政府がお金を出しています。
そのお金の大部分はトルコ国民が出しています。
これでは、いくらお金があっても足りません。
出身国に帰ってもらうか、自分で稼いでもらうしかありません。
シリア・イラク問題が片が付けば、難民も帰還し、失業率も低下するのですが…。
しかし、難民の件を差し引いても、今現在トルコの人口は、どんどん増えています。
トルコは多子若年化(日本は少子高齢化)が進んでいて、人口増=労働人口増=経済の発展が見込めます。
日本の高度経済成長期を考えれば分かることですが、それはトルコの長所でもあります。
(トルコの内需は旺盛で、トルコ経済を支えています)
しかし、人口が増えている以上、雇用者数も増えて貰わないと困ります。
雇用がない、失業者が多いと言うのは、社会不安・政情不安となります。
エルドアン大統領はこの失業者対策・雇用対策として、「補助金」を使い外国企業の誘致を積極的に進め、観光立国・農業立国としてのトルコから、工業立国のトルコへと転換していこうとしています。
少し朗報・ポジティブ(?)な話をすれば、市場もトルコの失業率悪化を織り込んでいることです。
今後2019年にかけてトルコの失業率は悪化していくだろうと予測されていますので(2020年から改善予想)、多少悪くても織り込み済みで片が付くでしょうか。
最近はトルコリラも安定、経常収支は黒字(もしくは多少の赤字)、となっていますのでなんとか盛り返して欲しいです♪
トルコ12月小売販売
トルコ12月小売販売
【前月比】
11月実績+0.2%、市場予想-0.7%に対し、実績-0.6%!
【前年同月比】
11月実績-6.0%、市場予想-2.7%に対し、実績-9.2%!
次にトルコ2018年12月小売販売。
消費者物価指数(≒インフレ率)や経常収支に比べると重要度は落ちるものの、内需の強いトルコでは国内総生産(GDP)に大きく関係する小売販売も重要な経済指標です。
その小売販売、その結果は…!
小売販売…お前もか(涙
前月比では市場予想よりかは良かったものの、11月に比べて大きく悪化。
しかも前年同月比では過去十年で1番悪い数値となってしまいました(涙
(ちなみに過去2番目に悪かったのが10月、3番目が先月11月)
▶️#トルコ 12月小売販売・前年同月比
内需の強いトルコではGDPに大きく関係する重要指標です😀
11月実績:-6.0%
市場予想:-2.7%
12月実績:-9.2%小売販売…お前もか😱
過去10年で1番悪い数値となってしまいました😭
インフレ率⇒金利上昇が問題です
エルドアン大統領、根本を間違えないで❗️ pic.twitter.com/sAx0sC0KJ9
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年2月16日
やはり物価上昇(インフレ)、それに伴なう金利上昇が日常生活を襲っています。
食品・飲料は高くても買わないと生きていけませんが、買わなくても生きていける非食料品や自動車販売・ガソリン等燃料の売上高が如実に落ちています。
まあ、それはそうでしょうね…。
さすがにここまで物価(インフレ)が上昇すると、購買意欲も落ちるというものです。
ただ…この結果は悪い事ばかりではないと言えます。
12月の原油価格は1バレル=50ドルを切り、40ドル台で推移していました。
つまり原油・天然ガスも含むエネルギー価格が下落していたので小売販売も低下していたと言えます。
(原油価格が市場価格に反映されるのには、タイムラグがありますが…)
これによりインフレ率は低下に向かいます。
トルコの経済成長は犠牲になっても、優先的には
通貨を安定させ(トルコリラ対策)
経済の崩壊を防ぐ(インフレ対策)
の方が重要です。
エルドアン大統領、優先順位を間違えてはいけませんよ。
[FXGMO]
高スワップ&約定力99%以上は伊達じゃない!
S&Pトルコ格付けは現状維持!
スタンダード&プアーズが、トルコの外貨および現地通貨の格付けを発表しました。
気になる内容は、
- 格付け:B+
- 見通し:stable (安定的)
となりました。
ただS&Pは、慢性的なインフレ率の高止まり・トルコ中央銀行による引き締め政策により、実質ベースで0.5%生産性が縮小するとの予測をしています。
そもそもトルコの対応は、症状を緩和することに重点を置いており、根本的な経済的脆弱性を解決することに重点が置かれていないことに懸念を示しています。
2018年8月17日(日本時間18日未明)にトルコの格付けをムーディーズ・S&Pが共に一段階引き下げられてから、今回一部では、もしかしたら引き上げの可能性も…、との期待もありましたが、そこまでは無かったようです(笑
さすがトルコだ!格下げされてもなんともないぜ! 格付け会社トルコを格下げ米格付け2社、トルコ格下げ=通貨急落で経済圧迫 米格付け大手2社が17日(日本時間18日未明)、既に投機的水準にあるトル[…]
冒頭に書いた通り、スタンダード&プアーズはトルコの格付けの現状維持を発表。
しかし内容は…手厳しい(笑
確かにトルコ中央銀行は頑張っていると思いますが、トルコ政府は場当たり的な政策・対応という印象はぬぐえません。
経済・金融政策通の閣僚(市場からの信認の厚いシムシェキ前財務相など)が居ないのが悔やまれますね。
(まあ代わりに娘婿のアルバイラク氏を財務相に起用するなどエルドアン大統領の自業自得なのですが…)
そして気になるトルコリラの反応ですが、今回日本時間16日の朝6時ごろ、つまり市場が開いていた時間帯に発表された訳ですが、市場予想通り現状維持と無風に追加したと言うことで、トルコリラは上昇という相場展開となっています。
☑️週末の #トルコリラ チェック20円91銭で週の取引を終了
16日土曜朝6時ごろにS&Pがトルコの格付けを発表❗️
▶️格付け:B+
▶️見通し:stable(安定的)この結果か世界的なリスクオフの為かトルコリラは堅調推移😊
経常収支が5カ月ぶりの赤字となるも、予想範囲内の赤字額でトルコリラには影響なし pic.twitter.com/7ShnTKZyF9
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年2月16日
ただこのトルコリラ高が、
- トルコ格付けイベントが現状維持で無事通過したから
- 予算案合意によるアメリカ連邦政府機関の閉鎖回避から
- 米中通商協議継続で、米中貿易戦争終結への期待から
- 結果、アメリカ株式市場が大幅高で推移しているから
どの要因かは分かりませんが(ほぼアメリカ関連のリスク回避姿勢の後退からでしょうが)、とにかく良かった(笑
失業率でトルコリラ
トルコ11月の失業率、12月の小売販売、S&Pによるトルコの格付けの結果トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.2715トルコリラくらいでしょうか。
上記通りトルコの失業率・小売販売の発表では、はほぼ無風で通過しています。
市場も既に織り込み済みだったのか、それともその後のイベントに備えてか、値動き無し。
逆にニューヨーク時間となり、アメリカ関連のイベントが出始めてから良く動いています。
まあ、経済規模・与える影響から仕方がないですね(笑
なかなか1ドル=5.2トルコリラを切れませんが、逆に言うと5.3トルコリラも突破しておらず、トルコリラの上値は重いものの底堅く推移していると言えます。
ドル/円
1ドル=110円43銭くらいでしょうか。
02月ニューヨーク連銀製造業景気指数
01月実績:3.9
市場予想:7.7
02月実績:8.8
と市場予想を大きく上回る好内容となったものの、
アメリカ01月鉱工業生産
12月実績:+0.1%
市場予想:-0.1%
01月実績:-0.6%
と、強弱まちまちな内容に…。
さらに、
予算案合意によるアメリカ連邦政府機関の閉鎖回避
米中通商協議継続で、米中貿易戦争終結への期待増
と言うポジティブ要因もあるも、
トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設費を確保するため国家非常事態を宣言
と言うネガティブ要因も発生とイベント多い1日となりました。
しかし、予想の範囲内、予想通りと言うことで、為替は小幅な値動きに終始しています。
…良かったのか悪かったのか判断に困りますね(苦笑
それでもNYダウ平均は大幅上昇の株高展開で推移しましたので、ポジティブ要因の方が勝ったと考えて良いでしょう♪
トルコリラ/円
1トルコリラ=19円91銭くらいでしょうか。
確かに上値は重たいですが、下値も堅い展開が続いています。
こんな安定しているトルコリラって(笑
FX自動売買は相場が動いてくれないと利益が出ませんが、スワップポイント投資はトルコリラが上昇してくれれば最高ですが、現状維持でも利益が出ますので、やはり通貨の安定が一番ですね(笑
このまま頑張れトルコリラ!
現状図で表すと、やっぱりドル>円=トルコリラですかね。
でもトルコリラは頑張っていますよ♪
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
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トルコの政策金利は現在12.00%(2020年1月14日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.25%(2020年1月14日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
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