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アルゼンチン緊急利上げで政策金利40%!4年ぶり8回目のデフォルトか?

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アルゼンチンの政策金利はとうとう40%へ!

 
トルコ、エルドアン政権への警告と期待の意味を込めて記事にしたアルゼンチンの緊急利上げ。

27日にアルゼンチン中央銀行は金利据え置きを発表しておきながら、裏では通貨(アルゼンチンペソ安)防衛ため、為替介入を行うも効果なく、恥も外聞も捨てての緊急利上げです。

これによりアルゼンチンの政策金利は30.25%と30%オーバーと段違いの金利となっています。
 

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しかしそれでも通貨安(アルゼンチンペソ安)は止まらず、このままでは2014年7月以来4年ぶり8回目のデフォルトか?

トルコリラ、こうなるんじゃないよ。
 

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アルゼンチン中央銀行緊急利上げ

今までの経緯をおさらい。

4月24日時点では、たいして話題になっていなかったのですが…、
 

アルゼンチン中央銀行、政策金利を27.25%に据え置き
 
アルゼンチン中央銀行は24日、政策金利を27.25%に据え置くことを決定した。

アルゼンチン中央銀行は声明で、コアインフレ率は4月は高水準にとどまるものの、前月の水準は下回ることが指標で示されていると指摘。

一連の統制価格の引き上げが今月に期限を迎えることを踏まえると、インフレは5月には低下し始めるとの見方を示した。

(中略)

アルゼンチンペソ相場については、下落に歯止めをかけるためにアルゼンチン中央銀行が年初から20億ドルを超える規模の介入を行ったことで、向こう数カ月で相場が大きく下落することはないとの見方を示した。
 

引用元:ロイター

 
はい、アルゼンチン中央銀行が金融政策の現状維持を決定し、政策金利を据え置きと発表したのが4月24日。

しかし3日後の27日…、
 

アルゼンチン中央銀行、通貨防衛で緊急利上げ、政策金利30.25%に
 
アルゼンチン中央銀行は27日、予定外に金融政策決定を行い、政策金利を引き上げた。

通貨ペソの下落に歯止めをかけるのが狙い。

アルゼンチン中央銀行はウェブサイトで、政策金利である7日物レポ金利を3ポイント引き上げ30.25%としたことを明らかにした。

新たな金利は即日適用される。

同中央銀行は、今週に入り開催された会合で政策金利の据え置きを決定したばかりだった。

金融当局者らの間では、アルゼンチンペソの下落が急速に進み制御不能になるとの懸念が強まっており、当局は今週に入り下落に歯止めをかけるため大規模な介入を実施した。

しかし年初来では10%安となっている。
 

引用元:bloomberg

 
一転、アルゼンチン中央銀行はドタバタでいわゆる政策金利である1週間物レポ金利を3%の利上げを実施し、30.25%としました。

ここまでがアルゼンチン政策金利の緊急利上げでアルゼンチンペソ乱高下の記事。

しかし6日後の5月3日…、
 

アルゼンチン中央銀行、1週間で2度目の利上げ通貨安止まらず
 
アルゼンチン中央銀行は3日、政策金利をさらに3ポイント引き上げ33.25%とした。

1週間足らずの間に2度目の利上げに踏み切ったが、アルゼンチンペソの下落に歯止めが掛からず、過去最安値を更新した。

中銀は先月27日にも、自国通貨が対ドルで弱含んだとして、政策金利を27.25%から30.25%に引き上げていた。
 

引用元:ロイター

 
と、為替介入、緊急利上げをしたにもかかわらず通貨安(アルゼンチンペソ安)は止まらず、さらに緊急利上げ。

この時点で、また記事にするかなー、と思っていたところ…、
 

アルゼンチン中央銀行、緊急利上げで政策金利40%に
 
アルゼンチン中央銀行は4日、政策金利を6.75%引き上げ、年40%にすると発表した。

この8日間で3度目となる利上げで、金利の引き上げ幅は計12.75%に達する。

アメリカの長期金利の上昇で新興国からの資本流出が始まる中、アルゼンチンの通貨ペソはドルに対して急落しており、通貨防衛のために緊急利上げを余儀なくされた。

アルゼンチン中央銀行は4月27日の3%の利上げに続き、5月3日にも緊急措置として再度3%の利上げを実施したばかりだった。

アメリカの長期金利が一時3%台に上昇する中、世界的に新興国通貨は対ドルで売り込まれており、財政基盤が脆弱なアルゼンチンは年初から約2割下落していた

アルゼンチン中央銀行は為替介入で対抗していたが、効果は乏しく、緊急措置として大幅な利上げに踏み切った。

歴史的にアルゼンチン国民はインフレに敏感なため、ペソが下落すると資産をドルに退避させる動きが発生し、さらなる通貨安を引き起こすとされる。

今回の利上げを受け、4日の外国為替市場では1ドル=21ペソ台と、利上げ前の22ペソ台から小反発している。

2015年に左派政権からの政権交代で誕生したマクリ政権はインフレ対策を主要課題に掲げていたが、足元の通貨安は逆風となる。

マクリ政権の下で海外からの投資や貿易環境が改善していただけに、通貨安とインフレはアルゼンチン経済にとっても新たな試練となりそうだ。
 

引用元:日本経済新聞

 
アルゼンチン中央銀行による政策金利の推移をまとめると…、

  1. 4月24日定期会合:27.25%(据え置き)
  2. 4月27日緊急会合:30.25%(3.00%利上げ)
  3. 5月03日緊急会合:33.25%(3.00%利上げ)
  4. 5月04日緊急会合:40.00%(6.75%利上げ)

 
と、アメリカの金利上昇により、アルゼンチンやトルコなどの経済基盤が脆弱ながらも金利が高い新興国との金利差縮小が起こり、わざわざリスクを取って新興国で資産を運用しなくても、安全なアメリカで資産を運用する。

結果、新興国から資金が引き上げられ、それだと困るので新興国は魅力(金利)を上げ、引き続き新興国で資産を運用して貰うようにする。

と言う、いつもの展開・流れなのですが…、さすがにこれは語り継がれるレベル。

「ドタバタ」「行き当たりばったり」感がぬぐえません。

(アルゼンチン政権、中央銀行は背に腹は代えられず大真面目なのでしょうが)

しかしこれで債務不履行(デフォルト)を回避できれば、笑い話で済みますが債務不履行(デフォルト)になってしまうと、表情も凍り付く、なんとも言えない状況となっています。
 

マクリ政権、前左派政権の「今さえよければ将来なんて何も考えてないだろう?」と言う人気取り政策の後始末に苦労しつつ、アルゼンチン経済を改善していたのになー。

そもそも政策金利40.0%って…。

アルゼンチンペソのチャートも…
 


 
と、1週間で10%上昇して5%下がると言う大変なことになっています。

緊急利上げも効果なく、むしろ短期筋に見透かされているのか、それともドルが強すぎるのか、ドル高アルゼンチンペソ安が進んでいます。

アルゼンチン国債も大変なことになっていますし(そりゃーそうだ)、これは4年ぶり8回目の債務不履行(デフォルト)が現実味を帯びてきましたね。

当然世界経済にとって良いことはなく、リスク回避が進む事態となりかねません。

ああ、本当に債務不履行(デフォルト)となってしまうと、ますますドル高/円高/新興国通貨安が進み、新興国通貨にとってはマイナススパイラルが進みそうです(涙

本日2回目、トルコリラ、こうなるんじゃないよ。

と言うことで、アルゼンチンペソはさすがに危ないので、トルコリラは如何でしょう(笑
 

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