インフレ率…、期待が大きかったせいか微妙というか何というか…
トルコの消費者物価指数、及び生産者物価指数はずっと酷い状態が続いていました。
ようやく前回06月分にて消費者物価指数がマイナスになるなど、希望を見出してくれた数値なのですが…。
よろしくお願いしますよ、エルドアン大統領!
トルコ07月消費者物価指数
トルコ07月消費者物価指数
06月実績前月比-0.27%、市場予想同+0.15%に対し、実績同+0.15%!
前年比に至っては06月実績+10.90%、市場予想+9.90%に対し、実績+9.79%!
トルコ07月消費者物価コア指数
06月実績前年比+9.20%、市場予想同+9.05%に対し、実績同+9.60%!
トルコの大本命経済指標である消費者物価指数。
うーん…、ほぼ市場予想通りというか、個人的には前回がクーデーター後、初のマイナスとなったことから今回も期待していただけに、少しがっかりと言うか何というか…。
もっとやれるだろう!頑張られるだろうトルコ経済!と言った感想です。
まあ、全体的には悪くない数値ですが良くも無いという微妙な数値に。
特に季節要因や天候などで価格変動の激しい食品・エネルギー除く消費者物価コア指数が前回06月実績や市場予想よりも上回ったことが気になります。
前月、インフレ率が落ち着いたかのように見えた傾向が、一過性ではなく継続的に続くよう祈ります。
04月は12%近くも上昇していましたので、落ち着いてきたと言えば落ち着いてきたと言えますが、そもそも前年よりも物価が10%近くも上昇ってことが、おかしいのですけれどもね…。
普段アメリカや日本の消費者物価指数を見慣れていると、トルコのインフレ率の酷さが浮き彫りにされてしまいます。
消費者物価指数はインフレの指標となる重要経済指標です。
物価が前年に比べて10%も上昇すれば、普通国民の不満は爆発寸前、暴動はともかくデモや政権批判が起こっても不思議ではないレベルです。
給料所得が前年比で10%上がっていれば別ですが、そんなことにはなっていません。
経済が破たんに向かう程のインフレ加速が進んでいます。
一般的にインフレ率は1%-2%が望ましく、5%以上は好ましくない状態であり、10%を超えると経済に悪影響を与る状態となります。
物価の安定、インフレ率の抑制がトルコ経済発展の一丁目一番地です。
消費者物価指数とは
商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。
これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。
消費者物価コア指数とは、その中から食品とエネルギーを除いたもの、のことを言います。
引用元:消費者物価指数とは
トルコ07月生産者物価指数
トルコ07月生産者物価指数
06月実績前月比+0.07%、市場予想同+0.12%に対し、実績同+0.72%!
前年比に至っては06月実績+14.87%、市場予想+14.02%に対し、実績+15.45%!
ああ、酷いです。
前回良かった反動なのか、それとも前回がたまたま良かっただけなのか…。
前年比15.45%の上昇って、去年2,500,000円で作っていたプリウスが、今年は2,886,250円かけなければ作れないということです。
分かりやすく言えば、去年10,000円で作っていたスーツが、今年は作るのに11,545円もかかってしまったということです。
この(作成費用・仕入れ費用の)価格差は、乗せて販売するか、販売者が泣くかですが、消費者物価コア指数が前年比9.6%の上昇ってことは、販売者が泣いて売っているっていうことですね。
当然そのしわ寄せは人件費・賃金に跳ね返ってきますから、給料が減る⇒買いたくても買えない(消費減)⇒景気経済の縮小⇒給料減、と悪循環に陥るでしょう。
生産者物価指数とは
消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。
(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)
そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。
どちらも上昇しているので、インフレ率は凄いことになりそうです。
ちなみにトルコ中央銀行は、2017年末インフレ目標を8%としています。
(日本やアメリカは2%のインフレ目標を掲げています)
なんとか10%を下回り、見栄えの良い数値まで持ってきてほしいものです。
消費者物価指数と生産者物価指数でトルコリラ
トルコ07月消費者物価指数と生産者物価指数の結果、トルコリラがどうなったかと言うと…。
案の定、トルコリラ売り(トルコリラ安)で反応。
現在1トルコリラ=31円20銭くらいでしょうか。
ドル円の値は変わってないので、素直にトルコリラが売られました。
でもまぁ、10銭くらいですから、市場にとっても予想の範囲内・想定内だったのでしょう。
良くない微妙な数値だった割には、値が下がらなかったと言えます。
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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月15日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪