インフレ率、ずっと酷いのだけれども改善の兆しが見えたと言えるのか
トルコの消費者物価指数はずっと酷い状態が続いています。
最近は好調な経済指標が続いているので、なんとか改善して欲しいものです。
よろしくお願いしますよ、エルドアン大統領!
トルコ05月消費者物価指数
トルコ05月消費者物価指数
04月実績前月比+1.31%、市場予想同+0.40%に対し、実績同+0.45%!
前年比に至っては04月実績+11.87%、市場予想+11.7%に対し、実績+11.72%!
トルコ05月消費者物価コア指数
04月実績前年比+9.42%、市場予想同+9.55%に対し、実績同+9.38%!
トルコの大本命経済指標である消費者物価指数。
酷い…、改めて見ても酷いとしか言いようがありません。
前月04月実績はなんとか下回りましたが、市場予想を上回っており、前年よりも物価が12%近くも上昇って…。
普段アメリカや日本の消費者物価指数を見慣れていると、トルコのインフレ率の酷さが浮き彫りにされてしまいます。
消費者物価指数はインフレの指標となる重要経済指標です。
物価が前年に比べて9.5%から12%も上昇すれば、普通国民の不満は爆発寸前、暴動はともかくデモや政権批判が起こっても不思議ではないレベルです。
給料所得が前年比で10%上がっていれば別ですが、そんなことにはなっていません。
経済が破たんに向かう程のインフレ加速が進んでいます。
一般的にインフレ率は1%-2%が望ましく、5%以上は好ましくない状態であり、10%を超えると経済に悪影響を与る状態となります。
がしかし!消費者物価コア指数は多少なりとも改善!
これを経済安定の希望としたいです。
物価の安定、インフレ率の抑制がトルコ経済発展の一丁目一番地です。
消費者物価指数とは
商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。
これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。
消費者物価コア指数とは、その中から食品とエネルギーを除いたもの、のことを言います。
引用元:消費者物価指数とは
トルコ05月生産者物価指数
トルコ05月生産者物価指数
04月実績前月比+0.76%、市場予想同+0.50%に対し、実績同+0.52%!
前年比に至っては04月実績+16.37%、市場予想+15.21%に対し、実績+15.26%!
こちらも負けず劣らず酷いです。
まあ前月前々月に比べ、多少改善していると言えなくもないですが、市場予想は上回ってしまいました。
良く言えば鈍化した。
悪く言えば物価上昇が続いていると言えます。
前年比15%強の上昇って、去年220円で売っていた品川駅八天堂のくりーむぱん抹茶が今年は253円(税抜き)で販売。
1個20円のチロルチョコを今年は23円(税抜き)で売らなければならないってことです。
消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側受ける側)か、生産者側から見た数値(提供する側)かの違いです。
(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段)
そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。
どちらも上昇しているので、インフレ率は凄いことになりそうです。
ちなみにトルコ中央銀行は、2017年末インフレ目標を8%としています。
(日本やアメリカは2%のインフレ目標を掲げています)
なんとか10%を下回り、見栄えの良い数値まで持ってきてほしいものです。
消費者物価指数でトルコリラ
トルコ05月消費者物価指数と生産者物価指数の結果、トルコリラがどうなったかと言うと…。
発表直後はほとんど反応なしも、19時頃から急速にトルコリラ売りが進みました。
希望は見えるものの相変わらずぱっとしない消費者物価指数と生産者物価指数により、トルコリラ売り材料はあるものの、どちらかというと欧州・ロンドン市場に入り、英国ロンドンで起きたテロ事件や、サウジアラビアなどの中東の主要7カ国が、カタールとの国交を断絶すると発表したことによる地政学リスクの上昇によるリスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)にトルコリラが巻き込まれた格好でしょうか。
現在1トルコリラ=31円30銭くらい。
トルコリラは頑張っているものの、円がそれ以上に頑張ってしまったといった感じでしょうか。
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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月10日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪