アメリカ追加利上げ観測で新興国通貨売り(トルコリラ安)進む
10月の第1週はおよそ1トルコリラ=31円15銭でこの週の取引を終了。
先週(10月の第1週)終値の1トルコリラ=31円50銭より、35銭のトルコリラ安円高で終了しています。
アメリカの景気経済が好調で、年内の追加利上げ観測(期待)がますます高まっています。
そのため、資金の新興国からの引き上げ⇒アメリカへの流入が起こっています。
トルコリラだけではなく、メキシコペソや南アフリカランドでも同様で、新興国通貨売りドル買い(トルコリラ安ドル高)が各通貨で進んでいます。
うーん…買い増しだ!(笑
先週のまとめ
トルコの政治経済
前回08月実績55.3、市場予想54.6に対し、実績53.5!
●トルコ09月消費者物価指数
08月実績前月比+0.52%、市場予想同+0.63%に対し、実績同+0.65%!
前年比に至っては08月実績+10.68%、市場予想+11.10%に対し、実績+11.20%!
●トルコ09月消費者物価コア指数
08月実績前年比+10.16%、市場予想同+10.50%%に対し、実績同+10.98%!
●トルコ09月生産者物価指数
08月実績前月比+0.85%、市場予想同+1.00%に対し、実績同+0.24%!
前年比でも08月実績+16.34%、市場予想+16.60%に対し、実績+16.28%!
先週はトルコのとても重要な経済指標が発表されました。
特に製造業PMIと消費者物価指数は、トルコ経済の今後に重要な影響を与えます。
製造業PMIは市場予想を下回ったものの、景気判断の分かれ目である50を上回っており、前回08月が良すぎたことを考慮しても好調を維持していると言えます。
しかし消費者物価指数は谷底一直線とも言える悪さが続いています。
最近は市場予想を上回る経済指標が多くなってきましたし、市場予想を下回った経済指標でも悪くない数値でしたが、さすがに先週の経済指標を見る限り、ほんの少し不安になりますね。
ただ、格付け会社フィッチによるとトルコリラリラの今後の見通しは明るいらしく、その言葉を信じたい気持ちです。
(いや管理人もトルコリラは強くなる、トルコ経済の未来は明るいと見込んでトルコリラ買っているのですけどね(笑)
今のところクルド人問題を巡る地政学リスクが少しきな臭いですが(イラクやトルコ、ロシアもアメリカも認めないでしょうが一応平和裏に分離独立を目指すと言っていますし)、トルコ国内でも治安を揺るがすような大きなテロ事件は発生してなく、治安回復が進んでいると見られていることは、トルコ経済やトルコリラにとっては支援材料となるでしょう。
トルコリラの推移
週の高値は31円65銭くらい。
週の安値は31円11銭くらいでしょうか。
上記通りトルコの経済指標も悪かったのですが、それ以上にアメリカの景気経済が好調で、年内追加利上げ観測(期待)がますます高まっており、新興国からのアメリカへの資金の流入が止まらない状況です。
それはそうですよね。
今まではアメリカで運用しても儲からない(利益にならない)から、少しリスクを冒しても新興国で運用していたのですが、こうアメリカの景気経済が好調で金利が高くなれば、アメリカで運用した方が安全で儲かる(利益になる)のですから、大抵の人はそうします。
トルコリラには何とか踏ん張って欲しいものです。
大きく値を崩した訳ではないのですが、スワップポイント狙いの長期保有派はともかく、為替差益狙いの人は、少し厳しい1週間だったと言えるのではないでしょうか。
管理人もドル円運用口座の方でのトルコリラ買い増ししてしまいました。
31銭50銭、31円40銭、31円35銭、31円20銭、31円10銭を1万通貨づつ、指値していたのが刺さっていました(笑
先週の10万通貨購入に続き、今週もドル円の運用口座なのにトルコリラを5万通貨追加購入して、合計25万通貨保有に。
トルコリラ用口座が32万通貨保有なので、どっちが本命か分からなくなっています(笑
(真似はしない方が…資金管理を厳密にしつつ、今ちょっとハラハラドキドキしています)
でもなぜ買い増ししたかと言うと…トルコリラが儲かるからです!
管理人はドル円と共にトライオートFXでトルコリラ円も利用運用しているので、そちら方面でも利益増に貢献してくれています(笑
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週のドル円は、米国の年内追加利上げ観測の高まりからドル高が進み、ドル円は一時113円43銭-44銭まで上昇しました。
週の終値もおよそ1ドル=112円63銭-64銭と、先週終値の112円50銭程度から、13銭程度のドル高円安でこの週の取引を終えています。
米国経済指標は絶好調
02日に発表された米国09月のISM製造業景況指数は60.8と市場予想の58.0を大きく上回る13年ぶりの高水準となり、また04日発表の米国09月のISM非製造業景況指数も59.8と市場予想の55.5を大きく上回り、2005年08月以来の高水準となったことから、米国の年内追加利上げ観測はますます高まり、ドル買い(ドル高)が進みました。
06日に発表された米国09月の雇用統計では、米国を襲った大型ハリケーンの影響により非農業部門雇用者数が前月比-3.3万人と市場予想の同+8.0万人を大きく下回る予想外のマイナスとなったものの、平均時給が前月比+0.5%と市場予想の同+0.3%を上回ったことから米国の年内追加利上げへの正当性を与える結果となり、リスクオン状態のドル買い(ドル高)が大きく進みました。
日本の衆議院解散総選挙
今月22日投開票の衆議院選挙戦(総選挙)では、自民・公明両党による与党の過半数維持の可能性が高くなり、政治的安定からのリスクオン状態や、引き続き日本銀行による異次元金融緩和策の長期間継続による日米金利差拡大への思惑からの円売り(円安)も進みました。
北朝鮮をめぐる地政学リスク
しかし06日「北朝鮮は米国西海岸に到達可能なミサイル実験を近く実施する予定」とロシア通信が報じたことにより一転。
リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
ドル円は再び112円台半ばまで押し戻され、結局112円63銭-64銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し10月第1週
と、こちらもアメリカの年内追加利上げ観測(期待)の高まりからドル買い円売り(ドル高円安)が進みましたが、北朝鮮を巡る地政学リスクによりドル売り円買い(ドル安円高)が進み、まさに行って来い状態で値を戻しました。
先週のトルコは重要経済指標が発表され、その重要経済指標がどれも市場予想を下回ったことからトルコリラ売り(トルコリラ安)。
ドルは年内追加利上げ観測が一段と高まりドル買い(ドル高)に。
そして日本は異次元金融緩和政策の継続と相変わらずの円売り(円安)継続の週でした。
金曜の夜に北朝鮮をめぐる地政学リスクの上昇によるリスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進み値を戻しましたが、週全般的には上記通りの流れになりました。
図式でいうとドル>>円>トルコリラという組み合わせでしょうか。
今週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
10月09日 16:00 トルコ 鉱工業生産
10月11日 16:00 トルコ 経常収支
が予定されています。
注目は経常収支です。
前回実績-51.2億ドルの赤字から市場予想-13.5億ドルの赤字へと大幅な改善が見込まれています。
これは期待出来そうです♪
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
米国年内利上げ期待継続
今週のドル円は、米国の年内利上げ期待継続により底堅く推移する見込みです。
今週の重要な米国経済指標発表は、
10月11日の米国連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10月13日の09月消費者物価コア指数(CPIコア指数)
10月13日の09月小売売上高
などが予定されています。
注目は10月11日公表予定の米国連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(09月19日-20日開催分)。
この時の声明では、年内あと1回の追加利上げ(年合計3回)と、2018年の利上げ回数も3回とする見通しを堅持しました。
議事要旨では、この追加利上げの正当性を示す内容になるとみられています。
連邦公開市場委員会議事要旨
上記通り米国連邦準備制度理事会(FRB)は、前回09月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、金利正常化に向けた強い意志を示しました。
今週11日に公表予定のこの議事要旨では、その正当性の内容が見られそうです。
堅調な米国経済指標が続いていることから、年内の追加利上げ期待はさらに高まる見込みです。
消費者物価コア指数(CPIコア)
13日発表予定の米国09月の消費者物価コア指数(CPIコア指数)にも注目が集まります。
市場予想は前年同月比+2.3%と前月08月実績の同+1.9%を上回る見込みです。
市場予想通りや、予想をさらに上回るようだと、年内追加利上げ観測も一段と高まり、ドル買い(ドル高)が進みそうです。
北朝鮮をめぐる地政学リスク
ただし上記通り、北朝鮮をめぐる地政学リスクはくすぶったままです。
10月10日の北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日に向けて米国西海岸到達を目標とした新たな長距離大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を実施するとの報道もあります。
北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射への警戒からドルの上値は重くなる可能性があります。
しかし今週10日までにミサイルの発射がなかった場合は、リスク回避姿勢も後退し、ドル円は徐々に値を上げていく可能性があります。
引用元:ドル円為替見通し10月第1週
今週もアメリカの重要経済指標発表が相次ぎます。
今週の注目はアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨。
前回09月のFOMCでは、年内あと1回の追加利上げ(年合計3回)と、2018年の利上げ回数も3回とする見通しを堅持しましたが、その正当性をどう考えているのかに注目が集まります。
当然この内容はドル/トルコリラに跳ね返ってくるので、要注意です。
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
30円00銭から32円50銭程度のレンジ相場
と予想します。
先週は、31円00銭から32円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラの感想
とうとうドル/トルコリラ3.6を超えてしまいました。
一時は1ドル=3.628トルコリラまでドル高トルコリラ安が進んでいましたが、少し落ちついて週の終値は3.615トルコリラに。
同じくドル/円も一時1ドル=113円43銭-44銭まで進んだものの、週の終値は112円63銭-64銭に。
結果トルコリラ/円はアメリカ雇用統計時には10銭程度、値が上下に振れたものの1トルコリラ=31円15銭で週の取引を終えています。
これでリスク回避の円高が進むとドル高円高トルコリラ安という最悪の展開になるので、どうか北朝鮮(金正恩さん)大人しくしていてください。
スワップ利益は、1日10,000通貨当たりおよそ平均で97.00円。
(現在保有中のトルコリラはヒロセ通商⇒32.6円台回復でFXプライムbyGMOに乗り換え予定)
今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント97.00円X7日X320,000通貨=21,728円。
無事スワップポイント分利益21,728円獲得できました。
ありがとうございます♪
しかしヒロセ通商の1日あたりのスワップポイントはおよそ97.00円(7日平均)ですか。
管理人注目のFXプライムbyGMOは1日平均104.75円(凄い!)ですから、今後買い増しするならFXプライムbyGMOですかね。
GMOクリック証券も1日平均104.85円(凄い!)と健闘しており、こちらもお薦めです♪
管理人はトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。
今トルコリラ円のレートは、31円15銭くらいです。
(31.15円-32.60円)X320,000通貨=-46.4万円。
為替差損は46.4万円となっています。
先週末より35銭のトルコリラ安円高により、(未確定)為替差損も少し増えてしまいましたね。
まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもマイナスは精神上に良くないです。
だがしかし、スワップポイントを合わせた利益は大幅プラスです♪
やったね♪
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トルコの政策金利は現在15.00%(2020年12月4日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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