本当に?

トルコ政策金利まさかの利下げ18.00%でトルコリラ最安値更新

トルコリラとメキシコペソのFXブログ-やめて・制止

トルコ政策金利は18.00%にまさかの利下げ

やめて!トルコリラ投資家のライフは「0」よ

ドル/トルコリラは史上最安値を更新しました

 

トルコ中央銀行政策金利

現在:19.00%
予想:19.00%
結果:18.00%
 
2021年9月会合では政策金利を1.00%利下げし、18.00%にすることを決定。

インフレ上昇なのに利下げ実施、エルドアン大統領の圧力に屈したか…。

トルコリラは、ドル/トルコリラで史上最安値を更新(-_-;)

 
トルコ中央銀行は9月23日、政策金利を18.00%と、1%の利下げを実施しました。

まさかの利下げ(-_-;)

インフレが下がっているなら兎も角、今絶賛上昇中なのですけど!
 

次回トルコ大統領選挙は2023年。

エルドアン大統領の任期は2024年まで。

正当な大統領選挙が行われますように。
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。

最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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トルコ中銀利下げ実施でリラ最安値を更新

トルコ中央銀行は23日、金融政策決定会合を開き、主要政策金利の1週間物レポ金利を年19.00%から18.00%に引き下げた。

インフレが加速する中での利下げは、高金利を嫌うエルドアン大統領の意向をくんだものとみられる。

金利据え置き予想が大勢だった市場では通貨リラが史上最安値を更新した
 

利下げは2020年5月以来1年4カ月ぶり。

外為市場でリラは売られ、一時ドルに対して前日比1・8%下落した。
 

主要国、新興国の中銀の多くはインフレを懸念して金融引き締めの方向にかじを切っている。

トルコでは足元の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比19.00%を超えており、利上げをしてもおかしくない局面だ。
 

トルコではエルドアン氏が常々「金利は悪だ」として利下げを求めていた。

3月にはタカ派の前総裁を更迭し、現在のカブジュオール総裁を登用した。
 

利下げの兆候はあった。

政権と市場の間に挟まれたカブジュオール氏は9月上旬、既に政策金利を上回るCPIの代わりに、物価変動の激しい食品などを除いたコアCPIを重視するのが適切だと発言した。

それまで政策金利をインフレ率より高く保つという方針を示していたが、微妙に軌道修正した

 

引用元:日本経済新聞

 
結果、トルコの政策金利は、

トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)

前回実績19.00%、市場予想19.00%に対し、実績18.00%!
 

やりやがったなエルドアン大統領!

いやまあ、いつかは利下げするとは思っていましたが、まさか今とは…。

市場も嫌気して(呆れて)トルコリラ/円は円安に助けられ12円台半ばも、ドル/トルコリラは史上最安値を更新しています(-_-;)
 

今回の金融政策決定会合での声明文では、前回の強い姿勢と一転、

「金融引き締めが信用や内需に与える影響は鈍化」

「最近のインフレ率の上昇は一時的な要因によるもの」

「金融政策スタンスの見直しが必要であると判断し政策金利の引き下げを決定」
 

とあり、インフレ率の上昇は一時的どころか年中だろうが!とか

どこに政策のスタンスの見直しが必要とする要素があるんだ!とか

突っ込みどころ満載の声明文となっています。

さらに前回記載されていた「政策金利はインフレ率を上回る水準に設定する」との文言は今回の声明では削除されています。
 

そもそも下の図のように、現在トルコは絶賛インフレ加速中です。

利上げしてでも抑制すべきところ利下げするとは…。

チェティンカヤ総裁の時も、アーバル総裁のときも、失敗しただろ上手くいかなかったろ!

は~…サトウのトルコリラが…。

 


 
エルドアン大統領は「金利を引き下げることでインフレを抑制する」という良く分からない、経済学に反する自説を振りかざし、利下げを要求するようにとの圧力発言を何度もしています。

もはや公然の事実として受け止められていますが、それでも今回の利下げによって、エルドアン大統領がトルコ銀行の金融政策に介入しているとの懸念が一段と高まりそうです。
 

トルコ銀行のカブジュオール総裁は、市場と大統領の間で板挟みになっており、苦しいのも理解できます。

利下げしなければ解任されることでしょう。

でも本当にこの状況下で利下げするとは…。
 

上記通りインフレは上昇しており、今回の利下げで実質金利はマイナスに突入してしまいました。

せめて政策金利は据え置きで「利上げがあるぞ、利上げあるぞ」と市場を牽制できていれば良かったのですが、それもできずに利下げ…。

いっそエルドアン大統領がトルコ銀行総裁を兼任すれば良いのにね(;^_^A
 

高すぎるインフレ率を改善するなら利上げすべきです。

しかしトルコの利上げは、ただでさえ弱い景気を冷やしかねず、雇用の改善も進まないでしょう。

逆に景気回復・失業率の改善を目指すなら利下げすべきです。

すると今後は利下げは通貨暴落によってインフレの加速を招きかねないというジレンマに陥っています(-_-;)

どちらにしろトルコ中央銀行は難しい舵取りを迫られそうです。

 

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高金利通貨国の実質金利

今回の政策金利の据え置きでトルコの実質金利は、政策金利18.00%-インフレ率19.25%=-1.25%!

先月まではギリギリながらもプラスを維持していましたが、今月とうとうマイナスに…。

トルコ中央銀行の「最近のインフレ率の上昇は一時的な要因によるもの」と言う言葉を信じたいですが、信じられる根拠が全くないのが現状です。
 

そもそも市場ではトルコ中央銀行は今後は利上げせず、今年後半ぐらに利下げに転じる、と見ていました。

結果的には外れた訳ですが、なんとかインフレ率を下げて、実質金利を再びプラスに持って行ってて欲しいものです。

トルコ(エルドアン大統領)が、アメリカや欧州連合(EU)と仲良くしてくれれば、大きく改善すると思うのですがね(;^_^A
 

さて気を取り直して、他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、

同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+4.60%

政策金利3.50%-インフレ率4.60%=-1.10%!

(9月23日:南アフリカも政策金利を3.50%に据え置き)
 

メキシコのインフレ率は+5.59%です。

政策金利4.50%-インフレ率5.59%=-1.09%!

(8月12日:メキシコは政策金利を4.50%に利上げ

次回政策金利発表は9月30日。
 

メキシコペソも南アフリカランドも、一時期の高金利通貨っぷりは影を潜めていますが、それでもゼロ金利政策が一般的な先進国に比べれば十分に高金利通貨です!

しかしメキシコや南アフリカは、実質金利がマイナス状態。

そんな中でもとうとうトルコの実質金利もマイナス状態に(涙
 

まあトルコのインフレ率が下がってきてくれたら、トルコリラ投資への旨味があるのですが、問題はエルドアン大統領が…。

大統領が一番の問題ってどんな国?(;^_^A

 

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政策金利発表でトルコリラ

トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=8.8416トルコリラくらいでしょうか。
 

もともと中国恒大集団のデフォルトリスクによるリスクオフ姿勢から、ドル高トルコリラ安に動いていた訳ですが、今政策金利発表直後からトルコリラは大きく売られる展開となり、史上最安値を更新しています(-_-;)

(トルコリラから見たら史上最安値、ドルから見たら史上最高値)
 

北大西洋条約機構(NATO)陣営なのにトルコのロシア製地対空ミサイル防衛システムS-400導入、及び追加導入問題など外交的問題も山積みで、トルコリラ上昇のポジティブ材料って何?って言う状況ですね…。

ドル/円

1ドル=110円40-50銭くらいでしょうか。
 

中国政府が恒大集団や関連企業団体に対し、ドル建て社債の支払いを優先しデフォルトを回避するように指示したと報じられたことから、直近の懸念が緩和し、投資家心理も改善⇒株高。

またアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)にて、早期の資産購入策の縮小や2022年の利上げの可能性を示唆したことから長期金利が上昇⇒ドル高。

により、リスクオンのドル高円安が進みました(^^♪

トルコリラ/円

1トルコリラ=12円50銭くらいでしょうか。
 

20銭くらいの下落でしょうか。

もともと上記通り、中国恒大集団絡みの株安・投資家心理悪化によるリスク回避で、間接的にトルコリラは売られていた訳ですが、今回の政策金利発表による利下げでは、トルコリラは直接的に売られています。

このままだとドル/円の影響もありますが、いずれ再度の12円割れ(2020/11/6につけた過去最安値)を引き起こす可能性がありますね。
 

これで来月インフレ率がさらに上昇したら政策金利も元に戻して(利上げして)欲しいですが…、難しいのだろうなぁ(-_-;)
 

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トルコの政策金利は現在18.00%(2021年9月24日)。

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最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。

 
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