トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコ2018年6月消費者物価指数は過去10年で最悪のインフレ率に

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先月に比べて食品は6%近くの上昇ですって

インフレ率は過去10年で最悪の数値に…(涙

 
この物価上昇でやるせない顔でお馴染みのトルコの消費者物価指数。

この女性の笑顔を見ることができるのか!

今回も…、見れそうにありませんね…(涙
 

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トルコ6月製造業PMI

トルコ06月製造業PMI

前回04月実績46.4、市場予想50.5に対し、実績46.8!
 

まずはトルコ6月製造業PMI。

02月実績55.6、03月実績51.8、04月実績48.9、05月実績46.4、そして今回06月実績46.8…。

前月実績を僅かに上回ったものの、悪い…。

3カ月連続で節目の50ポイントを下回っています。

これがずっと続くようだとトルコ経済にとって大事(おおごと)ですので、来月には50を回復し、再び上昇気流に乗って欲しいものですが…。
 

理由は言わずもがな通貨安(トルコリラ安)

原油価格の上昇もトルコ経済の重しになっています。

トルコリラ安により、材料費は高騰するは、機械を動かすエネルギー価格は上昇するはで、コストが大幅に上昇しています。

………。

6月の消費者物価指数も期待出来そうにありません…(涙
 

上記通りPMIは50を下回ってしまいました。

PMIという指標は景気判断の方法として数値が50を上回ると改善50を下回ると悪化と判断されます。

つまり景気は悪化に向かっていると判断されます。

まあ、この通貨安(トルコルラ安)・インフレ率・エネルギー価格の上昇で、景気が良くなるとは思えないですよね。
 
 

トルコ6月消費者物価指数

トルコ06月消費者物価指数

05月実績前月比+1.62%、市場予想同+1.40%に対し、実績同+2.61%!

前年比に至っては05月実績+12.15%、市場予想+12.50%に対し、実績+15.39%!
 

トルコ05月消費者物価コア指数

04月実績前年比+12.64%、市場予想+13.40%に対し、実績同+14.60%!
 

下がるどころか上がっているじゃないか!

一桁台達成!がどうたらの話じゃねー!

トルコ中央銀行のインフレ目標である+7%を大幅に上回っており、絵に描いた餅どころか笑われる…を通り越して、真顔で心配されるレベルですね、笑えません。
 

まあ、今までの経済指標を見るに下がるとは思えず、上がるだろうなー…と思っていましたが、予想以上の悪さでここまで酷いとは…。

この前年比実績+15.39%という数値。

過去10年間で最悪の数値となっています。

(一応一番重要な前年比の消費者物価指数は+13.39%と言う記載があるサイトもあるが…+15.39%が正しいでしょうね、どちらにしても過去10年間で最悪の数値には変わらないし(涙)
 

原因も問題が解決されていないので、当然と言えば当然の
 

  • 通貨安(トルコリラ安)が原因による輸入品(輸入部品)の上昇
  • 通貨安と世界的な原油価格の上昇によるエネルギー価格の上昇
  • エルドアン政権の積極財政政策による経済の過熱

となっています。
 

やはり通貨安(トルコリラ安)がすべての元凶ですね(涙

エネルギー価格が反映されやすい輸送費の価格なんか前年比で25%近くの価格上昇となっています。

日本では考えられませんね。

来月7月の消費者物価指数は!…も、あまり期待できそうにありません。

理由は…(続く

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。
 

引用元:消費者物価指数とは

 

トルコ6月生産者物価指数

トルコ06月生産者物価指数

05月実績前月比+3.79%、市場予想+2.50%に対し、実績同+3.03%!

前年比に至っては05月実績+20.16%、市場予想+22.10%に対し、実績+23.71%!
 

ああああ…、酷い…。

原因は上でも話題になった電気・ガスなどのエネルギー価格

人が移動するにも、モノを運ぶのにも、機械を動かすにも、エネルギーは必要です。

エネルギー価格が上がれば、ほぼすべての値段があがります。
 

それにしても生産者物価指数、前年比で+23.71%って…。

前回05月実績の+20.16%も過去10年で最悪の数値でしたが、それを上回っているということは、今回またまた記録更新して+23.71%が過去10年間で最悪の数字となりました。

嬉しくない!

モノやサービスを提供する生産者物価指数がこの数値と言うことは、これは来月や再来月の消費者物価指数も期待できそうにありませんね。

(6月に作られた商品は来月・再来月あたりに消費者に届き、購入されていくため)
 

エルドアン大統領、この消費者物価指数・生産者物価指数どうするんですか?

歯止めをかけるどころか、拍車がかかっていますよ。

これ、経済崩壊に向かっています。

クルド人勢力排除のためのシリア越境攻撃とか、アメリカや欧州連合(EU)に向かってトルコへの不当な通貨攻撃だー!なんて言っている場合じゃないですよ。

理想に燃える思想的なデモは怖くないですが、生活できない・生活苦によるデモは政局を動かす力となりえます。

通貨安(トルコリラ安)対策、インフレ対策は最優先事項でしょう。

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。
 

引用元:生産者物価指数とは

 
 

消費者物価指数と生産者物価指数でトルコリラ

トルコ6月消費費者物価指数と生産者物価指数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ
現在、1ドル=4.672トルコリラくらいでしょうか。

消費費者物価指数・生産者物価指数発表前は、1ドル=4.62トルコリラくらいで推移していましたが、指標発表後いっきにトルコリラ安が進みました。

エルドアン大統領やトランプ大統領の発言などの政治的な要因ではなく、久々に経済指標で値が動きましたね。

残念なのは悪い方向(トルコリラ安)に進んだと言うことですが…。

大統領選後、トルコリラ高で推移していた良い流れの相場観をいっきにひっくり返してしまいました。

ここから再びトルコリラ高基調へ戻すには、よほどの良材料などの大きなインパクトが必要でしょう。

非常事態宣言解除…、でもこの悪材料を吹き飛ばす良材料にはなり得ないような…。

ドル/円
1ドル=110円60銭くらいでしょうか。

米中・米欧貿易戦争などのアメリカの保護貿易主義の顕著化

これによりリスク回避の円高が…、と言う割には思ったよりは進んでいません。

これもそれもアメリカはインフレ率2%を達成し、経済独り勝ち状態による追加利上げペース加速への思惑からの日米長期金利差拡大によるドル買い円売り(ドル高円安)も同時に進んでいるからです。

ただ…、アメリカの追加利上げは新興国にとっては死活問題でしょうね。

トルコリラ/円

1トルコリラ=23円60銭-70銭くらいでしょうか。

せっかく1トルコリラ=24円台を回復し、今週は25円台だ!と言っていましたが、現実は23円台に逆戻りです(涙

ドル円はほとんど変わっていませんので、やはり問題はドル/トルコリラ。

トルコリラには踏ん張って欲しいものです。
 

現状図で表すと、やっぱりドル=>円>>トルコリラですかね。

トルコリラ…弱い…。
 

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