酷かったトルコのインフレ率も徐々に改善中!
と言ってもまだ二桁ですけど、前進は前進だ!
トルコの消費者物価指数、及び生産者物価指数はずっと酷い状態が続いていました。
しかし下記通り、12月実績では大幅に改善!
でもこれって、11月実績が悪すぎたからなんですよね。
今回こそ、一桁インフレ率達成成るか!?
(いやもう一番上に答え書いてあるけどね(笑)
トルコ1月消費者物価指数
トルコ02月消費者物価指数
01月実績前月比+1.02%、市場予想同+0.50%に対し、実績同+0.73%!
前年比に至っては01月実績+10.35%、市場予想+10.00%に対し、実績+10.26%!
トルコ02月消費者物価コア指数
01月実績前年比+12.18%、市場予想同+11.80%に対し、実績同+11.94%!
うーん…、前月実績を下回り、着実にインフレ率は落ち着きつつあるものの、市場予想は上回ってしまった消費者物価指数。
改善は改善も、市場が思ったほど改善できなかった、と言ったところでしょう。
原因は、電気・ガスなどのエネルギー価格。
トルコリラ安が安止まり?(高止まり?)して、エネルギーなどの輸入品が上昇しているのが原因です。
(確かにトルコリラ安は、輸出・観光客増には有効だけれども、輸入品の価格も上がってしまうのよね)
あとは…、クルド人(トルコ政府曰くテロリスト)を一掃するためのトルコ軍による「オリーブの枝作戦」などの地政学リスクにより、輸送費も上昇しています。
は~~(深いため息
大切な時に、何やっているのだか…。
トルコの年間消費者物価上昇率は、01月の10.35%から10.26%に低下したものの、市場予想は下回った。
コアインフレ率は前年比+11.9%で、市場予想は同+11.8%だった。
電気やガスなどのエネルギー価格が月間ベースで21.1%上昇した。
衣料品や靴の価格は前月比で4.1%低下したが、保健・サービスの価格は前月より2.6%上昇し、また食品と非アルコール飲料の価格も前月比で2.2%上昇した。
ロンドンのブルーベイ・アセット・マネジメントの、ティム・アッシュ氏は、「失望した数字、(前年比で)消費者物価指数は1桁台になるとの希望もあっただけに残念」と電子メールで報じた。
トルコの消費者物価上昇率は、新興市場平均の3.5%のほぼ3倍となっている。
(ちなみにアメリカ:前年比+2.1%、日本:同+1.4%)
トルコ中央銀行は、年末のインフレ見通しを7.9%に下げる目標を持っているが、エルドアン大統領などのトルコ政府は、高い借り入れコストがインフレを引き起こすと主張して、公然と金利を引き下げる要求をしている。
引用元:Ahval
はい、かなり意訳していますが、まあ、こんなところでしょう(笑
上にも書いた通り原因は電気・ガスなどのエネルギー価格。
トルコは日本同様、資源がない国ですからね。
ガス・石油などは輸入に頼っています。
電気は以外(?)にも再生可能エネルギーが凄く盛んで、太陽光発電や風力発電の供給も多いのですが…。
需要はもっとあるという状況ですね。
そのため、ロシア支援で原子力発電所などを建設中だったりします。
トルコリラ高になれば、エネルギー価格も下がりインフレ率も下がるでしょうが、輸出は減り、観光客数も減るでしょう。
逆にもっとトルコリラ安が進めば、輸出は増え、観光客数も増えるでしょうが、エネルギー価格や、原材料費などの輸入額も増え、貿易赤字(経常赤字)も増えるでしょう。
難しい問題ですが、今はトルコリラ安が進みすぎです。
適正なレートになって欲しいですね。
え!?適正なレートはいくらかだって?
ドルトルコリラが基本なのでしょうが、トルコリラ円でいうと1トルコリラ32円だったら、サトウカズオは嬉しいなと…(笑
消費者物価指数とは
商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。
これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。
消費者物価コア指数とは、その中から食品とエネルギーを除いたもの、のことを言います。
引用元:消費者物価指数とは
トルコ1月生産者物価指数
トルコ02月生産者物価指数
01月実績前月比+0.99%、実績同+2.68%!
前年比でも12月実績+12.14%、実績+13.71%!
…酷い…。
これは来月の消費者物価指数も危ないかも…。
原因は上でも話題になった電気・ガスなどのエネルギー価格。
人が移動するにも、機械を動かすにも、エネルギーは必要ですからね。
エネルギー価格が上がれば、ほぼすべての値段があがります。
エネルギーの輸入元である、ロシアやイランとかと、もっとべったりになるのかなー…。
生産者物価指数とは
消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。
(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)
そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。
引用元:生産者物価指数とは
消費者物価指数と生産者物価指数でトルコリラ
トルコ02月の消費者物価指数と生産者物価指数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=3.8144トルコリラくらいでしょうか。
経済指標発表を受け、直後はドル高トルコリラ安が進んだものの、その後は徐々にドル安トルコリラ高展開となっています。
と言ってもまだ1ドル=3.8トルコリラ以上。
3.7トルコリラ台に落ちてくれないと、トルコリラ円も厳しい状況です。
ドル/円
1ドル=105円60銭くらいでしょうか。
トランプ大統領が鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の追加関税を課す考えを表明したことにより、保護貿易⇒貿易摩擦激化⇒貿易戦争への懸念からリスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進んでいます。
いや…ヤバいよヤバいよ、ヤバいよ!
1ドル=105円を割ると、102円、そして100円が見えてきそうで怖いです。
トルコリラ/円
1トルコリラ=27円65銭くらいでしょうか。
ドル/トルコリラは、ドル高トルコリラ安と言っても一時期よりはましで、まだ頑張っているとも言えるのですが…。
ドル/円の方が問題で、足引っ張ってますね(涙
3月21日(日本時間22日午前3時)にはアメリカが金利を引き上げる予定(ただし市場は既に織り込み済み)なので、3月を乗り切れば日米金利差拡大と新年度の本邦勢によるドル買い需要で、マシになるとは思うのですが…。
さてどうなるか…。
現状、図で表すと、円>>ドル>トルコリラですかね。
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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月15日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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