お願い!マイナススワップポイントは止めて
「トルコリラのFXは、マイナススワップポイントでも売り戦略の方が良いのではないか?」
という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
高いスワップポイントが貰えるトルコリラは、他の高金利通貨と比べても魅力的です。
しかし、チャートを見ても「トルコリラは値が下がりやすい」と言うのも事実。
そこでこの記事では、
- トルコリラで売りから入る場合の注意点
- トルコリラを「買い」保有するメリット
- トルコリラ運用に合った投資方法
などをご紹介していきます♪
スワップポイントを支払う?マイナススワップポイントの理由
一般的に「スワップポイントとは貰えるもの」と言うイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
そう思っていなくも、やはり「スワップポイントは貰う」前提として投資されている方が多いかと思います。
ドル円、ポンド円、豪ドル円、カナダドル円、トルコリラ円にメキシコペソ円、南アフリカランド円も「買い」ポジションならスワップポイントが貰えます。
しかし貰えるスワップポイント=プラススワップポイントがあれば、支払うスワップポイント=マイナススワップポイントも当然あります。
ではなぜマイナススワップポイントが発生するのでしょうか?
それはトルコリラを例にとると、
プラススワップポイント
金利の安い(マイナス金利の)日本円を売って金利の高いトルコリラを買う
トルコリラ12.00%-日本(-0.10%)=+12.10%
マイナススワップポイント
金利の高いトルコリラを売って金利の安い(マイナス金利の)日本円を買う
日本(-0.10%)-トルコリラ12.00%=-12.10%
となるからです。
各国の政策金利
正確に言うとスワップポイントは各国の政策金利の差ではなく短期金利の差によって算出されます。
そのため基本的にスワップポイントは毎日違います。
しかし短期金利は政策金利に深い関係があることから、この記事では政策金利で説明させていただきます。
※注意:
(それなのに短期金利ではなく政策金利で良く説明されるのは、短期金利は刻一刻と利率が変わり、しかも変動が激しく説明が面倒くさいため)
(FX会社でスワップポイントが毎日同じなのは、FX会社側で戦略的にスワップポイントを増やしたり減らしたりしているため)
そんな主要国の政策金利は2019年12月18日時点で以下のようになっています。
国名 | 政策金利 |
トルコ | +12.00% |
メキシコ | +7.50% |
南アフリカ | +6.50% |
アメリカ | +1.75% |
カナダ | +1.75% |
イギリス | +0.75% |
豪州 | +0.75% |
欧州 | +0.00% |
日本 | -0.10% |
日本は絶賛異次元金融緩和政策実施中なので、大抵の国の通貨を買う場合、スワップポイントが貰えます。
買いでスワップポイントを支払うのは欧州のユーロとスイスのフランくらいでしょうか。
逆に言えばユーロとフランは売りでスワップポイントが貰えます(笑
トルコリラの売りは早期決済が基本
上記のようにトルコリラは売りポジションを持つと、スワップポイントを支払い続けなければいけません。
逆に買いの場合は、スワップポイントを貰い続けることが可能です。
そのためトルコリラの場合、サトウカズオは売りの場合は短期、買いの場合は長期運用が基本だと考えます。
ここでは、トルコリラの売り買いについて解説していきます。
トルコリラで付与される各FX会社のスワップポイント
2019年12月17日時点、トルコリラ10,000通貨あたりの買いスワップポイント・売りスワップスワップポイントは、それぞれ以下の通りです。
FX会社 | 買い | 売り |
トライオートFX | +67.0円 | -108.0円 |
くりっく365 | +50.0円 | -50.0円 |
ヒロセ通商 | +47.0円 | -77.0円 |
みんなのFX | +45.0円 | -45.0円 |
LIGHT FX | +45.0円 | -45.0円 |
マネパFX nano | +42.0円 | -49.0円 |
SBI FXトレード | +42.0円 | -47.0円 |
FXプライムbyGMO | +40.0円 | -70.0円 |
GMOクリック証券 | +33.0円 | -43.0円 |
セントラル短資FX | +20.0円 | -45.0円 |
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売りポジションはスワップを支払う
上記通りスワップポイントは、異なる2つの国や地域間の金利差のことを言います。
金利の高い他の国の通貨(例えばトルコリラ)を買い、金利が低い通貨(例えば日本円)を売るとスワップポイントが貰えます。
例:トルコリラ/円の買い
通貨を保有している間は毎日スワップポイントを貰うことができるため、仕事している間でも寝ている間でも”ほったらかし”で利益を得ることができます♪
逆に金利が高い通貨を売って金利が安い通貨を買った場合だと、スワップポイントを支払うことになります。
例:トルコリラ/円の売り
そのためトルコリラを売りポジションで持った場合には、スワップポイントを支払わなければいけません。
高金利通貨の売りポジションを持つと言うことは、スワップポイントの支払い額も大きいと言うことです。
トルコリラの長期運用は買いが基本
上記通りトルコリラの売りポジションを持つと言うことは、「金利の高いトルコリラを売って金利の安い(マイナス金利の)日本円を買う」と言うことになるので、スワップポイントの支払いが発生してしまいます。
これは正直、精神的にきついです(涙
サトウカズオはドル円の売りポジションによるマイナススワップポイントでさえ、精神的に負担を感じているのに、マイナススワップポイントが多いトルコリラではなおさらです。
なぜなら、含み損はいつかトルコリラの値が上がって含み益になるだろうと言う期待が持てますが、マイナススワップポイントは確定損です。
少額とは言え、問答無用で確定損が積み重なっていきます。
そのため、トルコリラを長期運用する場合、基本的に買いから入るようにすることがおすすめします。
暴落などで売りトレードを実施する際は、短期間で決済することを意識しましょう。
強心臓なFX玄人ならまだしも、サトウカズオを含めFX初心者の方は、トルコリラを売りで運用するくらいならならトルコリラ自体の運用はしない方が良い、と考えます。
確かにトルコはエルドアン大統領の独裁性・外交姿勢が不安です。
しかしトルコの人口増加、トルコ経済の成長性、そして高いスワップポイントは魅力的です。
そのため、FXでトルコリラを長期的に保有するメリットは大きいと言えるでしょう。
金利の高いトルコリラを買いから入って長期運用することで、スワップポイントを貰い続けることができます。
トルコリラがおすすめの理由と買いスワップから入る理由
少額からの投資ができ、スワップポイントも高いトルコリラは、他の高金利通貨と比べてもメリットが大きいと言えます。
ここではFXでトルコリラをおすすめする理由と、買いから入った方が良い理由を説明していきます。
資金効率が良い
トルコリラの場合は1トルコリラの値段が安いため、少ない資金で投資を始めることが可能です。
ドル円が110円、トルコリラが18.5円ですから、ドル円のおよそ1/6の資金で始めることができます。
それでいて同じ1万通貨でもトルコリラの方が多くのスワップポイントを貰えます。
さらにFXではレバレッジを効かせて、資金が少なくても大きな金額を運用したりできます。
取り組みやすい通貨と言えるでしょう(笑
三大高金利通貨のひとつである
トルコリラはFXにおいて、メキシコペソ、南アフリカランドと並んで、三大高金利通貨と言われています。
2019年12月20日現在、その政策金利は12.00%。
FXで取引できる主要国の中では一番高い政策金利です。
金利が高いと貰えるスワップポイントも多くなり、スワップポイントでも稼ぐことができます。
1トルコリラの価格が安いトルコリラは、少ない投資額から始められる割には高金利です。
トルコリラを買いで保有しているだけで毎日スワップポイントを受け取ることができます♪
トルコリラは売りの方が利益出た
はい、その通りです。
今までトルコリラの買い戦略、スワップポイントを貰うこと(プラススワップポイント)について話してきました。
しかし実際はスワップポイントを支払って(マイナススワップポイント)でも、トルコリラの売り戦略の方が利益が出た・儲かりました。
下のチャートをご覧ください。
2015年3月2日からのトルコリラ月足チャート
トルコリラは右肩下がり。
対米関係悪化に端を発した2018年8月のトルコショックでは、一月の間にがくんと7円も下げています。
しかしその後は、1トルコリラ=22円まで上昇。
今年2019年に入ってからは18円から21円の間のレンジ相場が続いています。
トルコリラは1年間保有すれば、およそ3.5円程度の下落には耐えることができます。
つまりトルコショックが起きた2018年8月10日までに買っていた人は損。
2018年8月10日以降に買った人は得をしている、と言うことになります。
では今後もトルコリラは下落していくのか?
それは誰にも分かりません。
分かっていたらサトウカズオもトルコリラを35万通貨保有していません。
(一時期の130万通貨に比べたら少ないですが、トルコリラのポテンシャルは評価しています)
ここ一年半、トルコリラはは横横展開のレンジ相場となっています。
そのため現時点で損をしている人も、トルコリラの価格が上昇すれば勿論のこと、横ばいでもスワップポイント分、利益が増していくことでしょう♪
トルコリラの運用におすすめな投資方法
こちらについては重複になりますので、お手数ですがトルコリラのスワップポイント運用の秘訣(←ポチっとな)をご覧ください。
割と自信作です(笑
トルコリラは他の国の通貨と比較して政策金利が高く、金利差によって得られる「スワップポイント」が高いことで注目を集めています。しかし、政策金利が高いと言うプラスがあると言うことは、それに対をなすマイナスがあると言う[…]
トルコリラは低レバレッジで運用する
トルコリラは高金利通貨ゆえに、長期運用に向いています。
運用の際はレバレッジを低めにかけることがおすすめです。
高い証拠金維持率
低いレバレッジ
最大でも3倍程度のレバレッジにしておくことで、リスクを抑えられます。
高いレバレッジをかけることは多くの利益を得られる可能性がある一方で、暴落したときにロスカットになってしまうことがあります。
目安としておすすめのレバレッジ3倍時の年利回りと・ロスカットレートを記載しておきます。
1トルコリラ=18.5円、初期投資金額を18.5万円、スワップポイントは1日67円と仮定。
ロスカットは証拠金維持率100%で計算した場合、
【1万通貨:レバレッジ1倍】
年間スワップ金額:24,455円
年間利回り:13.22%
ロスカット:0.000円
【3万通貨:レバレッジ3倍】(←おすすめ)
年間スワップ金額:73,365円
年間利回り:39.66%
ロスカット:12.848円
【4万通貨:レバレッジ4倍】
年間スワップ金額:97,820円
年間利回り:52.88%
ロスカット:14.454円
※注意:
史上最安値が15円50銭くらいです。
(ただしFX会社によって微妙に違うため要確認のこと)
トルコリラならレバレッジ3倍でも年率(年利回り)およそ40%弱が見込める魅力的な通貨です♪
トルコリラの売り戦略!マイナススワップポイント運用まとめ
高いスワップポイント、少額投資も可能なトルコリラは、買いから入ってスワップポイントで稼ぐ方法がおすすめです。
もっと言えば、どかーんと下がったところで買えばお宝ポジションとなるでしょう。
価格が戻ったところで売っても構いません。
利益はしっかりと確保しましょう(笑
ただし、トルコリラは短期筋・投機筋に狙われやすい、フラッシュクラッシュも起こりやすい通貨です。
そのため資金管理は厳密に十分注意して運用を行いましょう。
それでも他の国の通貨と比較してスワップポイントが高く、高い利回りが期待できるのが魅力です。
どこのFX会社で取引をしようか迷っている方は、是非トルコリラ円スワップポイント比較ランキングを参考にしてみてください♪
トルコの政策金利は現在12.00%(2019年12月24日)。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
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