2016年12月通貨価格変動率ランキング
株式会社東京金融取引所、くりっく365による2016年12月度の通貨価格変動率ランキングを紹介します。
上の図をクリックして貰うと拡大しますので、まずはそちらをご覧ください。
12月02日(金)から12月30日(金)までの価格変動率となります。
基準日は12月02日(金)です。
24通貨ペア中、16通貨ペアが上昇、8通貨ペアが下落しています。
上昇率が大きかった通貨ペアは、
1位:スウェーデンクローナ/円
2位:ポーランドズロチ/円
3位:南アフリカランド/円
4位:米ドル/円
5位:香港ドル/円
6位:トルコリラ/円
一方下落率が大きかった通貨ペアは、
1位:豪ドル/米ドル
2位:英ポンド/米ドル
3位:NZドル/米ドル
となります。
日本円を含まない取引をされている上級者は、このブログに来れられないと思いますし、私も解説しようがないので、下落率TOP3の説明を省きます(笑
それにしても、さすがはくりっく365。
1位:スウェーデンクローナ/円
2位:ポーランドズロチ/円
ここら辺も解説に困るので省かさせてください。
正直分かりません…すいません。
以降簡単ではありますが、管理人の感想含め解説していきます。
南アフリカランド
うーん、経済指標は悪くもないけど良くもない。
小売売上高、第3四半期国民総生産(GDP)は市場予想を下回り、
消費者物価指数、同コア指数、は市場予想通り、
非農業部門雇用者数、は予想を上回りました。
特段上昇するような材料はないと思いますが、まあ日本円も上昇するような材料がないので、相対的に上がった感じでしょうか。
格付け会社による南アフリカの格付けが、下がるという前評判(ジャンク入り)から下がらなかったことも原因と考えられます。
米国ドル
これはもう説明不要。
米国株価は連日最高値更新の真っ最中で、ニューヨークダウ平均は20,000ドルの大台突破は今年に持ち越しましたが時間の問題といった所です。
ダウ平均はもとより、ナスダック総合指数、S&P500も揃って史上最高値を更新し続けています。
また、トランプノミクス(トランプ次期米国大統領による大型減税・大規模インフラ投資などの経済政策)への期待から、株高、ドル高、金利高となっています。
12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも利上げが実施され、今年も年3回の追加利上げが予定されています。
トランプ次期米国大統領によるドル高牽制発言が怖いくらいですが、安定度は群を抜いています。
むしろ独り勝ち状態と思っていましたが、(単月のみですが)上には上がいたのですね。
勉強になりました。
香港ドル
中華人民共和国香港特別行政区の通貨。
上昇の理由はひとえに米国ドルに対するドルペッグ制(貨幣相場を米国ドルと連動させる固定相場制)を施行していることにつきます。
その為、米国ドルが上がれば香港ドルも上がり、米国ドルが下がれば香港ドルも下がります。
トルコリラ
来ました、我らがトルコリラ。
おおーまさかの上昇率TOP6での解説です。
12月はイスタンブール中心部での爆発テロやカイセリでの自爆テロ、トルコ駐在ロシア大使銃撃で死亡するなど、大きなテロが相次いだにもかかわらず上昇していることはトルコ経済の底力というか期待の表れでしょうか。
それとも官民一体となったトルコリラに両替しようキャンペーンが効いているのか。
(大なり小なり効果があったことは事実です)
ただ、経済指標的にはトルコ経済の厳しさが伺えます。
ユーラシア・トンネルが開通したことや、隣国シリアの停戦が曲がりなりにも成ったことなど、明るい話題もあるので、あとは何より治安回復をお願いしたいです。
エルドアン大統領には是非ともトルコリラ安を止めて欲しいものです。
長期的には上昇していくと読んでトルコリラ買いをしている訳ですからね。
トルコリラ取引の参考にとトルコリラ円為替売買動向を作りました。
くりっく365上でのTRY/JPY売りとTRY/JPY買いの枚数を週ごとですが、記載しています。
「TRY/JPY買い勢の多くがロスカット(強制強制決済)された!」(かも)などが見て取れます…。
またトルコリラを運用する上で、真面目に選定したFX会社比較ランキング作りましたので、参考にしてやってください♪
まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑