トルコの借金がヤバイ!
JPモルガンの警告からトルコリラ安へ
09月の第1週はおよそ1トルコリラ=16円93銭でこの週の取引を終了。
先々週(8月の第4週)終値の1トルコリラ=18円44銭より、1円51銭ものトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円も1ドル=111円12銭と先々週の終値である111円24銭から12銭程度のドル安円高で推移しています。
新興国自体への不安感から新興国通貨安が進んでいます。
実体経済からではなく不安感からなので、南アフリカランドとか買い増ししている人も多いですね♪
サトウカズオもメキシコペソを買い増ししていますし(笑
トルコリラは…実経済は好調も政治・外交(主にエルドアン大統領)が不安材料となっています。
取引するなら少額、もしくは11月のアメリカ中間選挙後は有望と思っています♪
(選挙が終わってアメリカからの風当たりも弱くなることでしょう)
先週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ8月景況感
7月実績102.7、市場予想102.0%に対し、実績96.4!
●トルコ8月設備稼働率
7月実績77.1%、市場予想76.9に対し、実績77.8!
●トルコ8月経済信頼感
7月実績92.2に対し、実績93.9!
●トルコ7月貿易収支
6月実績-55.0億ドルに対し、実績-59.8億ドル!
ますはトルコの経済指標。
トルコリラ安が原因で輸出好調!
⇒設備稼働率上昇!
しかしトルコリラ安が原因で輸入価格上昇!
⇒景況感・経済信頼感低下
そして重要指標である貿易収支もトルコリラ安が原因(アメリカドル計算)で悪化と…(涙
トルコリラ安は上記通り輸入物価も押し上げますので、今後もトルコリラ安とインフレ率がネックになるでしょうね。
まぁ現状は、トルコ経済がどう…と言うよりも、トルコの政治・外交問題がトルコリラ安の原因なんですけどね。
冒頭書いた通り、JPモルガンがトルコの対外債務の多さに警告を発したことからトルコリラは売られました。
対外債務はアメリカドル建てがほとんどなので、ドル高トルコリラ安が進めば、何もしていないのにどんどん借金が膨らんでいくと言う結果になります。
企業業績好調でも借金が膨らんで倒産とか恐ろしい…。
ってトルコの対外債務がヤバイのは前々から何ですが… 気が付けばサトウカズオがトルコリラを損切りした1トルコリラ=16円70銭-80銭を下回る、16円40銭台に突入。理由はJPモルガンのトルコの対外債務がヤバイ![…]
って上の記事にもある通り、本当のトルコリラ安が進んだ原因はアルゼンチン。
国際通貨基金(IMF)に500億ドル融資の前倒し要請したことから、信用の低い新興国通貨が軒並み売られています。
特にアルゼンチンと同じくインフレ率の高い国…そうトルコだ!
同じく南アフリカランドも売られています(涙
アルゼンチン、マクリ大統領もまともで、経済が不安なのでIMFに支援要請。
中央銀行も緊急会合を開き、政策金利を60%に引き上げ(利上げす)るなど、矢継ぎ早に正しい選択をしているのですが…。
時すでに遅し…と言った感じです。
エルドアン大統領、地球の反対側に良い(悪い)お手本があります。
アルゼンチンに比べればトルコ経済は好調です。
早く手を打たないと手遅れになってしまいますよ…。
トルコリラの推移
週の高値は18円57銭くらい。
週の安値は16円08銭くらいでしょうか。
週初めに週の最高値を記録!
そのま右肩下がりのチャートを描き、週終わりで週の最安値を記録と、時が経つにつれ気分も落ち込む展開に…。
31日、トルコ政府がトルコリラ預金の利息(金利)に対する税率を下げ、アメリカドルやユーロなどの外貨預金の利息(金利)に対する税率を上げたことにより、終盤トルコリラはやや盛り返しましたが、やはり小手先の対策より政策金利を上げないことにはトルコリラ安は止まらないでしょう。
(トルコリラ防衛と言う観点からすれば良い事なのですがねぇ…)
でないと、直ぐ上のアルゼンチンのように…。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週のドル円は、主にアメリカの政治的な事柄により、リスク回避の円買い(円高)が進む展開となったものの、同じくアメリカ4-6月期GDP改定値が悪化予想に反し前期比年率+4.2%と逆に上方修正されたことから、年内あと2回(今年合計4回)の追加利上げへの期待は高まり、値を持ち直しています。
結局、週の終値もおよそ1ドル=111円12銭と、先週の終値111円24銭から、12銭程度のドル安円高となり、この週の取引を終えています。
米中貿易戦争激化懸念
アメリカ・トランプ大統領は中国からに輸入品に対し、9月早々にも2000億ドル規模の関税を課すことを支持する発表したことで、米中貿易摩戦争への激化懸念が高まっています。
さらにアルゼンチンペソやトルコリラなどの新興国通貨下落に対する懸念も収まっていないことから、リスク回避姿勢の円買い(円高)が進みました。
しかし日米株価は上昇し、アメリカ長期金利も上昇に転じたことから、リスク回避姿勢の円買い(円高)は拡大せず、ドルも底堅く推移しました。
NAFTA再交渉
北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉に関してアメリカは、メキシコとの合意には達したものの、カナダとの協議では合意に達せず、ドル円は週の最安値となる一時110円68銭-69銭まで下落しました。
しかしライトハイザー・アメリカ通商代表部(USTR)の代表は「協議は建設的であり、進展も見られる」と発言。
3連休(9月3日は労働者の日(レーバーデー)で祝日)明けから協議を再開するとしたことから、再びドル買い円売り(ドル高円安)が進み、結局111円11銭-12銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し9月第1週
米中貿易戦争激化懸念、新興国通貨安からの金融不安増加、NAFTA再交渉合意延期からリスク回避の円高が進みました。
しかし同じくアメリカ4-6月期GDP改定値が上方修正されるなど、好調なアメリカ経済・堅調な労働市場、アメリカ株価も上昇とドル高も進んでいます。
トルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランドなどの新興国通貨はドル高の”とばっちり”を受けている感じもしますね(笑
ドル高円高新興国通貨安が進んでいます。
ドルは、アメリカ自身の問題(通商政策)によりリスク回避のドル安が進む…どころか、絶好調のアメリカ経済・堅調な労働市場から多少ドル高。
引き続きドル高基調は継続中です。
円は、特段材料はなく、外的要因からのリスク回避姿勢が高まり円高。
トルコリラは、アメリカとの関係悪化による政治・外交リスク(ブランソン牧師問題など)に加え、アルゼンチン発の新興国懸念からトルコリラ安は継続中。
週の展開としては、ドル高↑、円高↑、トルコリラ安↓ですかね。
現状を図で表すと、まだまだドル>円>>>トルコリラでしょうか。
今週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
09月03日:08月 製造業PMI
09月03日:08月 消費者物価指数
09月03日:08月 生産者物価指数
が予定されています。
注目は何と言っても08月消費者物価指数!
すいません、既に発表されていて結果は、過去10年間で最悪だった07月実績を上回る+17.90%!
またまた過去10年間で最悪のインフレ率を更新してしまいました。
その割にトルコリラは…横ばい、いやむしろ上昇しているのは!下の記事で確認を(笑
インフレ率は過去10年で最悪の数値に…(涙 前々回のトルコ2018年6月消費者物価指数では過去10年で最悪のインフレ率になってしまった、という記事を書きました。 https://www.tryjp[…]
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
今週のドル円は、上記通り米中貿易戦争激化への懸念は残るものの、アメリカとカナダのNAFTA再交渉は継続されることから、アメリカ・カナダ・メキシコの3国による新NAFTA締結への期待は継続しています。
結果ドルは底堅く推移する見込みなものの上値は重く、つまりはレンジ相場になる可能性が高いと見ます。
今週の重要な米国・日本のイベントは、
09月04日の米国:8月ISM製造業景況指数
09月07日の米国:8月雇用統計
などが予定されています。
注目は何と言ってもアメリカ8月雇用統計
市場予想では、
失業率:3.9%
(7月実績3.9%)非農業部門雇用者数:前月比+19.1万人
(7月実績同+15.7万人)平均時給:前年比+2.8%
(7月実績同+2.7%)となっています。
市場予想を多少下回っても、年内あと2回(9月と12月)の利上げ期待は後退せず、ドルは底堅く推移する見込みです。
年内あと2回(年合計4回)の利上げ
パウエル・アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)議長は先々週24日のジャクソンホールでの講演で、好調なアメリカ経済・堅調な労働市場を理由に、利上げに対しては積極的(タカ派)な見解を示しました。
(ただしインフレに関しては「経済が過熱している兆候はない」と弱気(ハト派)な発言も…)
アメリカ4-6月期の国内総生産(GDP)改定値も、速報値前期比年率+4.1%、市場予想同+4.0%に対し、実績+4.2%と、まさかの上方修正となり、利上げの正当性を後押しする内容となりました。
アメリカ:利上げ、日本:現状維持、による日米金利差拡大は今後も続くとの思惑から、ドルは底堅く推移する見込みです。
新興国通貨安懸念
新興国通貨安懸念に対しては、アメリカVSトルコの関係悪化によるトルコリラ安懸念は残るものの、アルゼンチンペソに関しては、国際通貨基金(IMF)が「アルゼンチン当局と緊密に話し合いを継続している」と発表したことから、徐々に収まってきています。
IMFによる金融支援プログラムが速やかに実施されれば、トルコリラや南アフリカランドなどの他の新興国通貨への不安も後退することが見込まれています。
(結果、リスク回避姿勢による円買い(円高)も後退する見込み)
アメリカ雇用統計
7日(日本時間21:30)にはアメリカ8月の雇用統計が発表されます。
市場予想は上記通り。
9月の利上げは決定的なものの、市場では12月の利上げに対しては懐疑的な意見も少なくはなく、今後の利上げ継続姿勢を見極める有力な手がかりとなります。
市場予想を上回ればもちろん市場予想と一致した場合でも、年内あと2回の追加利上げを見込んだドル買い(ドル高)が進む見込みです。
NAFTA再交渉
NAFTA再交渉については5日からアメリカ・カナダ漢の貿易協議が再開されます。
合意への期待は継続しており、合意に達すればドルへの支援材料(ドル高)、リスク回避姿勢の後退による円売り(円安)が進むことでしょう。
引用元:ドル円為替見通し9月第1週
米中貿易戦争激化懸念や、トルコ・アメリカ間の関係悪化懸念は残るもの、アルゼンチン政府は協力的であり、アルゼンチンへの懸念は長くは続かない模様です。
アルゼンチン懸念が遠のけば、南アフリカランドやメキシコペソ、トルコリラへの不安も和らいでいくでしょう。
なによりアメリカの景気経済が好調です。
現状を考えると、年内あと2回(9月と12月、今年合計年4回)の追加利上げの可能性が高く、ドル高基調は継続でしょう。
そのため今週のドル円予想は、上昇しても113円00銭。
逆に好調なアメリカ経済からドルが大きく崩れることは想定しにくく下落しても110円00銭と、今週もレンジ相場と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
15円50銭から19円50銭程度と予想します。
先週も、15円50銭から19円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
[FXGMO]
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
週末の #トルコリラ チェック!16円93円で週の取引を終了
トルコリラ預金の利息の税率を下げ、外貨預金の利息の税率を上げ措置で持ち直すも、やはり政策金利を上げないことには…
トルコ経済より政治がリラの価値を下げているよなー…#FX #スワップポイントhttps://t.co/8QSuF59b7J pic.twitter.com/0cgGLC7tcv
— トルコリラ/メキシコペソ円スワップ生活 (@tryjpyFX) 2018年9月1日
損切りしたので0枚です。
一応12円くらいまでは耐えられたのですが…、もしかして損切り早まったかな?
ブログは継続していきたいので、何らかの形でかかわっていきたいとは思います。
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもこの状況下は先が見えないですね。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
2024年9月23日-9月29日週前週比4.9銭のトルコリラ安円高 先週9月23日週のトルコリラ/円は、トルコ、およびトルコリラが…と言うよりかは日米中の要因から乱高下の展開となりました。 […]
トルコの政策金利は現在14.00%(2019年12月10日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.50%(2019年12月10日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
2024年9月23日-9月29日週前週比19.2銭のメキシコペソ安円高 9月23日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を[…]