トルコリラ円スワップ生活-トルコリラ安円高-

トルコ2年10カ月ぶりに利上げするもトルコ安に。

先週のまとめ

大統領の意向に反し利上げ断行

政策金利据え置き、無風での通過と思われていた24日のトルコ中央銀行金融政策委員会では、金利を7.5%から8.0%に引き上げる決定をしました。

エルドアン大統領による利下げ圧力に屈した形で金融緩和を続けていましたが、トルコリラ安の展開が続き、最安値を更新していく中、2年10カ月ぶりの利上げとなりました。

この利上げは市場にとってサプライズとなり、対米ドルで一時約0.8%高となりました。

しかし直後に欧州議会でのトルコの欧州連合(EU)加盟交渉凍結という報道もあり、対米ドルでの最安値を再び更新してしました。


今週の予想

政治的要因に振り回される展開

先週に引き続き、政治的要因に振り回される展開が予想されます。

EUとの関係悪化もさることながら、時事通信によると、

トルコのエルドアン大統領は「非常事態が3カ月延長されるだろう。さらに3カ月延長されるかもしれない。」と述べ、今年7月のクーデター未遂事件から続く非常事態が、少なくとも3カ月間延長されるとの見通しを示しました。

トルコリラ売り(トルコリラ安)に進むことが予想されます。


今週の注目材料

11月29日 17:00 【トルコ】
10月外国人観光客

ちなみに前回09月の外国人観光客数は、前年比-32.8%。

欧州連合(EU)との関係悪化、テロなどによる治安悪化を背景に、観光客の減少が続いています。

トルコは観光業に占める割合が多く、当然国内総生産(GDP)などに響いてきます。

あまり期待できそうにありません。


11月30日 16:00 【トルコ】
10月貿易収支

トルコ10月の貿易収支は、市場予想-41億米ドル。

前回09月の貿易収支-43.6億米ドルからの回復が見込まれています。

ただ、EU経済の不透明感から輸出業も落ちてきており、大きな回復までは見込めそうもありません。


トルコリラの感想

トランプ次期米国大統領によるトランプノミクス(トランプ次期米国大統領による大型減税・大規模インフラ投資などの経済政策)による米国の利回り上昇と、それに伴うドル高の影響を受けまくっています。

トルコはもともと米ドル建ての対外債務比率が高く、また多くの外貨資金が必要な経済構造となっているからです。

(まあ、その分金利が高いのですけどね)

また、エルドアン大統領の権限が大幅に強化される、任期が2029年まで延長される、ことが可能になる憲法改正の準備が進んでいます。

そうなると国民の受けが悪い利上げはエルドアン大統領にとって都合が悪く、利下げ圧力をさらに強めていくことが予想されます。

ただそんな中でも利上げを実施したトルコ中央銀行はえらい!

この姿勢がある限り、トルコ中央銀行はこのまま通貨安が続く際には追加利上げを実施すると市場に思わることが出来、今後もトルコリラの下支えになると思われます。


トルコリラ円の為替相場見通しは、

30円~35円程度のレンジ相場

と予想します。

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