トルコ政策金利は19.00%に据え置きも
綱渡り状態の金融政策は続き実質金利は…
現在:19.00%
予想:19.00%
結果:19.00%
2021年8月会合では、政策金利を5会合連続で据え置き19.00%にすることを決定。
インフレ上昇につき、エルドアン大統領が望む利下げ余地は、ほぼ皆無。
トルコ中央銀行は8月12日、政策金利を19.00%で据え置きました!
これで5会合連続の据え置き(^^♪
予想は据え置きも、利下げを望むエルドアン大統領の利下げ圧力が増す中で、もしかしたら利下げするかも…と言う不安の中、予想通り19.00%と据え置かれました(^^♪
しかし実質金利は…。
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。
最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
インフレ+61%なのに金利は据え置き14.00%トルコリラ/円は堅調推移でむしろ上昇(;^_^A トルコ中央銀行(TCMB)は14日、政策金利を14.00%に据え置きました。これで4会合連続の据え置きです。[…]
トルコ中銀、政策金利を据え置き
トルコの中央銀行は12日、政策金利の据え置きを発表した。
インフレ加速で、エルドアン大統領が望む利下げの余地はほぼ皆無となっている。
据え置きは5カ月連続。
金融政策委員会は1週間物レポ金利を19.00%に維持した。
ブルームバーグの調査に答えたアナリスト20人全員が予測した通りだった。
中銀は声明で、「政策金利は引き続き、インフレ率を上回る水準に設定される。恒久的なインフレ低下の兆候と中期的インフレ率目標5%の達成までは、強いインフレ低下圧力を維持する」と表明した。
7月のインフレ率は18.95%に達した。
引用元:bloomberg
結果、トルコの政策金利は、
トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績19.00%、市場予想19.00%に対し、実績19.00%!
今回の金融政策決定会合では、5会合連続で政策金利を19.00%に据え置くことを決定!
しかも声明文では「政策金利は引き続き、インフレ率を上回る水準に設定される」
「恒久的なインフレ低下の兆候と中期的インフレ率目標5%の達成までは、強いインフレ低下圧力を維持する」
と、強い姿勢を示しています。
トルコ銀行のカブジュオール総裁…解任されないか心配です(;^_^A
トルコ中銀🇹🇷政策金利
前回:19.00%
予想:19.00%
実績:19.00%「高いインフレ水準やインフレ期待を考慮し、中銀は現在の金融引き締めスタンスを断固として維持する」
強い姿勢を示したことで上昇も市場からは利上げを望む声が高まっている
ただ大統領の利下げ圧力の前にどこまで抗えるか… pic.twitter.com/B3YRsrV9Qe— サトウカズオ🇹🇷FX自動売買でセミリタイア中 (@tryjpyFX) August 12, 2021
このことを好感し、トルコリラは上昇しています。
ただ、先週発表された7月トルコ消費者物価指数(CPI)は前年比18.95%まで加速しており、市場からは利上げを望む声が高まっています。
しかし、エルドアン大統領は「金利を引き下げることでインフレを抑制する」という良く分からない経済学に反する自説を振りかざし、利下げを要求するような圧力発言を何度もしています。
トルコ銀行のカブジュオール総裁は、市場と大統領の間で板挟みになっており、今現在できることは現状の金融政策の継続しかなさそうです。
ただ上記通りインフレは上昇しており、今後さらに状況が悪化すれば実質金利はマイナスに突入してしまいます。
そのためにも、利上げがあるぞ、と言うことを示さなければいけないのですが…。
し過ぎると歴代のトルコ銀行総裁のように、エルドアン大統領に解任されてしまう始末…。
いっそエルドアン大統領がトルコ銀行総裁を兼任すれば良いのにね(;^_^A
高すぎるインフレ率を改善するなら利上げすべきです。
しかしトルコの利上げは、ただでさえ弱い景気を冷やしかねず、雇用の改善も進まないでしょう。
逆に景気回復・失業率の改善を目指すなら利下げすべきです。
すると今後は利下げは通貨暴落によってインフレの加速を招きかねないというジレンマに陥っています(-_-;)
カブジュオール総裁はどう動くのか。
どちらにしろトルコ中央銀行は難しい舵取りを迫られそうです。
高金利通貨国の実質金利
今回の政策金利の据え置きでトルコの実質金利は、政策金利19.00%-インフレ率18.95%=+0.05%!
ぎりぎりプラス!
原油高や、コロナショック後の経済活動再開により各国(特に新興国で)インフレが進んでいる中で、プラスはまだマシです。
今後にちょっと不安がありますが…(-_-;)
市場でもトルコ中央銀行は今後は利上げせず、今年後半ぐらに利下げに転じる、との見ているようです。
まあ確かに、金利を上げ過ぎると、今度はトルコ経済に深刻なダメージを与えますからね、バランスが難しいです。
なんとかインフレ率を下げて、この高い実質金利を維持して欲しいものです。
さて気を取り直して、他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、
同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+4.90%。
政策金利3.50%-インフレ率4.90%=-1.40%!
(7月22日:南アフリカも政策金利を3.50%に据え置き)
メキシコのインフレ率は+5.81%です。
政策金利4.50%-インフレ率5.81%=-1.31%!
(8月12日:メキシコは政策金利を4.50%に利上げ)
メキシコペソも南アフリカランドも、一時期の高金利通貨っぷりは影を潜めていますが、それでもゼロ金利政策が一般的な先進国に比べれば十分に高金利通貨です!
しかしメキシコや南アフリカは、とうとう実質金利がマイナスに…。
そんな中でもトルコの実質金利はプラスと言うのはやっぱり凄い!
これでトルコのインフレ率が下がってきてくれたら、ますますトルコリラ投資への旨味があるのですが、問題はエルドアン大統領が…。
大統領が一番の問題ってどんな国?(;^_^A
政策金利発表でトルコリラ
トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=8.5652トルコリラくらいでしょうか。
政策金利発表直後はドル安トルコリラ高に振れましたが、だんだんと落ち着いてきました…残念(;^_^A
でも政策金利の据え置きと、トルコ銀行の強い姿勢が好感されたのは事実。
発表前よりドル安トルコリラ高となっています。
他通貨ではドル高が進んでいる状況を考えると、トルコリラは頑張っています(^^♪
ドル/円
1ドル=110円42銭くらいでしょうか。
アメリカ7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で、
前回:+5.4%
予想:+5.3%
実績:+5.4%
アメリカ前週分の新規失業保険申請件数は、
前回:38.7万件(38.5万件から上方修正)
予想:37.5万件
実績:37.5万件
と、雇用とインフレ関連の経済指標が堅調だったことから、主要通貨に対するドル高が進みました。
特に新規失業保険申請件数は3週連続で改善しており、9月に発表される8月雇用統計も良好な内容になるとの声が市場には出てきています。
トルコリラ/円
1トルコリラ=12円86銭くらいでしょうか。
トルコリラは堅調に推移しています(^^♪
上記通り、アメリカの良好な経済指標の中でドル安が進んでいる割には頑張っていると言えるでしょう。
本日はトルコ6月の経常収支発表。
観光収入が見込めず、引き続き大赤字の経常収支が予定されていますが、経常収支が黒字だと通貨高に、赤字だと通貨安に振れやすいため、こちらもなんとか耐えて欲しいものです。
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トルコの政策金利は現在19.00%(2021年8月13日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪