トルコリラ円スワップ生活-気付き驚き

予想以上のインフレ率低下でトルコリラは…2019年2月消費者物価指数

トルコリラ円スワップ生活-気付き驚き

インフレ率上昇に歯止めがかかる
まさか本当に20%を下回るとは…

 
トルコの経済指標(?)の中で一番重要なのが政策金利の発表とすれば、二番手に来るのが経常収支とこの消費者物価指数(インフレ率)です。

トルコ経済・トルコリラに直結する重要指標だけに、否が応でも注目が集まります。

2月は1月よりも原油価格が上昇していることだし、横横だったら嬉しいなあ…。

まさか上昇ってことは無いですよね?

そのトルコ2019年2月消費者物価指数は!
 

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トルコ2月消費者物価指数

トルコ2月のインフレ率は19.6%
 
トルコ統計局は4日、2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月に比べ19.67%上昇したと発表した。

食料品や家具・家庭用品で3割近い上昇が続いており、前月の20.35%からの改善は小幅にとどまった。
 
アメリカとの対立激化を受けた2018年夏の通貨急落で輸入物価が上昇し、18年10月のインフレ率は25%に達していた。

3月末の統一地方選に向け、エルドアン大統領の政権は大都市で公営、低価格の野菜販売所をもうけるなどインフレ抑制に向けた対策を進めているが、効果は明確でない。
 
6日には中央銀行の金融政策決定会合が開かれる。

18年9月の大幅利上げで現在の政策金利は年24%。

今回の会合では政策金利を据え置くとの見方が大半だ。

市中銀行の貸出金利上昇は、消費や投資の低迷につながっている。

今後、エルドアン政権が中央銀行に利下げを求める圧力を高める可能性もある。

 

引用元:日本経済新聞

 
トルコ2月消費者物価指数

1月実績前月比+1.06%、市場予想同+0.40%に対し、実績同+0.16%!

より重要な前年比は01月実績+20.35%、市場予想+19.90%に対し、実績+19.67%!
 
トルコ2月消費者物価コア指数

1月実績前年比+19.02%、市場予想+18.78%に対し、実績同+18.12%!
 
トルコの2月消費者物価指数(≒インフレ率)。

インフレ率・政策金利に要注意!トルコリラ為替見通し2019年3月4日週でも書いた通り、この市場予想はかなりの強気な予想で、2月実績は前月の+20.35%を上回る可能性も十分にあり、前月実績を下回れば御の字だと思っていました。

実際2月の原油価格は、1月に比べて回復(上昇)しており、厳しいなぁ…と思っていた訳です。
 


 
トルコの貿易・経常赤字、インフレ率の原因はこの原油価格とトルコリラ安が原因ですからね。

このふたつが悪い方向(原油価格上昇・トルコリラ安)に行くと、インフレ率は急上昇してしまいます。

正直、期待していなかったのですが…。
 
な、なんとまさか20%を下回り、市場予想をも下回る実績+19.67%とは!

びっくりですよ!
 


 
これはトルコのインフレ率上昇に歯止めがかかった、と受け止めて良いのでしょうか。

それとも上にも書いてある通り、民衆の不満を和らげるため、無理やり低価格で販売する(販売させる)などの、強引な手法が功を奏したのでしょうか?

その場合、反動が怖いですが…(苦笑
 
ただ市場は当然好意的に受け止め、トルコリラは上昇。

ドル/トルコリラは、1ドル=5.38トルコリラから5.37トルコリラと、トルコリラ高で推移しています。

ただしその後、欧州勢の参戦によりユーロ売りドル買いで、ユーロ安ドル高トルコリラ安に傾いてしまいましたが(涙
 
ちなみに同じ新興国で高金利通貨であり、インフレ率上昇懸念から、政策金利を上げたメキシコは前年比+4.37%

同じくインフレ率上昇懸念から政策金利を上げた南アフリカでも前年比+4.0%

いかにトルコのインフレ率がヤバイかお分かりいただけたでしょう…(涙

ただ、良い方向には向かっていることが確認できたので、来月も消費者物価指数(≒インフレ率)には期待したいです♪
 

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。

 

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トルコ2月生産者物価指数

トルコ2月生産者物価指数

1月実績前月比+0.45%、市場予想+0.6%に対し、実績同+0.09%!

より重要な前年比は1月実績+32.93%、市場予想+30.2%に対し、実績+29.59%!
 
素晴らしい!

上記通りトルコ政府の強引な手法により、消費者物価指数は下がりましたが、その分生産者が泣きを見ている(差額分を泣く泣く負担している)と思っていましたが、実際にも下がっている様子。

モノやサービスを提供する生産者物価指数が抑えられてきたと言うことは、来月や再来月の消費者物価指数も期待できそうです♪

(2月に作られた商品は、3月-4月あたりに消費者に届き、購入されていくため)

まあ、まだまだ29%台と異常事態が継続中ですが、(トルコ比では)かなりまともになってきました(笑
 
ただ上記通り、原油価格が持ち直して(上昇して)います。

2018年12月は1バレル=50ドルを割り、45ドルをも下回っていましたが、今年に入り50ドル台を回復。

2月は55ドルをも超えて、現在は56ドル-57ドル付近まで上昇しています。

このトルコリラFXブログでも何度も言っているように、トルコは資源のない国なので、原油や天然ガスなどのエネルギーのほとんどを輸入に頼っています。

今までの消費者物価指数(≒インフレ率)・生産者物価指数の低下=原油安が原因でもありました。

原油価格が上昇すれば、トルコのインフレ率も上昇していく可能性が高いです。

トルコ政府・トルコ中央銀行には、このインフレ率対策を一番に行って欲しいものです。
 

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。

 

トルコリラ用

 

 

インフレ率は下落も食品は上昇

トルコリラ円は20円78銭-80銭で推移。

20円80銭台では伸びが鈍く、20円70銭付近では下げ渋る動きとなっている。
 
4日発表された2月のトルコ消費者物価指数(CPI)は前年比で+19.67%と昨年8月以来の20%割れとなり、予想の+19.90%も下回った。

わずかながらもインフレは改善されたようにみえたが、食料品や家庭用品の価格上昇は27%-29%程度と高いままだった。

エルドアン政権によるインフレ抑制策も効果があがらず、トルコリラの上値も重いままだ。

 

引用元:FXi24

 
トルコリラ円スワップ生活-物価上昇
 
と、ここまでは良い気分で見てきましたが、ここからは気を引き締める意味での内容を(笑

トルコ2月の消費者物価指数(CPI)は前年比で+19.67%と市場予想を下回り、良い数値に見えます。

しかし、詳しく中身を見ていくと、食料品および非アルコール飲料の年間増加率が29.25%!

家具および家庭用機器も同27.59%!と市民が敏感に反応しやすい商品は高止まりどころか、さらに上昇しています。
 
上記通り低価格の野菜販売所を設けたり、販売者に圧力をかけてキャンペーンと言う名で、無理やり値引きさせて販売させたりしていますが、インフレ上昇は止まっていません。

そもそも生産者物価指数が高いままなのに、無理やり販売価格を下げても、それはやっぱり無理があると言うものです。
 
インフレ率低下が先か、トルコリラ高が先かと言う議論はありますが、やはり、行いやすい実現しやすいトルコリラ高を優先させるべきかと。

そうすれば輸入物価指数も下がり、インフレ率も下がります。
 
それにはエルドアン大統領率いるトルコ政府が、投資家が安心して投資できる環境を作り出すことです。

具体的には…、

  • 外交の安定(欧米と仲良く)
  • 中央銀行の政策に口出ししない
  • 軍事行動は控える
  • 企業誘致はそのまま(補助金は使う)
  • 民間債務問題の解決

と、サトウカズオは考えます。
 
一番下以外は、そう難しくないはずです。

エルドアン大統領の考え方ひとつでしょう。

問題は一番下の民間債務です。

しかしこの民間債務も外貨建て(ドル建て・ユーロ建て)債務がトルコリラ安により、何もしていないのに勝手に増えていったのが問題です。

つまりトルコリラ高になれば自然と解決に向かいます(笑

まずは一番下以外の行動を起こす(控える)ことによって、トルコリラ高を推し進めるべきだと具申します。

それがトルコリラ保有者の笑顔にもつながります♪
 

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消費者物価指数でトルコリラ

トルコ2月消費費者物価指数と生産者物価指数でトルコリラがどうなったかと言うと…。
 

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.375トルコリラくらいでしょうか。

上記通り消費者物価指数・生産者物価指数の低下を好感したトルコリラ高が進んだのもつかの間、欧州勢参戦によりユーロ売り(ユーロ安)が活発化。

ユーロ売りドル高、結果トルコリラ安が進んでいます。

ただ日本・中国をはじめとするアジア株、欧州株も株高展開。

アメリカ株も堅調推移と、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢は変わっておらず、トルコリラも底堅く推移しています♪
 

ドル/円

1ドル=111円90銭くらいでしょうか。

うーん…世界的に軒並み株高展開となっているものの、ドル円の動きは鈍く、ドルの上値は重い円買いが続いています。

東京時間につけた1ドル=112.0円を超えられぬまま、111円85銭から95銭の間を行ったり来たりしています。

本日は有力なアメリカ経済指標の発表がないので、このまま値動きの少ない展開が続くかもしれません。
 

トルコリラ/円

1トルコリラ=20円78銭くらいでしょうか。

こちらも1トルコリラ=20円68銭から83銭の間を行ったり来たり、15銭の狭いレンジ相場を形成しています。

消費者物価指数(=インフレ率)という重要経済指標発表だったのに動かない(苦笑

良く言えば下値が底堅い、悪く言えば上値が重い…と言ったレンジ相場となっています。

まあFX自動売買の場合は値が動かないと利益が出ませんが、スワップポイント狙いの長期投資の場合は逆に値が動かない方が安心して見ていられるので、スワップポイント投資派に取っては良い展開かな(笑
 
現状図で表すと、ドル>トルコリラ=円ですかね。

でもトルコリラ高継続中です♪
 
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トルコの政策金利は(2019年03月04日)現在24.0%

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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
 
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。

それならばメキシコペソは如何でしょうか?

メキシコの政策金利は(2019年03月04日)現在8.25%

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪

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