リスク回避のドル高円高トルコリラ安
トルコリラ30円割れの原因
05日、一時的に1トルコリラが30円割れを起こすも、すぐさま反発上昇し、30円台前半で小康状態だったトルコリラ円が06日、明確に30円割れを起こし、1トルコリラ=29円台に突入しました。
現在、やや盛り返しているものの、それでも1トルコリラ=29円80銭くらいです。
今回、何故30円を割るようなドル高円高トルコリラ安が進んだかと言うと…。
トルコは悪くない
トルコは悪くない。
確かにトルコ3月消費者物価指数と生産者物価指数も酷い数値で、インフレ率も大変なことになっていて、トルコ贔屓の管理人でさえ、トルコ経済は破たんに向かっているのではないか、と擁護できないレベルですが、一応想定内です。
市場も「やはりな」「そうだろうな」レベルで狼狽する状況ではありません。
では何が原因と言うと…。
地政学リスク上昇によるリスク回避
- 北朝鮮、弾道ミサイル発射
- ロシア、サンクトペテルブルクでの地下鉄爆発テロ
- シリア、化学兵器使用
東アジアで、ロシアで、そしてトルコ隣国シリアでの地政学リスク上昇によるリスク回避の波が、信用の薄い新興国通貨売り。
信用の高いドルやユーロ(ユーロは弱いけど)、そして円が買われる状態となっています。
北朝鮮、弾道ミサイル発射
トランプ大統領は北朝鮮政策に対し、
「北朝鮮の核の脅威に対して中国が取り組み・支援をしなければ、米国は単独で対応、行動する」
と発言したことにより、東アジアでの地政学リスクが高まり、リスク回避の円買い(円高)が進みました。
ロシアでの地下鉄爆発テロ
ロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄での自爆テロにより現在少なくても11人が死亡。
このテロにより世界的なテロへの警戒感が高まり、リスク回避の円買い(円高)が進みました。
シリア、化学兵器使用
トルコにとっては、これが一番痛い。
隣国シリアでの化学兵器使用という蛮行により、リスク回避のドル買い円買い(ドル高円高)が進むとともに、とばっちりのトルコリラ売り(トルコリラ安)が進む結果となってしまいました。
トルコはテロを封じ込め、治安回復に努め、隣国シリア問題でも、ロシアやイランと共に解決に向けて動き出そうといていたのですが…。
アサド政権への報復攻撃も増しそうです。
(そもそもアサド政権は自国民に何やってるんだ!)
中東地域の不安定化は、トルコリラ売り(トルコリラ安)に繋がるので、一時的なトルコリラ安は覚悟し、もう根本的に解決(武力行使)にして欲しいと思う今日この頃です。
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高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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