トルコリラ円スワップ生活-ヨーロッパ欧州連合

メルケル首相エルドアン大統領と会談

ドイツのメルケル首相公式訪問

ドイツのメルケル首相は、トルコの首都アンカラを訪れ同国のエルドアン大統領と会談した。

中東から欧州への難民流入抑制で協力する欧州連合(EU)とトルコの合意について継続を求めた。

エルドアン大統領の強権への批判が高まる中での訪問は、EU域内の結束維持には難民流入の「防波堤」としてのトルコに頼らざるを得ない事情がある。

一連の批判を承知でメルケル首相が直接協議に臨んだのは、難民危機の再発を防ぐためにはトルコの協力が欠かせないからだ。

2015年に地中海を渡って欧州に流入した難民・移民100万人のうち8割強がトルコを経由しギリシャの離島に上陸した。

無秩序な流入による混乱は各国で排他的な極右政党の台頭を招いた。

トルコとの協力合意を16年3月に結んだ後、ギリシャへの密航は大幅に減少した。

(中略)

エルドアン氏はEUからの資金支援や貿易依存度の高さなど経済面の損得を考慮し当面は難民問題での合意を維持するとみられるが、基盤はもろい。

先日、英国のメイ首相がトルコを公式訪問したばかりですが、今度はドイツのメルケル首相がトルコを訪れ、エルドアン大統領と会談しました。

結果は特に目新しい合意をする訳でもなく”会談した(トルコとドイツの友好さを”一応”アピールした)”ということが一番の成果と言えるくらいの「がっかり」さです。

英国のメイ首相がトルコを公式訪問した時は、一応でも成果と言えるものがあったのですが、今回は今までのことを”確認した”っていうことぐらいでしょうか。

一応まとめると、ドイツメルケル首相

  • テロ対策は共同の責務であり協力する
  • 三権分立と表現の自由は保障されなければならないと忠告
  • 欧州への難民流入抑制について欧州連合(EU)トルコの間の合意継続を求めた

一方のトルコエルドアン大統領

  • 全テロ組織との戦いでドイツの支援が必要と協力を求めた
  • 憲法改正しても三権分立は変わらない、むしろ政治をスムーズに進めるために必要
  • 自由は保障されている、非常事態宣言等はテロ撲滅の一環であり治安回復のため
  • 難民問題についてトルコは尽力している、逆にEUが約束した資金援助の履行を迫る

さらに、

  • シリア情勢(トルコ、ロシア、イラン合意)について説明
  • ドイツで亡命申請したNATO所属のトルコ兵10名の引き渡し要求

と、双方自国の支持基盤もあり、言いたいことを言う、それに反論するという、会談でした。



しかもとても友好ムードと言えず、メルケル首相がテロ組織のことを「イスラミスト・テロ」と表現したことから、逆に険悪なムードに。

エルドアン大統領も「イスラムとテロがひとつになることなどあり得ない」と強く反発しています。

まあ、これはメルケル首相の失言でしょうね。

さらに欧州連合(EU)への難民流入抑制に貢献しているのだから(上記通り合意したことは守っている)、EUへ渡航するトルコ国民のビザ免除、及び資金援助を早くしろ(そちらこそ合意した内容を守れ)とまで言っています。

トルコからギリシャへの密航ルートについては、一時1日あたり7,000人もいた同ルートからの難民の数は今や1日あたり50人以下(欧州委員会)まで減っているのですから、そりゃーエルドアン大統領含めトルコ側も言いたくなるでしょう。

しかしEU側としては、エルドアン大統領の報道規制や人権弾圧などの強権姿勢を理由に渋っているのが現状です。

(トルコ側としては対テロ、治安回復優先として応じず)


トルコリラはどうなった

という有様で、中身のない会談になってしまいました。

そんな中身のない会談だった訳ですから、トルコリラも反応せず

むしろトルコリラ売り(トルコリラ安)に進まなかっただけ、良かったと言える内容です。

まあ、双方得るものは少ない(ほとんどない)ような会談でしたが、エルドアン大統領にとっては4月にも実施される大統領へ権限を集中させる憲法改正の是非を問う国民投票に向けて、欧州を代表する英国メイ首相、そしてドイツのメルケル首相がトルコに会談しに来たわけですから、強い大統領をアピールする良い機会になったかもしれません。

(これでビザなし渡航が出来るようになれば人気もさらに上昇したでしょうけど…)

トルコ経済回復の良い機会になればと思っていましたが、空振りの会談でした。

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