トルコリラは本当に底堅く推移中
3月31日のトルコ地方選挙まではレンジ相場と予想
2月4日の週はおよそ1トルコリラ=20円87銭でこの週の取引を終了。
先々週(1月28日の週)終値の1トルコリラ=20円98銭より、11銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=109円77銭と先々週の終値である109円52銭から25銭程度のドル高円安で推移しています。
トルコリラ円は、中国やユーロ圏経済の減速懸念から、インドやオーストラリア経済の減速懸念も加わり、本格的に世界経済減速懸念が現実味を帯びてきている中、本当に底堅く推移しています♪
去年までのトルコリラと違い戸惑っているくらいです(笑
週の終値こそ20円87銭と先週より11銭下げてしまいましたが、それでも他通貨に比べれば随分と優秀です。
市場もトルコの国内政治・外交、経済が安定してきているのを認めている証拠ですね♪
サトウカズオもトルコリラ再デビューを果たしました!
全盛期の130万通貨保有…とまではいきませんが、6万通貨を保有しており、またコツコツと買い増ししていきます♪
- トルコ消費者物価指数(≒インフレ率)は前年比+20.35%と横ばい
- 市場予想は上回ったものの予想の範囲内だったのか反応は特になし
- トルコ政府、国内最大手銀のイシ銀行の接収へ!
- アメリカのシリア撤退は議会が反対
- 中国・欧州に続き、インド・豪州経済も減速懸念増大(涙
2019年2月4日週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ1月消費者物価指数
12月実績前月比-0.40%、市場予想同+1.03%に対し、実績同+1.06%!
より重要な前年比は12月実績+20.30%、市場予想+20.30%に対し、実績+20.35%!
●トルコ1月生産者物価指数
12月実績前月比-2.22%、市場予想+1.50%に対し、実績同+0.45%!
より重要な前年比は12月実績+33.64%、市場予想+32.40%に対し、実績+32.93%!
ますはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は、数は少なかったものの、政策金利の発表の次に重要とも言うべき消費者物価指数(≒インフレ率)が発表されました。
結果は…、ほぼ横ばい。
▶️トルコ1月の消費者物価指数(≒インフレ率)は、前年比は+20.35%❗️
前月実績の同+20.30%、市場予想の同+20.30%を上回ってしまいました😭
生産者物価指数が半年も30%を上回っているので当然といえば当然
インフレ率も急速に改善していたので(まだ20%以上だが)一休みといったところでしょうか😅 pic.twitter.com/oN4aFZzDKQ
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年2月6日
内容は、前月実績・市場予想ともに上回る結果となりましたが、予想の範囲内だったのか、トルコリラは特に反応は無し。
逆に発表時の4日は、世界的にリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態の株高が続いていましたから、トルコリラは上昇していったくらいです(笑
今までは官民一体(トルコ政府の強引な)インフレ抑制政策によって、インフレ率を抑制していた面が強いので、自然な形で徐々に下げて行って欲しいものです。
(そうでないと歪みが生じ、どこかでより大きな問題となりますからね)
ただし同じ新興国であり高金利通貨でもあるメキシコは前年比+4.83%。
同じく南アフリカでも前年比+4.5%です。
いかにトルコのインフレ率がヤバイかお分かりいただけたでしょう(涙
しかし、インフレ率の低下傾向が続き、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう♪
(1トルコリラ為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコの政治外交
先週のトルコの政治・外交面では、
【ポジティブ材料】
・特になし
(今週のロシア・イラン、3者首脳会談に期待)
【ネガティブ材料】
・エルドアン大統領、トルコ大手銀の接収に意欲
・アメリカ軍のシリア撤退に反対する法案が可決
エルドアン大統領が国内大手銀のイシ銀行の政府(財務相)所有に向けて、接収の是非を議会で採決するよう呼び掛けた問題は、資本主義と民主主義に反する行為として受け止められています。
銀行の政府接収となると、社会主義国ですか?独裁国家ですか?と言うことになってしまいます。
欧米の投資家にとって不安以外の何ものでもありません。
トルコリラ売り(トルコリラ安)要因となり得ますが…。
当然株価も大きく下げています。
国民に対してでも投資家に対してでも良いので、より良くなるという何か交換条件くらいありますよね?
そしてこれも気になるお話。
アメリカ上院議会は、エルドアン大統領とトランプ大統領が合意した「シリア(とアフガニスタン)からのアメリカ軍撤退を急がないよう求める法案」を可決しました。
テロ組織が壊滅するまでは軍を撤退させるなという内容で、しかも賛成77、反対23の圧倒的賛成多数で可決されています。
(そもそも法案は与党共和党マコネル院内総務が提出)
このアメリカ軍のシリアからの撤退については、
シリアからアメリカ軍撤退
⇒安全地帯の設置
⇒周辺はトルコ軍が管理
により、トルコにとっては、
・安全地帯にシリア難民を帰還させることができる
・シリアのクルド人組織とトルコ国内のクルド人を分断できる
・周辺をトルコ軍が管理することによって治安を強化できる
と良いこと尽くめだったのですが…。
下院は法案の可決に消極的らしいので、今後の行くヘの注目です。
トルコリラの推移
週の高値は21円15銭くらい。
週の安値は20円69銭くらいでしょうか。
週の最高値は、週始めの2月05日のロンドン時間。
週の最安値は、週終わり2月08日のニューヨーク時間、となっています。
21円台で足場固めが出来なかったのは残念ですが、20円台半ばでは底堅く、レンジ相場となっています。
やはりエルドアン大統領のイシバンク接収発言により、トルコリラは売られて(トルコリラ安となって)いますね。
世界的な経済減速懸念・リスク回避姿勢の台頭の中、トルコリラは頑張っていたのに残念です(涙
今週は21円台を回復し、しっかりと足場を固めて欲しいものです。
(さすがに23円以上への上昇は難しいと思いますが…)
頑張れトルコリラに♪
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週のドル円は、
【ネガティブ材料】
●中国・欧州・インド・豪州経済の鈍化懸念
⇒世界経済の鈍化懸念は現実味を帯びてくる●米中貿易協議への期待後退
●各国中央銀行ハト派へ傾斜
【ポジティブ材料】
●世界的株高
(NYダウ工業株30種平均は7週連続の上昇!)●強いアメリカの経済指標
●米朝首脳会談への期待
●米中貿易協議の期限延長の可能性
【中立材料】
●アメリカ利上げ休止の可能性
(ドルにとってはマイナスも、株価にとってはプラス!)
と、世界経済の減速懸念は、もう懸念を超えて現実味を帯びてきています。
結果リスク回避の円買い(円高)が進んだ訳ですが、同じくユーロ売りインドルピー売り豪ドル売りドル買い(ユーロ安インドルピー安豪ドル安ドル高)も進み、結果ドル円は僅かのドル高円安展開となりました。
結局ドル円では、週の終値はおよそ1ドル=109円77銭と、先週の終値109円52銭から25銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
アメリカ貿易収支の改善
6日に発表されたアメリカ11月の貿易収支において
10月実績:-557億ドル
市場予想:-540億ドル
11月実績:-493億ドルと予想以上に赤字幅の縮小が進んでいることが確認されたことから、アメリカ経済の好調さが再確認され、また今後の経済成長に対する期待からドル買い(ドル高)が進みました。
世界経済の減速懸念
しかし欧州委員会やインド準備銀行、オーストラリア準備銀行などが相次いで経済成長やインフレ見通しを下降修正したため、世界経済の鈍化懸念がより一層強まり、各通貨に対し、リスク回避のドル買い円買い(ドル高円高)が進みました。
米中貿易協議
週前半、アメリカ国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が、米中貿易協議の合意について「距離がある」との認識を示したことから、3月1日の期限内までの合意対する期待は後退。
リスク回避の円買い(円高)が進みました。
しかし週後半、米中貿易協議の協議期限延長の可能性が出てきたことや、米朝首会談への期待から、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)は後退していきました。
結局ドル円は、109円76銭-77銭でこの週の取引を終えています。
上記通り、アメリカ経済は好調を維持も中国・欧州・インド・豪州経済の鈍化懸念は強まっており、世界経済の鈍化懸念も現実味を帯びてきています。
それでもドル円がほぼ現状維持、むしろドル高円安となっているのは、リスク回避の円買い(円高)もさることながら、
弱い欧州経済⇒ユーロ売り
強いアメリカ経済⇒ドル買い
リスク回避のユーロ売り
安全資産としてのドル買い
が進んでいるからです。
つまりドル高円高で、あまり値は動きませんでした(笑
ただ、恐怖指数(VIX指数)は15.72と、昨年2018年12月24日に付けた36.07の半分以下、先週の16.14と比べても、さらに低下しています。
市場も落ち着きを取り戻しているので、そこまでリスク回避姿勢が進むとは思えませんが…。
ドルは、世界経済の鈍化懸念により、特に対ユーロでドル高展開。
円は、リスク回避姿勢が進み円高展開に…。
トルコリラも、株高展開継続もありトルコリラ高となっています。
週の展開としては、ドル↑、円↑、トルコリラ高↑ですかね。
現状を図で表すと、この一週間を見る限りではドル=円=トルコリラでしょうか。
この状況下でトルコリラ高になるとは珍しい(笑
2019年2月11日週の予想
トルコの政治経済
トルコリラに関しては、
02月14日:12月経常収支
02月15日:11月失業率
などが予定されています。
今週は数多くの経済指標が発表されますが、特に14日発表の12月経常収支に注目です。
11月実績:+*9.9億ドル
市場予想:-15.0億ドル
と、さすがに冬になりエネルギー量の輸入が増え、頼みの観光収入も激減している状態では、黒字化は難しいようです。
ただ予想通りなので、あとは少しでも赤字額を減らして欲しいですね。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
今週は、確かにアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ休止観測により、ドルは売られやすい(ドル安に進みやすい)状況ではあるものの、欧州経済や中国経済の減速懸念・イギリスの合意なき欧州連合(EU)からの離脱への警戒感から、リスク回避・安全志向のドル買い(ドル高)も進みやすく、レンジ相場が続きそうです。
(ユーロ安ポンド安ドル高が進み、ドル円でもドル高となる可能性がある)
今週の重要なアメリカ・日本のイベントは、
02月13日のアメリカ:1月消費者物価指数(CPI)
02月14日のアメリカ:12月小売売上高
などが予定されています。
アメリカ1月消費者物価指数(CPI)では前年同月比で、
12月実績:+1.9%
市場予想:+1.5%同消費者物価コア指数(CPIコア)では同じく、
12月実績:+2.2%
市場予想:+2.1%となっています。
特にCPIコアが市場予想を下回れば、アメリカ経済の成長鈍化懸念が強まり、利上げ休止観測も一段と高まり、ドル売り(ドル安)が進む可能性が高いです。
CPI・小売売上高
アメリカの労働市場は堅調さを維持しているものの、景況感は米中貿易戦争の影響からか悪化してきており、引き続き経済指標が今後の判断基準となります。
特に1月消費者物価指数(CPI、市場予想は上記参照)や、12月小売売上高(市場予想:前月比+0.1%)などの重要経済指標が、市場予想を下回れば、利上げ休止観測をより意識したドル売り(ドル安)が進む可能性が高いです。
欧州経済の減速懸念
ただ、欧州経済の鈍化懸念は根強く、現に欧州委員会はイタリアやドイツなどの域内主要国の経済成長率を軒並み下方修正しました。
結果、今後も経済格差を見込んだユーロ売りドル買い(ユーロ安ドル高)は続くものと思われます。
今週14日に発表される、ドイツ10-12月期国内総生産(GDP速報値)やユーロ圏10-12月期域内総生産(GDP改定値)が市場予想を下回る場合、ユーロ売りドル買い(ユーロ安ドル高)はより一層強まることでしょう。
イギリスのEU離脱協議の行くヘ
さらに同じく14日にはイギリス議会において、イギリス政府による欧州連合(EU)離脱に関する修正案の議会採決が予定されています。
再度否決された場合、合意なきEUからの離脱の可能性が高まり(※)、ポンド売りドル買い(ポンド安ドル高)が進みそうです。
影響を受けやすいユーロもユーロ安ドル高に進む可能性が高いため、その場合リスク回避のドル買い円買い(ドル高円高)が進みやすく、結果ドル円為替ではドルは底堅く推移しそうです。
(※)
現地のメディアは否決される公算大と報道。
アメリカ政府機関閉鎖リスク
トランプ大統領の選挙公約の一つであるメキシコとの国境の壁建設を巡る費用についてトランプ大統領は諦めている訳ではなく、先月サインしたつなぎ予算の期限も今週末2月15日までとなっています。
しかし市場では連邦政府機関の閉鎖は織り込み済みなところもあり、再びアメリカ連邦政府機関が閉鎖されるリスクは高いものの、政府機関の再閉鎖を警戒したリスク回避的なドル売り(ドル安)が進む可能性は低いとの認識となっています。
今週もイベント盛りだくさんの週となりそうです!
経済指標関係では、アメリカ1月消費者物価指数(CPI)。
そしてアメリカの国内総生産(GDP)のおよそ3分の2を占めると言われる12月小売売上高に注目が集まります。
市場予想は前月実績を下回る内容なのですが…。
ただ正直、中国・欧州経済をはじめとした、世界経済の鈍化・後退懸念が強くなってきています。
そのため、アメリカの経済指標が多少市場予想を下回っても、他国通貨はもっと弱い(=ドル高になる)状況が生まれる可能性があります。
為替は相対評価なので、多少弱くても相手がもっと弱ければドルの強さは変わらないってところですね(苦笑
と、弱気なことを言いましたが、アメリカの実経済は好調です。
雇用も企業業績も好調です。
景況感は…まちまちですね(苦笑
なのになぜそこまで悲観的になるのか不思議なくらいです。
2020年後半は分かりませんが、2019年は現状の好調を維持していくと思われます。
(逆に日本は異次元金融緩和継続の継続が決定しています)
そうは言っても投資家心理はまだ完全には回復しておらず、株価も下落分を取り戻してはいません。
結果、今週のドル円予想は、上昇しても111円00銭。
リスク回避姿勢が再燃した場合も考えて下落時は108円00銭と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
20円00銭から22円00銭程度と予想します。
先週も、20円00銭から22円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコ人の着ぐるみを被った日本人(本人談)エミン・ユルマズ先生も、
☑️#トルコリラ の予想レンジ
上:22円
下:20円原油価格の大幅上昇時:18円
原油価格の大幅下落時:25円23円以上は厳しいだろうな…行って欲しいけど😅 https://t.co/SaoQvkDAIT
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年2月10日
と予想しています。
トルコリラは底堅い!
しかも以前に比べて安定しています♪
ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
[FXGMO]
高スワップ&約定力99%以上は伊達じゃない!
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
☑️週末の #トルコリラ チェック20円87銭で週の取引を終了❗️
先週のトルコインフレ率は20.35%と横ばいで市場予想は上回ったものの、予想の範囲内なのか反応は特になし
むしろ中国・欧州に続き、インド・豪州経済も減速懸念増大のなか、頑張っています😀
そしてサトウカズオもトルコリラ再デビュー😊 pic.twitter.com/3UYN7hNasY
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年2月10日
再デビューを果たし、6万通貨保有しています♪
一時期の130万通貨保有には遠く及びませんが、徐々に買い増ししていければと思っています。
これがトルコリラ円スワップ生活への大きな一歩となるのだ!
1年耐えれば4円くらいは実質平均取得値は減るのでレバレッジ低めで頑張ります(笑
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのです(笑
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
2024年11月25日-12月1日週前週比19.1銭のトルコリラ安円高 先週11月25日週のトルコリラ/円は、イスラエルとヒズボラの停戦合意との観測報道から上昇も、その後は冴えないトルコ経済指標(10月貿易収支や7[…]
トルコの政策金利は現在12.00%(2020年1月14日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.25%(2020年1月14日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
2024年11月25日-12月1日週前週比23.5銭のメキシコペソ安円高 11月25日週のメキシコペソ/円、メキシコペソはトランプ・アメリカ次期大統領が、メキシコからの全輸入品に25%の関税を課す方針を示したことで[…]