北朝鮮問題の緊迫化により、リスク回避姿勢強まる
09月の第2週は1トルコリラ=31円60銭でこの週の取引を終了。
先週トルコリラ強い!32円台しっかり回復と書きましたが、あっさりと31円中盤まで戻されています。
トルコは悪くないんだけどねー。
ユーロやドル、円の影響をもろに受けて、トルコリラ安となってしまいました。
ここら辺は新興国通貨の弱いところです。
値が下がったので管理人は買い増ししましたけどね(笑
先週のまとめ
トルコの政治経済
07月実績前月比+0.15%、市場予想同+0.13%に対し、実績同+0.52%!
前年比に至っては07月実績+9.79%、市場予想+10.24%に対し、実績+10.68%!
07月実績前月比+0.72%、市場予想同+0.75%に対し、実績同+0.85%!
前年比に至っては07月実績+15.45%、市場予想+16.00%に対し、実績+16.34%!
●トルコ2017年08月製造業購買担当者景気指数(PMI)
前回07月実績53.6、市場予想53.2に対し、実績55.3!
●トルコ2017年07月鉱工業生産
06月実績前月比-0.4%、市場予想同+0.8%に対し、実績同+2.3%!
前年比に至っては06月実績+3.4%、市場予想+9.7%に対し、実績+14.5%!
重要な経済指標順でいうと、消費者物価指数≒(ニアイコール)製造業PMI>>鉱工業生産>生産者物価指数と言った感じでしょうか。
良い経済指標はとても良く、悪い経済指標は物凄く悪いという両極端な内容となりました。
個人的にはやはり消費者物価指数の悪さが目につきます。
トルコ中央銀行の目標である8%とは言いませんが、せめて一桁に抑えていかないと、トルコ経済、国民生活、(支持率低下による)エルドアン政権に影響が出てきますからね。
なんとか押さえ込んで欲しいものです。
最近は良いトルコの経済指標と悪い経済指標がまちまちでしたが、良い経済指標が多くなっていることは確かなので(消費者物価指数の悪さはいただけませんが…)、トルコの景気経済が上向いている証拠です。
北朝鮮を巡る地政学リスクは再び上昇してきていますが、トルコや中東でのテロ事件などの地政学リスクは落ち着いてきており、トルコ国内でも治安を揺るがすような大きなテロ事件は発生してなく、治安回復が進んでいると見られていることも、トルコ経済やトルコリラにとっては支援材料となっています。
トルコリラの推移
週の高値は32円03銭くらい。
週の安値は31円40銭くらいでしょうか。
北朝鮮による核実験の影響を受けて、リスク回避の新興国通貨(トルコリラ)売りが進み、あとは駄々すべりで1トルコリラ=31円45銭程度まで下落。
その後持ち直したものの、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射する兆候が見られるとの一報により、再び地政学リスクが上昇。
今度は1トルコリラ=31円40銭程度まで下落してしまいました。
まあ、先週最安値よりは上回っていますし、年初来最安値を記録したドル円よりかはトルコリラの底も固く、レンジ相場が続いていると言えます。
スワップポイント狙いの長期保有派に人にとって、慌てることは無いでしょう。
管理人も調子に乗って31円70銭-60銭-50銭と指値で買い増ししましたからね(笑
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
北朝鮮核実験を強行
3日、北朝鮮は核実験を強行し、さらに大陸間弾道ミサイルを発射する兆候が見られていることから、北朝鮮を巡る地政学リスクが上昇。
米国による軍事力行使の可能性もあり、安全資産とされる米国債券や日本円買いが強まり、ドル円は108円割れとなり、昨年11月中旬以来となる1ドル=107円台前半までドル安円高が進みました。
FRB内の混乱
ブレイナード米国連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレが軌道に乗るまで、追加利上げには慎重になるべき」と発言。
また追加利上げに一定の理解を示していた、タカ派のフィッシャーFRB副議長が辞任するという報道により、米国の年内追加利上げ観測が後退し、ドル売り(ドル安)がさらに進みました。
米国長期金利の低迷
北朝鮮を巡る地政学リスクの上昇から、安全資産とされる米国国債が買われ、長期金利が低下。
また、ハリケーン”ハーピー”に続き、超大型ハリケーン”イルマ”もフロリダ州への上陸が高まったことへの警戒感も重なり、さらに長期金利が低下。
昨年の米国大統領選挙時の水準まで落ち込み、今年の最低水準を更新したことから、ドル売り(ドル安)が一段と進みました。
結果8日には一時107円31銭-32銭までドルは下落し、結局107円79銭-80銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し09月第2週
と、週初めは北朝鮮による核実験により、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
トルコリラと違い、そのまま上昇することなく、右肩下がりの展開が続き、8日には年初来最安値である1ドル=107円31銭-32銭まで下落。
結局108円台に戻ることは無く、107円79銭-80銭でこの週の取引を終えています。
酷かったトルコ08月消費者物価指数と、同生産者物価指数の割にはトルコリラは耐えたと言えます。
ドルは…弱い!
リスク回避による米国債券買いが加速し、米国長期金利が低下。
ドル売り(ドル安)が続いています。
そして日本は特段売り買いの材料はなかったのですが、さすが世界最大の債権国。
比較的安全資産な円買い(円高)が進み、ドルに対し年初来高値を記録しました。
図式でいうと円>トルコリラ>ドルという組み合わせでしょうか。
今週の予想
トルコ経済指標
●トルコリラ31円は底堅いと思われる
トルコリラに関しては、
09月08日:04-60月期 四半期国内総生産(GDP)
09月08日:トルコ中銀 政策金利
09月08日:トルコ中銀 翌日物貸出金利
09月08日:トルコ中銀 翌日物借入金利
09月08日:トルコ中銀 後期流動性貸出金利
09月15日:06月失業率
09月15日:07月経常収支
でしょうか。
注目は04-60月期四半期国内総生産(GDP)。
そしてなんと言ってもトルコ中央銀行 政策金利発表です。
04-60月期 四半期国内総生産(GDP)は、前回前年比+5.0%、市場予想同+5.3%
前回を上回る市場予想となっており、期待が持てます♪
そして14日のトルコ中央銀行による政策金利の発表ですが、政策金利は8.00%と据え置き。
事実上の政策金利である後期流動性貸出金利も、12.25%と現状維持が予想されています。
金利を下げろと言っているエルドアン大統領の手前、現状維持でも中銀は頑張ったと言えるでしょう(笑
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
米朝関係の緊迫化で上値は重い
今週のドル円は、米朝関係の緊迫化で上値は重くレンジ相場が続く展開と予想します。
今週の重要な米国経済指標発表や、イベントでは、
09月14日の08月 消費者物価指数(CPI)
09月15日の08月 小売売上高
などが予定されています。
どちらの経済指標も注目な経済指標には違いないですが、例え市場予想を大きく上回ったとしても、北朝鮮を巡る地政学リスクが後退していない以上、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)基調は継続される見込みです。
トランプ大統領と米国議会
一方ドル買い材料としては、懸念されていた米国連邦政府の債務上限をトランプ大統領と議会側で3カ月引き上げ案に合意。
ひとまず米国債券の債務不履行(デフォルト)問題は後退しました。
しかし市場は問題が3カ月間先送りされただけであり解決された訳ではないと評価しており、思ったほどドル買い(ドル高)への影響度は強くありません。
ただトランプ政権・トランプノミクス最大の目玉と言われている税制改革(大型減税)法案に関しては、合意形成に楽観的な見方もあり、トランプ大統領による経済政策への期待も再燃しています。
引用元:ドル円為替見通し09月第2週
と、一にも二にも北朝鮮次第と言ったところでしょうか。
こればっかりは何とも言えず、読めませんね。
ただリスクが目の前にあることは分かっているので、心当たりのある人は追加入金して証拠金を増すとか、追加入金して値ごろ感があるところで買い増しするとか、対策が取れるというものです。
さて管理人はどうするか…。
(トルコリラより、ドル円の方がヤバイ!)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
30円00銭~32円50銭程度のレンジ相場
と予想します。
先週は、30円50銭~33円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラの感想
北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する兆候がある、という情報がありましたが、今のところはそういう話はなし。
しかし報道によると、太陽の表面爆発による太陽フレアにより、北朝鮮のミサイルが影響を受ける可能性があるとのことで、発射しなかったのは北朝鮮側の事情で、米国や中国、世界情勢等を考えて行わなかったのではない、との情報もあります。
大人しくして欲しい…。
スワップ利益は、1日10,000通貨当たりおよそ平均で100.14円。
(現在保有中のトルコリラはヒロセ通商⇒32.6円台回復でFXプライムbyGMOに乗り換え予定)
今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント100.14円X7日X320,000通貨=22,431円。
無事スワップポイント分利益22,431円獲得できました。
ありがとうございます♪
管理人はトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。
今トルコリラ円のレートは、31円60銭くらいです。
(31.60円-32.60円)X320,000通貨=-32.0万円。
為替差損は32.0万円となっています。
流石に先週末より80銭のトルコリラ安円高となったので、(未確定)為替差損も増えてしまいました。
まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもマイナスは精神上に良くないです。
だがしかし、スワップポイントを合わせた利益は大幅プラスです♪
やったね♪
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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月10日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪