トルコにとってEUはアメリカより10倍重要

トルコにとって欧州連合(EU)はアメリカより10倍重要

 

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欧州連合(EU)はアメリカより10倍重要

トルコのシムシェキ副首相はスイスのダボスで行われている第47回世界経済フォーラムで「G20の議題、新たな成長軌道計画」をテーマとした会議で発言した。

シムシェキ副首相はトルコの貿易に関し「トルコにとってEUは、アメリカより10倍重要な貿易パートナーである。トルコは輸出の50パーセントをEUと、5パーセントをアメリカと行っている。この状況では我々にとってEUはアメリカよりも重要なのである」と話した。
 

EUとトルコ間の関税同盟に言及したシムシェキ副首相は「欧州委員会はトルコとの関税同盟更新を許可した。更新に伴い関税同盟の範囲は農業、サービス、公共調達の分野にも拡大される。関税同盟により今後10年間に相互貿易が2倍増加して、1500億ドル(約17兆2080億円)水準から3000億ドル(約34兆4160億円)に引き上げられる可能性がある。これはEUにとってもトルコにとっても好ましいものとなる」と述べた。

引用元:トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)

 
まずはみなさん、知っていますか?

トルコは新興国ではありますが、中東の地域大国(自称ヨーロッパの国、日本政府の公式見解では中東アジアの国)であり、トルコは立派なG20の一員でもあります。
 

そしてトルコの輸出先の上位国(以下2014年数値)は、

  1. ドイツ(151.48億ドル)
  2. イラク(108.89億ドル)
  3. イギリス(99.04億ドル)
  4. イタリア(71.41億ドル)
  5. フランス(64.64億ドル)
  6. ロシア(59.43億ドル)
  7. スペイン(47.50億ドル)

となっており、欧州連合(EU)諸国が上位を占めます
 

EU諸国合計では685.19億ドルで、トルコの総輸出先の43.5%を占めています。

その他のヨーロッパ諸国が総輸出先のおよそ10%。

この中にはロシア(59.43億ドル)、スイス(32.08億ドル)が含まれます。

そしてアメリカは63.42億ドルで、およそ4.0%。

2015年数値でも639.98億ドルで、EUがトルコの総輸出先の44.5%

その他のヨーロッパ諸国が141.41億ドルで同9.8%。

北米全体で70.67億ドルで、4.9%となっています。

(国別では2014年資料しかなく、地域別の2015年資料と一緒になって見難くて申し訳ないです)
 

確かにトルコの総輸出の約50パーセントは欧州連合(EU)で、約5パーセントはアメリカと言えます。

だったら仲良くしてくれよーというのが管理人の感想ですが、欧州連合(EU)トルコ関税同盟が強化されるのは大歓迎です。
 

ただ、欧州連合(EU)トルコ関税同盟強化の壁があるのは事実です。

トルコ経済の為、トルコリラの為、管理人の年金の為、お互い歩み寄ってくれればと切に願います。
 

欧州連合(EU)・アメリカとの関係に言及

トルコのカルン大統領府報道官はトルコはその地政学的位置により、多面的な外交政策を取っている状況にあると指摘した。

カルン報道官は「我々は外交政策をゼロサムゲームとして見ていない。ロシアとの親交がアメリカや欧州連合(EU)との関係にマイナスの影響を与えるということはない。同様にNATO同盟国であるということが、ロシア、中国、アフリカ諸国、ラテンアメリカとの関係を完全に断ち切るという意味にはならない」と強調した。

トルコ・EU関係の将来にも言及したカルン報道官は、EU加盟交渉で期待されている進展が見られないのは欧州で生じたEUの敵意とトルコと移民への敵視に起因しているとした。

カルン報道官は「EU諸国が『拡大の疲労』を被っているなら、トルコも加盟プロセスが進展しないため疲労と怒りを感じていることを知ってもらいたい」と述べた。

カルン報道官は、トルコ国民へのビザ自由化に関しては、欧州委員会が妥当な提案を行えば問題は解決できると述べた。

引用元:トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)

 
みなさん、覚えていますか?

トルコは欧州連合(EU)加盟申請中ですが、まだ加盟国ではありません。

しかし北大西洋条約機構(NATO)の同盟国ではあるのです。

そしてトルコは地政学的に重要な位置にあります。
 

NATO同盟国(“一応”冷戦時とは違いロシアは仮想敵国ではなくなったが)でありながら、ロシアと急接近しつつ、上記通りEU諸国とも関係回復を図る。

ある意味エルドアン大統領の外交手腕によるものが大きいですが、果たして上手くいくかどうか…。

EUにとっては軍事防衛上ロシアに接近されては困りますし、難民問題という政治上の問題もあります。
 

トルコにとってEU加盟申請が遅々として進まないことに苛立ちながらも、実利益として関税同盟強化・関税撤廃、ビザ自由化・ビザ免除を進めたいという思惑があります。

もう問題が分かっているなら話は早いと思うのですがね。

エルドアン大統領、ロシアよりも欧州連合(EU)ですよ!
 

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