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メキシコ3会合連続で政策金利11.25%に据え置き【2023年8月】

メキシコ銀行政策金利

メキシコ政策金利11.25%で据え置き

予想通りでメキシコペソも値動きなし

 
メキシコ銀行(BOM)は8月10日(日本時間の11日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り3会合連続で政策金利を11.25%に据え置くことを決定しました。

政策金利据え置きは、政策メンバー5人全員一致の決定でした。
 

3日にヒース・メキシコ銀行(BOM)理事が、「追加引き締めが必要になる”別のシナリオ”も想定されるが最良のシナリオに基づくと、金利を年末までに”小幅に引き下げる可能性”がある」との認識を示していたために心配されましたが、メキシコ銀行(BOM)は今後も当面は政策金利を据え置く可能性を示唆しており、一安心と言ったところです(^^♪
 

政策金利11.25%で、サトウの松井証券のFX自動売買でメキシコペソ円設定や、ループイフダンでメキシコペソ運用も絶好調です(^^♪

新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれます。

再び上昇基調に転じそうな原油価格もメキシコペソを支援してくれそうです( ・_・)b グッ

トルコリラなんて必要なかったんや!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。

最新のメキシコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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FX自動売買とメキシコペソのブログ-利上げ・利下げ

 

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メキシコ、政策金利11.25%で据え置き

メキシコ銀行(中央銀行)は10日、金融政策決定会合を開き、政策金利を11.25%で据え置くと発表した。

据え置きは3会合連続だった。

メキシコではインフレ率が低下しており、市場にはメキシコ銀行が2023年末までに利下げに転じるという見方が出ている。
 

メキシコ銀行の5人の委員が全会一致で据え置きを決めた。

メキシコ銀行は据え置きの理由について10日に発表した資料で「インフレ率は下がり続けているが、まだ高い水準を維持している」と指摘した。
 

メキシコ銀行は10日、メキシコでインフレ率が政策目標の上限である4.0%を下回るのは24年4〜6月になるという見通しを据え置いた。

国立統計地理情報院(INEGI)によると、7月のインフレ率は4.79%と2年4カ月ぶりに5.0%を下回った。
 

米シティグループ系のバナメックスは7日に公表したリポートで、メキシコ銀行が当面は政策金利の据え置きを続け、23年12月に利下げに転じるというアナリストの見通しを示した。

23年末には政策金利が11.00%に下がると予想する。

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行(BOM)政策金利

前回実績11.25%、市場予想11.25%に対し、実績11.25%
 

市場予想通りメキシコの政策金利は11.25%で据え置きとなりました。

メキシコ銀行(BOM)が2021年6月から23年3月までの15会合連続で続けてきた利上げも、5月会合で停止となり、8月会合では3会合連続の据え置きとなりました。

政策金利据え置きの決定は、5人の政策メンバー全員一致でした。
 

今回メキシコ銀行(BOM)の会合が開かれる前に心配な出来事がありました。

バナメックスが7日に公表したリポートで、メキシコ銀行(BOM)が当面は政策金利の据え置きを続け23年12月に利下げに転じるという見通しを示したからです。
 

その根拠のひとつとなったのが、3日のメキシコ銀行(BOM)ジョナサン・ヒース理事の発言。

  • 政策金利は適切な水準にある
  • アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを継続したとしても、メキシコ銀行(BOM)理事会は追加利上げに消極的
  • 追加引き締めが必要になる”別のシナリオ”も想定されるが最良のシナリオに基づくと、金利を年末までに”小幅に引き下げる可能性”がある

と述べたことからメキシコペソは大きく売られる展開となりました。
 

しかしふたを開けてみると、政策金利と同時に発表された声明では将来の金融政策の方針について(フォワードガイナンス)は前回6月の会合から変化ありませんでした。

据え置きを決定したものの、前回同様タカ派的な内容となっており、「政策金利は現在の水準に長期間維持する必要がある」とし、今後も政策金利は11.25%に据え置く方針が示されています。
 

これはメキシコのインフレの影響があります。

声明でも「前回(6月)の政策会合以降、総合とコアのインフレ率(CPI上昇率)は鈍化し続けているが、依然として高い水準を維持している」。

インフレ見通しは予測期間全体を通じて複雑かつ不確実であり、上振れリスクがある」としています。
 

現にメキシコ7月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で、

前回:5.06%
予想:4.79%
実績:4.79%

7月コアCPIも同じく前年同月比で、

前回:6.89%
予想:6.68%
実績:6.64%

と着実に鈍化していますが、特にコアCPIはまだまだ高い状態が続きます。
 


 
メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.0%の±1.0%、つまり2.0%~4.0%です。

インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。

メキシコ銀行(BOM)の引き締め姿勢は続きそうです。
 

一方の日本銀行(BOJ)は7月の金融政策決定会合で、結局YCC(=イールド・カーブ・コントロール=長短金利操作)の長期債の許容幅を1.0%まで拡大したとはいえ、基本的には異次元金融緩和継続の意向を示しました。

実際日本銀行は7月31日に、0.60%程度の金利上昇で指し値オペを実施しています。
 

確かにメキシコの金利先高観は薄れていますが、それでもメキシコと日本の金利差からメキシコペソ/円は底堅く推移していくことが予想されます。

FX自動売買では想定レンジ下限を下回るよりも、上限を上回る方を心配しています(;^_^A

 

トルコリラ用

高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ7月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+4.79%。

これによりメキシコの実質金利は、

政策金利11.25%-インフレ率4.79%=+6.46%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
 

しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利8.25%-インフレ率5.40%=+2.85%!

南アフリカはインフレが再加速していましたが、ようやく落ち着いてきたようです(^^♪
 

しかし上には上がいてトルコは、政策金利17.25%-インフレ率47.83%=-30.58%!

これでもトルコのインフレ率は”かなり”改善されています。

まあトルコもようやく政策金利を17.25%に利上げしましたが…焼け石に水で、相変わらずひどい状態です(-_-;)。
 

まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪

 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=17.1044メキシコペソくらいでしょうか。
 
一時期のメキシコペソ最強!状態ではなくなりましたが、それでもメキシコペソ高と言える状態を維持しています。

この状態が良く、一時期はメキシコペソ高悪影響論がメキシコメディアからも流れていましたが、最近はまた落ち着いてきました。

あまり強すぎると、ロペス・オブラドール大統領が騒ぎ出しますからね(;^_^A
 

ただ2022年に続き2023年もここまで最強通貨メキシコペソ!

(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)

新型コロナウイルス時の混乱や対中国包囲網などを背景に、アメリカの近くに工場を移転するサプライチェーンの再構築によるメキシコへの工場移転など、メキシコ経済は活気づいています。

アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを活かすことができるのは大きいです(^^♪

ドル/円

1ドル=144円70銭くらいでしょうか。
 
アメリカの景気後退入りの懸念は後退しており、連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め長期化観測からドル高が続いています。

日本銀行(BOJ)も7月開催の金融政策決定会合で、YCC(イールド・カーブ・コントロール=長短金利操作)の柔軟化を決めましたが、基本的には大規模金融緩和政策を維持しており、円キャリートレードが再開しています。

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=8円46-47銭くらいでしょうか。
 
上記通りメキシコペソは2022年に続き2023年も年初来最強通貨です。

アメリカの景気減速観測後退⇒メキシコの景気減速観測後退、とメキシコ経済の先行きも明るくなってきました。

メキシコの経済指標・雇用指標は、月を追うごとに盛り上がりを増して(良化して)いて、今は下落の心配よりも、どこまでメキシコペソ/円が上昇していくのか、の方が心配です(;^_^A
 

現状図で表すと、現状はメキシコペソ>ドル>>円ですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。

毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在11.25%(2023年8月11日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

さあサトウカズオと共にメキシコペソのスワップポイントを複利で積立投資していこう!
 

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