トルコリラ

クーデーター未遂事件後もトルコ投資拡大中

多数の欧米信用機関は、トルコ経済を批判する一方、国内プロジェクトの融資に向けて順番を待ち始めた。

07月15日のクーデーター未遂事件後、投資目的で海外からトルコ企業に48億トルコリラ(約1602億円)分の長期貸付金が付与された。

民間部門は、07月15日以降社債も発行して22億トルコリラ(約734億円)分の借り入れを行った。

専門家は、アナトリア横断天然ガスパイプラインプロジェクト(TANAP(*1)と同様のプロジェクトにより、さらに数字が上昇したと指摘している。

07月のクーデーター未遂事件、その後の相次ぐテロでもトルコへの投資の魅力を謳っているのでしょう。

実際テロによる治安の悪さ(犯罪率が多いのではなく、ごく一部でのテロ、凶悪事件の発生率が多い…これはこれで問題ですが)が原因で、それを除けば(まあこれが一・二を争うマイナス面なのですが)、今後も人口が増えることによる内需拡大労働人口も増加することによる産業の発展の可能性が魅力です。

ヨーロッパとアジアをつなぐ地理的な面でも重要で、上記通りTANAPやユーラシア・トンネルなどの大型プロジェクトもあり、(テロ等により)短期的はともかく長期的には経済の発展が望めます。

これを国内の資本ではなく、外国資本(主に欧州資本)で行わなければならないのが、トルコの弱さでもあるのですが…。

ただこの外国資本を呼び込まないと現状トルコ経済は回らないので、トルコの魅力を発信しつつ外国資金を使い、雇用の確保、産業の発展、さらなる内需の拡大に結び付けて欲しいものです。

頼みますよ、エルドアン大統領。


(*1)TANAP=Trans Anatolia Natural Gas Pipeline
アゼルバイジャンのガス田からトルコ、ギリシャを経由しイタリアに延びる総延長およそ3,500kmにもおよぶパイプライン。

トルコや欧州南部にガスを供給する。

このパイプラインが欧米各国から支持される理由は、ロシア(ロシア産ガス)への依存度を下げ、ロシアの影響力を排除するのに有効な手段だからです。

特にエネルギーという現在社会では必要不可欠な部分をロシアに握られている欧州各国では、早期実現を望む声が多く、政府系金融機関も含めて、こぞって融資しています。

ちなみにトルコはTANAPの株式30%を保有し、アゼルバイジャンの58%に次ぐ株主となっています。


イスタンブールで高級ショッピング

トルコは、高級ショッピングを行う観光客のファーストチョイスとなり続けている。

今年発生した07月のクーデーター未遂事件、ロシア危機、外国為替の上昇といったマイナス要因にも関わらず、外国人はショッピングをあきらめなかった。

サウジアラビア人観光客が率いるショッピング観光に言及したイスティンイェ・パークのウール・ベルク代表取締役は、11月の収益が昨年同期に比べ15パーセント増加したと明かし、2016年の収益ベースも昨年と比べて4パーセントの増加で締めくくることになると話した。

2017年に新しいブランドも受け入れることを強調したベルク代表取締役は「トルコで投資を行っているブランドは非常に満足しており、投資を継続している。」と述べた。

観光業はトルコ経済の重要産業です。

しかし今年に入り海外からの観光客は3割減。

主にヨーロッパ方面からの観光客が激減しています。

07月のクーデーター未遂事件に相次ぐテロ。

魅力的な観光スポットも、身の危険と天秤にかけると、それはトルコを回避するというものです。

しかし記事を見るに、ヨーロッパ方面の落ち込みを中東方面でカバーしている様子。

正確にはとてもカバーしきれない程の穴ですが(12月だけでもイスタンブールカイセリでテロが相次いていますからね)、少しでも埋めて貰わないとトルコ経済が麻痺してしまいます。


トルコ23日の株価・債券・外国為替情報

23日のイスタンブール証券取引所のイスタンブール100種指数は、433ポイント安の7万6972ポイントで終了。

平均株価は0.56%下落上昇しました。

債券市場の指標債券の複利利回りは10.58%です。

外国為替レートは、

1ドル=3.51トルコリラ

1ユーロ=3.67トルコリラ

100円=2.99トルコリラ
(1トルコリラ=33.445円)

という結果になっています。

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