メキシコ銀行は政策金利を10.00%に利上げ
0.75%利上げ支持4人、0.50%利上げ支持1人
メキシコ銀行(BOM)は11月10日(日本時間の11日午前4時)、金融政策決定会合を開き、予想通り政策金利を0.75%利上げし10.00%とすることを決定しました!
0.75%の利上げは4会合連続で、利上げ自体は12会合連続。
0.75%の利上げ決定は市場予想通りも、5人の政策決定メンバーの内0.75%の利上げ支持が4人、0.50%の利上げ支持が1人と、意見が分かれる結果に。
今後の利上げペースは減速する可能性がありそうです。
とは言え一方の日本銀行(BOJ)は、先月10月27-28日開催の金融政策決定会合で、政策金利は-0.10%据え置き、現行の金融緩和策を維持することを決定しています。
上記メキシコ銀行(BOM)は利上げペースを減速する可能性も、追加利上げ自体は継続していく見込みなので、今後もメキシコと日本の金利差は拡大していくものと思います。
サトウのループイフダンでメキシコペソ運用や、メキシコペソ手動トラリピも絶好調です。
新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれるでしょう。
再び上昇基調に転じた原油価格もメキシコペソを支援してくれそうです(^^♪
トルコリラなんて必要なかったんや!
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。
最新のメキシコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
メキシコ政策金利は10.50%にただしメキシコペソ/円は反応なし メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を0.25%利下げし10.50%にすること[…]
メキシコ銀行、政策金利を10.00%に
メキシコ銀行(中央銀行)は10日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.75%引き上げて10.00%にすると発表した。
利上げは12会合連続。
中銀はインフレ圧力が緩和するという見方を示しており、次回の会合以降では利上げペースが減速する可能性がある。
4会合連続で0.75%の利上げを決めた。
5人の委員のうち4人が0.75%の利上げを支持した。
1人は0.5%の利上げを主張した。
9月の前回の会合までは3会合連続で全会一致で0.75%の利上げが決まっていた。
中銀は10日の声明で「次回以降の会合ではそのときの状況に応じて利上げの幅を検討する」と金融政策の見直しを示唆した。
引用元:日本経済新聞
結果、メキシコ銀行・政策金利
前回実績9.25%、市場予想10.00%に対し、実績10.00%!
日本経済新聞の記事にもある通り、市場予想通り0.75%利上げで、メキシコの政策金利は10.00%となりました。
なお利上げは12会合連続、0.75%の大幅利上げ幅も4会合連続となっています。
とうとう大台の10.00%へ!
トルコ中央銀行(TCMB)がエルドアン大統領の政治的圧力を受け、利下げ基調なことを考えると、トルコとメキシコの政策金利が逆転する可能性大です(;^_^A
日本経済新聞の記事にもある通り、6月・8月・9月と3会合連続で0.75%利上げした際は、5人の政策メンバー全員がその決定に賛成していましたが、今会合ではエスキベル副総裁がより小幅な0.50%の利上げを支持し、4対1の賛成多数での決定となりました。
またメキシコ銀行(BOM)は声明で「次回以降の会合では、実勢に基づいて利上げの幅を評価していく」としており、追加利上げを示唆したものの利上げのペースは今後減速する可能性がありそうです。
これはメキシコのインフレ鈍化の影響があります。
前日9日に発表されたメキシコ10月消費者物価指数(CPI≒インフレ)は前年同月比で、
前回:+8.70%
予想:+8.46%
実績:+8.41%
同CPIコア指数は同じく前年同月比で、
前回:+8.28%
予想:+8.44%
実績:+8.42%
と、総合CPIは前回・市場予想を下回ったものの高い水準を維持しており、コアCPIに至っては引き続き上昇基調が続いています。
ただメキシコ銀行(BOM)は、インフレ率のピークは2022年7-9月期の8.5%だったという見方を示しました。
年末までのインフレ予想も今までの8.6%から8.3%に下方修正しています。
さらにロペスオブラドール・メキシコ大統領も、インフレはピークを過ぎたという見方を示しました。
本当だと良いのですが(;^_^A
メキシコ銀行(BOM)の次回会合は12月15日。
市場予想は0.50%追加利上げの政策金利10.50%。
市場では12月に開かれる次回会合以降は、利上げペースが減速するという見方が広がっていますが利上げ自体は継続していく見通しとなっています。
メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3%±1%です。
インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。
まだまだ利上げ路線は続くことでしょう。
市場では、2022年末での政策金利は10.50%と言うが大多数です。
当然この追加利上げ観測はメキシコペソ/円の支援材料となります。
高金利通貨国の実質金利
上記通り、メキシコ10月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+8.41%。
今回の政策金利の利上げによりメキシコの実質金利は、
政策金利10.00%-インフレ率8.41%=+1.59%!
実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って良いプラス金利となっています(^^♪
✅メキシコ銀行が政策金利を10.0%に利上げしたことで実質金利は
政策金利10.0%-インフレ8.41%=+1.59%❗️
唯一と言って良い実質金利プラス国👍
ちなみに南アフリカ-1.25%
トルコは-75.01%(酷い😭)メキシコペソ有望だと思いませんか😊
【図はインフレ率】 pic.twitter.com/JXxEqtPX9J
— サトウカズオ🇹🇷FIRE中の投資家 (@tryjpyFX) November 13, 2022
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。
許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%。
現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
ただメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。
ご存知の通り、メキシコは産油国です。
原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。
トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。
とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A
現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ。
政策金利6.25%-インフレ率7.50%=-1.25%!
トルコは、政策金利10.50%-インフレ率85.51%=-75.01%!
実質金利的にも美味しい水準になってきましたし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪
政策金利発表でメキシコペソ
メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。
ドル/メキシコペソ
現在、1ドル=19.4995メキシコペソくらいでしょうか。
2022年、メキシコペソはドルに対し唯一プラスな通貨となっています。
(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)
理由として、原油などの資源高。
回復しているアメリカ経済につられてメキシコ経済も回復。
海外(特にアメリカ)からメキシコへの郷里送金が過去最高を記録、していることが挙げられます。
今回のアメリカ中間選挙で共和党の勝利、特にトランプ派の勢力が増すと、またメキシコに対し厳しいことを言ってくる懸念がありましたが、現時点で今回の中間選挙の内容を見るに民主党が善戦して(上院は民主党・下院は今日は党が多数派となって)おり、メキシコにとっては良い結果になったと思います(^^♪
ドル/円
1ドル=138円38銭くらいでしょうか。
世界的に注目されたアメリカ10月費者物価指数(CPI)は前年同月比で、
前回:+8.2%
予想:+8.0%
実績:+7.7%
同じく10月CPIコア指数も前年同月比で、
前回:+6.6%
予想:+6.5%
実績:+6.3%
と市場予想を下回ったことから、連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利上げへの期待は大幅に後退し、アメリカの金利は軒並み低下。
ドルは全面安となり、クロス円もその影響を受け下落していきました。
ドル円もCPI発表前の146.55円から138.75円まで7.8円も急落!
これによりドル/円のみならずクロス円も急落しています。
メキシコペソ/円
1メキシコペソ=7円11銭くらいでしょうか。
上記通りメキシコペソ自体は良かったのですが…。
ドル/円急落の影響受け、メキシコペソ/円も7.485円から7.110円まで急落。
ただドル/円の急落7.8円は行き過ぎ(売られすぎ)なので、投機筋や短期筋による利益確定の値動きでしょう。
ドル/円の値動きには今後も要注意ですが、落ち着けば値を戻していくかと思います。
なぜならメキシコのインフレは依然として高く、市場でもインフレを抑制するためにもメキシコ銀行(BOM)は今後も利上げを続けるとみられます。
メキシコ銀行(BOM)の追加利上げ観測に支えられて、メキシコペソ/円は引き続き底堅く推移しそうです(^^♪
頑張れメキシコペソ!
現状図で表すと、現状はメキシコペソ>円>>ドルですかね。
いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
メキシコの政策金利は現在10.00%(2022年11月12日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
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2024年9月23日-9月29日週前週比19.2銭のメキシコペソ安円高 9月23日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を[…]