メキシコと通貨ペソ

メキシコ政策金利10.50%に利上げもペソ高続かず【2022年12月】

メキシコ銀行政策金利

メキシコ銀行は政策金利を10.50%に利上げ

0.50%利上げ支持4人、0.25%利上げ支持1人

 
メキシコ銀行(BOM)は12月15日(日本時間の16日午前4時)、金融政策決定会合を開き、予想通り政策金利を0.50%利上げし10.50%とすることを決定しました!

利上げ幅は直近4会合の0.75%から縮小されたものの、利上げ自体は13会合連続の利上げとなっています。
 

ただ0.50%の利上げ決定は市場予想通りも、5人の政策決定メンバーの内0.50%の利上げ支持が4人、0.25%の利上げ支持が1人と、意見が分かれる結果に。

声明もタカ派色が弱まっている印象で、次回2023年2月会合は利上げ実施もそれ以降は利上げ停止もありそうです。

まあ言ってしまえば、今後の利上げはメキシコ国内の消費者物価指数(CPI)などのデータや連邦準備制度理事会(FRB)の動向次第です(;^_^A
 

とは言え一方の日本銀行(BOJ)は、今月12月19-20日開催の金融政策決定会合でも、政策金利は-0.10%据え置き、現行の金融緩和策を維持することでしょう。

今更金融政策を変更する理由がありません。

あるならとっくに前回実施しています。

そのためメキシコ銀行(BOM)は利上げペースを減速する可能性があるものの、追加利上げ自体は継続していく見込みなので、今後もメキシコと日本の金利差は拡大していくものと思います。
 

サトウのループイフダンでメキシコペソ運用や、メキシコペソ手動トラリピも絶好調です。

新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれるでしょう。

再び上昇基調に転じた原油価格もメキシコペソを支援してくれそうです(^^♪

トルコリラなんて必要なかったんや!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。

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メキシコ銀行、政策金利を10.50%に

メキシコ銀行(BOM)は15日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.50%引き上げて10.50%にすると発表した。

利上げ幅は4会合連続で続いた0.75%から小さくなった。

減速は今回の利上げ局面で初めて。

利上げを0.50%に縮小したアメリカなど主要国と足並みをそろえた。
 

利上げは13会合連続だった。

5人の委員のうち4人が0.50%の利上げを支持した。

残りの1人であるヘラルド・エスキベル副総裁は0.25%の利上げを主張した。

声明では「2022年と23年のインフレの見通しはおおむね減速している」という見方を示した。
 

アメリカ連邦準備理事会(FRB)は14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利上げを決めた。

欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(BOE)、スイス国立銀行(SNB)も15日に利上げの減速を決めた。

FRBが利上げを減速したのを受け、メキシコ銀行(BOM)も0.50%に利上げ幅を縮小するという見方が強まっていた。
 

BOMは15日に公表した資料で「次回の会合ではまだ政策金利を引き上げる必要があるだろう」と指摘した。

次回以降の会合については「追加調整の必要性と幅をそのときの状況に基づき評価する」と述べるにとどめた

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行・政策金利

前回実績10.00%、市場予想10.50%に対し、実績10.50%!
 

日本経済新聞の記事にもある通り、市場予想通り0.50%利上げで、メキシコの政策金利は10.50%となりました。

これまで4会合連続で続いた0.75%から0.50%へ利上げペースは減速しましたが、前日14日の連邦公開市場委員会(FOMC)、15日のイングランド銀行(BOE)・欧州中央銀行(ECB)でも0.50%利上げが確実視されていたので、メキシコだけ無理に大きく上げる必要はありません。

特にアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)との金利差が縮小しなければ良いのです(^^♪

なお利上げは13会合連続となっています。
 

そして政策金利はトルコを抜き10.50%へ!

トルコ中央銀行(TCMB)はエルドアン大統領の政治的圧力を受け、9.00%へと利下げしていますからね。

一応ブラジルの政策金利は13.75%(2022年12月16日時点)ですが、通貨レアルは取り扱いが少なく、メジャーな通貨ではないので、現時点ではメキシコペソがNo.1高金利通貨となりました(^^♪
 

ただ不安要素も。

今回の会合では、5人の政策メンバーの内4人が0.50%、エスキベル副総裁がより小幅な0.25%の利上げを支持し、4対1の賛成多数での決定となりました。

エスキベル副総裁は0.75%利上げとなった11月会合でも、より小幅な0.50%の利上げを支持しています。
 

またメキシコ銀行(BOM)は声明で、「次回の会合ではまだ政策金利を引き上げる必要があるだろう」と次回2023年2月会合での利上げ実施を示唆するものの、一方では次回以降の会合については「追加調整の必要性と幅をそのときの状況に基づき評価する」と利上げを近く停止する可能性も示唆しています。
 

これはメキシコのインフレ鈍化の影響があります。

8日に発表されたメキシコ11月消費者物価指数(CPI)が前年同月比で、

前回:8.41%
予想:7.93%
実績:7.80%

と、8月9月の+8.70%をピークに10月に続き2か月連続で鈍化する結果となりました。
 

ただ 一方、食品やエネルギーなど変動の大きいものを除いた11月CPIコア指数は、同じく前年同月比で、

前回:8.42%
予想:8.59%
実績:8.51%

と市場予想は下回ったものの、前回10月からはさらに上昇。

鈍化どころか伸びを加速しています。

CPIコア指数も鈍化に転じるかどうかに注目です。
 

ただメキシコ銀行(BOM)は15日、インフレ率のピークは2022年7-9月期の8.5%だったという見方を改めて示しました。

実際メキシコ銀行(BOM)が2022年末までのインフレ率も、見込んでいた8.30%から上記通り7.80%に予想以上に鈍化しています。

今後発表される消費者物価指数(CPI)の結果次第では、メキシコ銀行(BOM)による利上げ停止観測が市場で一段と強まりそうです。
 

メキシコ銀行(BOM)の次回会合は2023年2月9日。

市場予想は0.25%追加利上げの政策金利10.75%が多いようです。
 

メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.0%の±1.0%、つまり2.0%~4.0%です。

インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。

まだまだ利上げ路線は続くことでしょう。

当然この追加利上げ観測はメキシコペソ/円の支援材料となります(^^♪

 

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高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ11月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+7.80%。

今回の政策金利の利上げによりメキシコの実質金利は、

政策金利10.50%-インフレ率7.80%=+2.70%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って良いプラス金利となっています(^^♪

 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
 

ただメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利7.00%-インフレ率7.40%=-0.40%!

トルコは、政策金利9.00%-インフレ率84.39%=-75.39%!
 

実質金利的にも美味しい水準になってきましたし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪

 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=19.8001メキシコペソくらいでしょうか。
 
2022年、メキシコペソはドルに対し唯一プラスな通貨となっています。

(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)

ただ最近は原油安もあり、アメリカドルの方が強い傾向も…。
 

ただしメキシコのファンダメンタルズは悪くないです。

鉱工業生産、特に自動車生産台数が増加しており、半導体の供給制約で縮小した生産台数が回復し、アメリカへの輸出が増え続けています。

アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを生かしていますね(^^♪

ドル/円

1ドル=137円40銭くらいでしょうか。
 
13日に発表されたアメリカ11月費者物価指数(CPI)は前年同月比で、

前回:+7.7%
予想:+7.3%
実績:+7.1%

同じく11月CPIコア指数も前年同月比で、

前回:+6.3%
予想:+6.1%
実績:+6.0%

と市場予想を下回ったことから、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース鈍化期待が増大し、アメリカの金利は軒並み低下。

ドルは全面安となり、クロス円もその影響を受け下落していきました。
 

しかし14日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通り政策金利を0.50%引き上げ、4.25-4.50%に決定したものの、2023年末の金利見通しでは19人のメンバーのうち17人が5.00%以上と予想していることが明らかになるなど、タカ派的な姿勢となったことからドルは急騰しています。
 

ただし市場では5.00%以上の金利引き上げに否定的で、乖離が広がっています。

どちらが正しいのか…うーん…。

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=6円94銭くらいでしょうか。
 
上記通りメキシコペソは年初来で唯一のドルに対しプラスとなっている通貨です。

ドル/メキシコペソは堅調です、ええ原因はドル/円です(-_-;)

結果、メキシコペソ/円も下落傾向となっています。

とは言えは今後もドル/円の値動きに要注意ですが、落ち着けば値を戻していくかと思います。
 

なぜなら日本銀行(BOJ)は金融政策の変更も政策金利の利上げもできないでしょう。

今更金融政策を変更する理由がありません。

あるならとっくに前回実施しています。
 

一方メキシコ銀行(BOM)は、今後も利上げを続けるとみられます。

メキシコ銀行(BOM)の追加利上げ観測に支えられて、メキシコペソ/円は引き続き底堅く推移しそうです(^^♪

頑張れメキシコペソ!
 

現状図で表すと、現状はメキシコペソ>円≒ドルですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。

毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在10.50%(2022年12月16日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

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