トルコリラとメキシコペソのFXブログ-レンジ相場・横横展開

メキシコ銀行は利上げを停止し政策金利11.25%で据え置き【2023年5月】

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メキシコ政策金利11.25%で据え置き

メキシコペソも横横で引き続き高値圏

 
メキシコ銀行(BOM)は5月18日(日本時間の19日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を11.25%で据え置くことを決定しました。

これによりメキシコペソは…一瞬2.0銭程度下落も直ぐに全戻し!

予想通りの内容なのかほぼ無風で、絶好の買い場にすらなりませんでした(;^_^A
 

メキシコ銀行(BOM)は今後も当面は政策金利を据え置く可能性を示唆していますが、メキシコにとって重要なアメリカとの金利差を考えると、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに転じない限りメキシコ銀行(BOM)も利下げには転じないでしょう。

そのアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)高官はタカ派発言を繰り返し、2023年年内は利下げしないと言っています。
 

一方日本銀行(BOJ)も異次元金融緩和政策は当面維持されるとみられており、メキシコペソ/円は暴落するよりもさらに上昇して想定レンジを超えそうな方が心配です(;^_^A

(↑あくまで【個人的な見解です】)
 

政策金利11.25%で、サトウのループイフダンでメキシコペソ運用や、メキシコペソ手動トラリピも絶好調です(^^♪

新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれるでしょう。

再び上昇基調に転じそうな原油価格もメキシコペソを支援してくれそうです( ・_・)b グッ

トルコリラなんて必要なかったんや!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。

最新のメキシコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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メキシコ銀行、利上げサイクル終了

メキシコ銀行(中央銀行)は18日、金融政策決定会合を開き、政策金利を11.25%に据え置くと発表した。

2021年6月から23年3月までの15会合連続で続けてきた利上げを停止した。

インフレ率の低下を考慮した。

政策金利の据え置きは21年5月以来となる。
 

メキシコ銀行の5人の委員が全会一致で据え置きを決めた。

メキシコ銀行は利上げ停止の理由について18日の資料で「前回の金融政策決定会合以降、インフレ率が下がり続けている」と説明した。
 

メキシコ銀行は「インフレ率を政策目標内に抑えるためには一定期間、政策金利を現在の水準で維持することが必要だろう」と指摘した。

今後も当面は政策金利を据え置く可能性を示唆した。

シティグループ系のバナメックスは5日のリポートで23年末時点の政策金利は11.25%になるという予想を示していた。

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行・政策金利

前回実績11.25%、市場予想11.25%に対し、実績11.25%
 

日本経済新聞の記事にもある通り、市場予想通りメキシコの政策金利は11.25%で据え置きとなりました。

メキシコ銀行(BOM)が2021年6月から23年3月までの15会合連続で続けてきた利上げも、5月会合で一旦停止です。
 

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを開始したのが2022年3月からですからね。

メキシコ銀行(BOM)はそれよりもかなり早い段階で利上げを開始しています。

そのアメリカも6月連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ停止になる可能性が高いですから、メキシコ銀行(BOM)の利上げ停止も仕方が無いかもしれません。
 

ただそうは言ってもメキシコの政策金利は11.25%!

トルコ:8.50%

南アフリカ:7.75%

高金利通貨と名高い両通貨よりも断然高金利でスワップポイントが多く貰えます(^^♪
 

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一応ブラジルの政策金利は13.75%(2023年5月19日時点)。

最近登場してしまった(;^_^A、ハンガリーの政策金利13.00%(2023年5月19日時点)よりかは低いですが、ブラジルレアルは取り扱いがほぼなく、ハンガリーフォリントも実質みんなのFX・LIGHT FXくらいでメジャーな通貨ではないので、現時点ではメキシコペソがNo.1高金利通貨と言えるのではないでしょうか(^^♪
 

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ごほん…話を元に戻し、政策金利と同時に発表された声明で据え置きを決定した理由として、

  • 今までの利上げ局面ですでに達成した金融政策スタンスを考慮した
  • 前回の会合以降、引き続き総合CPI(消費者物価指数)の上昇率は低下しており、コアCPI上昇率も顕著に低下した
  • (インフレに影響を及ぼす)多くの圧力が緩和されたことから、経済はディスインフレ(※)のプロセスに入ったと考えられる

としています。
 

注:※ディスインフレーション

インフレーションからは抜けたが、デフレーションにはまだなっていない状態。

物価の上昇率(インフレ率)が低下していく状態のことを指します。
 

ただメキシコ銀行(BOM)がインフレ率の目標としている3%±1%(つまり2%~4%)としており、この水準からはまだ大きく上回っています。

そのため金融政策の今後については声明で、「政策金利は現在の水準に長期間維持する必要がある」とし、今後も政策金利は11.25%に据え置く方針を示しました。
 

これはメキシコのインフレの影響があります。

メキシコ4月消費者物価指数(CPI)が前年同月比で、

前回:6.85%
予想:6.23%
実績:6.25%

と、市場予想の6.23%は上回ったもの、3月時の6.85%から大きく鈍化。
 

3か月連続の鈍化で、ここ4か月間でも、

1月CPI:7.91%
2月CPI:7.62%
3月CPI:6.85%
4月CPI:6.25%

と、鈍化傾向を強めています。
 

また食料とエネルギーを除いたメキシコ4月コアCPIも同じく前年同月比で、

前回:8.09%
予想:7.70%
実績:7.67%

と、こちらは予想よりもさらに鈍化し、総合CPIと同じく3か月連続の鈍化。
 

ここ4か月間でも、

1月コアCPI:8.45%
2月コアCPI:8.29%
3月コアCPI:8.09%
4月コアCPI:7.67%

と、コアCPIも総合CPI同様鈍化傾向を強めており、今までの利上げの効果があったと言えるでしょう。
 

とは言え、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.0%の±1.0%、つまり2.0%~4.0%です。

インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。
 

メキシコ銀行(BOM)の次回会合は2023年6月22日。

市場予想…と言うか、当面政策金利は11.25%で据え置きでしょうが、6月アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて、声明とかがどう変わるかに注目です。
 

一方の日本銀行(BOJ)は先の会合で異次元金融緩和からの脱却が懸念されましたが実際は、「1年から1年半程度の時間をかけて、多角的にレビューを行う」との文言を追加されたように、緩和政策からの出口戦略がまだ遠いとの印象を強めただけでした。

メキシコと日本の金利差からメキシコペソ/円は、当面暴落するよりもさらに上昇して想定レンジを超えそうな方が心配です(;^_^A

 

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高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ4月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+6.25%。

これによりメキシコの実質金利は、

政策金利11.25%-インフレ率6.25%=+5.00%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
 

しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利7.75%-インフレ率7.10%=+0.65%!

メキシコとは逆に南アフリカはインフレが再加速しています(-_-;)
 

しかし上には上がいてトルコは、政策金利8.50%-インフレ率43.68%=-35.18%!

これでも2か月前よりも10%も改善しております。

つまりは…ひどい状態…。
 

まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪

 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=17.6549メキシコペソくらいでしょうか。
 
直前までメキシコペソ高が続いていましたが、発表直後は予想通りだったためか、その後は横横展開で、ほぼ値動きなしです(;^_^A

利上げは停止となりましたが、メキシコのファンダメンタルズは悪くなく、好調なメキシコ経済・堅調な雇用市場がメキシコペソを支えています。
 

さすが2022年に続き2023年もここまで最強通貨メキシコペソ!

(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)
 

新型コロナウイルス時の混乱や対中国包囲網などを背景に、アメリカの近くに工場を移転するサプライチェーンの再構築によるメキシコへの工場移転など、メキシコ経済は活気づいています。

アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを活かすことができるのは大きいです(^^♪

ドル/円

1ドル=138円20銭くらいでしょうか。
 
注目の4月非農業部門雇用者数は、

前回:16.5万人(23.6万人より下降修正)
予想:18.0万人
実績:25.3万人

4月失業率は歴史的水準となる、

前回:3.5%
予想:3.6%
実績:3.4%

4月平均時給も前月比で、

前回:0.3%
予想:0.3%
実績:0.5%

と、金融引き締め効果が聞いているのか分からないくらい強い内容となりました。
 

5月ミシガン大学消費者信頼感指数・1年期待インフレ値は、
前回:4.6%
予想:4.4%
実績:4.5%

同・5-10年期待インフレ値も、
前回:3.0%
予想:2.9%
実績:3.2%

と予想を上回りました。
 

つまりアメリカの雇用指標が強く、期待インフレ値も再加速しています。

そのため6月アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率も4月は10%も無かったのが、現在では30%を超えています。

6月利上げ…あるかも…。

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=7円82銭くらいでしょうか。
 
上記通りメキシコペソは2022年に続き2023年も年初来最強通貨です。

綺麗に鈍化したメキシコ4月消費者物価指数(CPI)後も、利上げ停止が決定したメキシコ銀行(BOM)金融政策決定会合後も、メキシコペソは売られていません。

むしろ経済指標・雇用指標は、月を追うごとに盛り上がりを増して(良化して)います。
 

テクニカル的に見ても上昇トレンドを形成しており、上値の目処である節目の8.0円あたりまで目立ったレジスタンスが見当たりません

今は下落の心配よりも、どこまでメキシコペソ/円が上昇していくのか、の方が心配です(;^_^A
 

現状図で表すと、現状はメキシコペソ>ドル>円ですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。

毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在11.25%(2023年5月19日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

さあサトウカズオと共にメキシコペソのスワップポイントを複利で積立投資していこう!
 

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