タカ派・利上げ

メキシコ政策金利を11.25%で4会合連続の据え置き【2023年9月】

メキシコ銀行政策金利

メキシコ政策金利11.25%で据え置き

政策金利は長期間維持するなどタカ派

 
メキシコ銀行(BOM)は9月28日(日本時間の29日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り4会合連続で政策金利を11.25%に据え置くことを決定しました。

政策金利据え置きは、政策メンバー5人全員一致の決定でした。
 

たしかにメキシコのインフレ率は徐々に鈍化しています。

正直市場では、メキシコ銀行(BOM)が2024年前半にも利下げに転じるという見方が強まっていますが今回の声明では金融政策の変更・利下げ方向への変化は見られませんでした
 

まあ原油価格が年初来最高値を更新するなど、インフレの再上昇懸念。

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)がメキシコ銀行(BOM)以上にタカ派で、年内あと1回の利上げも想定れさている中で、アメリカ-メキシコ間の金利差の関係上、隣国メキシコだけが利下げする訳にもいかない気がします(;^_^A
 

政策金利11.25%の据え置きで、サトウの松井証券のFX自動売買でメキシコペソ円設定や、ループイフダンでメキシコペソ運用も絶好調です(^^♪

新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれます。

再び上昇基調に転じている原油価格も、産油国通貨メキシコペソを支援してくれています( ・_・)b グッ

トルコリラなんて必要なかったんや!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。

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メキシコ、政策金利11.25%で据え置き

メキシコ銀行(BOM)は28日、金融政策決定会合を開き、政策金利を11.25%で据え置くと発表した。

据え置きは4会合連続。

メキシコでインフレ率が低下するなか、市場では中銀が2024年前半に利下げに転じるという見方が強まっている
 

メキシコ銀行(BOM)の5人の委員が全会一致で据え置きを決めた。

メキシコ銀行(BOM)は据え置きの理由について28日に発表した資料で「(新型コロナウイルスの)パンデミックと地政学的な対立による衝撃は緩和しているが、インフレへの影響は残っている」と説明した。
 

メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)によると、8月のインフレ率は4.64%と2カ月連続で5%を下回った。

一方で中銀は28日に公表した資料で23年末時点の(農畜産物とエネルギー価格を除く)コアインフレ率の予測を5.3%と前回の5.1%から上方修正した。

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行(BOM)政策金利

前回実績11.25%、市場予想11.25%に対し、実績11.25%
 

市場予想通りメキシコの政策金利は11.25%で据え置きとなりました。

メキシコ銀行(BOM)が2021年6月から23年3月までの15会合連続で続けてきた利上げも、5月会合で停止となり、9月会合では4会合連続の据え置きとなりました。

政策金利据え置きの決定は、5人の政策メンバー全員一致でした。
 

政策金利と同時に発表された声明では将来の金融政策の方針について(フォワードガイナンス)は前回8月の会合から変化ありませんでした。

据え置きを決定したものの、前回同様タカ派的な内容となっており、「政策金利は現在の水準に長期間維持する必要がある」とし、今後も政策金利は11.25%に据え置く方針が示されています。
 

その理由として、総合消費者物価指数(CPI)とコアCPIの上昇率予想を前回8月会合時よりもさらに上方修正しています。

総合CPI上昇率がメキシコ銀行(BOM)のインフレ目標である3.0%±1.0%(つまり上限4.0%-下限2.0%の間)に収束するのは2025年第二四半期(4-6月期)との見通しを示し、前回8月時点の2024年第四四半期(10-12月期)から2四半期も後退させました。

さらに「予測期間内のインフレの軌道に対するリスクバランスは、依然として上向きに偏っている」と物価のリスク評価はなお上振れ方向だと付け加えています
 

現にメキシコ8月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で、

前回:4.79%
予想:4.61%
実績:4.64%

8月コアCPIは同じく前年同月比で、

前回:6.64%
予想:6.12%
実績:6.08%

と着実に鈍化していますが、鈍化ペースは緩やかになってきており、メキシコ銀行(BOM)も「インフレ率の鈍化は想定したよりも緩やかだ」としています。
 


 
さらに足元では原油価格が1バレル=90ドルを超え、92ドル近くとなってきています。

そのため市場でもインフレの高止まりを警戒して、2023年末の利下げ予想から2024年最初の利下げ予想に後ずさりしています。
 
メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.0%の±1.0%、つまり2.0%~4.0%です。

インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。

メキシコ銀行(BOM)の引き締め姿勢は続きそうです。
 

一方の日本銀行(BOJ)は9月21-22日の金融政策決定会合で、金融政策を現状維持し、政策金利も-0.10%に据え置くとの決定をしました。

YCC(イールド・カーブ・コントロール=長短金利操作)政策を維持されています。

さらに植田日本銀行(BOJ)総裁はその後の会見で、「大幅な物価上振れが現時点で生じているとは思っていない」「2%の物価目標の安定的持続に必要な時点まで現行緩和を維持する」と発言するなど、引き続き異次元緩和政策を続ける姿勢を示しています。

日本銀行との金融政策の方向性の違い・メキシコと日本の金利差から当面メキシコペソ/円は底堅く推移していくと思われます。

 

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高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ7月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+4.64%。

これによりメキシコの実質金利は、

政策金利11.25%-インフレ率4.64%=+6.61%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、上限4.00%~下限2.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
 

しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利8.25%-インフレ率4.80%=+3.45%!

南アフリカ準備銀行(SARB)は利上げを停止しましたが、インフレは再加速しており、難しいかじ取りを迫られそうです。
 

問題のトルコは、政策金利30.00%-インフレ率58.94%=-28.94%!

トルコも”大幅に”インフレが再加速しています。

トルコもようやく政策金利を30.00%まで引き上げてきましたが、遅きに失し、焼け石に水で、相変わらずひどい状態です(-_-;)。
 

まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪

 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=17.5183メキシコペソくらいでしょうか。
 
発表直後こそあまり値動きが見られませんでしたが、日本時間で夜が明け翌29日になったころから、ドル安・メキシコペソ高の展開となってきました。

グールズビー・シカゴ連銀総裁が過剰な政策で景気後退につながリスクを警告し、米長期金利が下落に転じたこともドル安、ひいてはメキシコペソ高の要因となりました(;^_^A
 

ただ2022年に続き2023年もここまで最強通貨メキシコペソ!

(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)

新型コロナウイルス時の混乱や対中国包囲網などを背景に、アメリカの近くに工場を移転するサプライチェーンの再構築によるメキシコへの工場移転など、メキシコ経済は活気づいています。

アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを活かすことができるのは大きいです(^^♪

ドル/円

1ドル=149円35銭くらいでしょうか。
 
アメリカは雇用関係の指標が強く、アメリカ10年債利回りは4.66%と2007年以来で最高水準を記録するなど上昇を続けていましたが、他の経済指標が思いのほか弱く、また上記通りFRB高官による発言もあり、メキシコ銀行(BOM)による政策金利発表のころ(日本時間29日4時ごろ)には長期金利も下落に転しています。

とは言えドル/円は27日に、年初来最高値である149円70銭まで上昇するなど、未だに上昇基調を維持しています。

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=8円52-53銭くらいでしょうか。
 
上記通りメキシコペソは2022年に続き2023年も年初来最強通貨です。

アメリカの景気減速観測後退⇒メキシコの景気減速観測後退、とメキシコ経済の先行きも明るくなってきました。

市場ではメキシコ銀行(BOM)がタカ派姿勢を堅持している点を踏まえると、主な中南米諸国で利下げを開始するのはメキシコが最後になりそうとの見方が一般的です。
 

現状図で表すと、現状はメキシコペソ>ドル>>円ですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在11.25%(2023年9月29日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

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