タカ派・利上げ

メキシコ中銀予想以上にタカ派で6月利下げ観測は後退!【2024年5月】

メキシコ銀行政策金利

メキシコ政策金利は11.00%で据え置き

インフレ見通しは上方修正されタカ派的内容に

 
メキシコ銀行(BOM)は5月9日(日本時間の10日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を11.00%に据え置くことを決定しました。

政策金利据え置きは、政策メンバー5人全員一致の決定です。
 

注目の声明でも「金融政策は引き続き制限的なものになる」とし、継続的な金融緩和の地合いにはないと判断しているようです。

5月の今会合前は、市場では7割近くが次回6月の会合でメキシコ銀行(BOM)が0.25%の追加利下げに動くと予想していましたが、今会合の予想以上のタカ派的内容により、利下げの可能性を後退させています。

当然メキシコペソは発表後、上昇しました(^^♪
 

まあ仮に次回6月会合で利下げがあっても政策金利は11.00%⇒10.75%と利下げ後でも十分高く、実質金利(政策金利-インフレ率)も大きくプラスです。

人口増加(労働人口も当然増加)に高い経済成長率。

新型コロナウイルスからのサプライチェーンの再構築や対中警戒論から、アメリカに近いメキシコへの工場移転に伴う直接投の資加。

メキシコ経済・メキシコペソが上向きな根拠はたくさんあります(^^♪
 

これによりサトウの松井証券のFX自動売買でメキシコペソ円設定や、ループイフダンでメキシコペソ運用も絶好調です(^^♪

新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれます。

再び上昇基調に転じている原油価格も、産油国通貨メキシコペソを支援してくれています( ・_・)b グッ

トルコリラなんて必要なかったんや!
 

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メキシコ、政策金利11.00%に据え置き

メキシコ銀行(BOM)は9日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を11.00%に据え置いた

3月の会合で3年ぶりの利下げに踏み切っていたが、インフレの終息には時間がかかるとみて追加緩和を見送った。
 

メキシコ銀行(BOM)によると、据え置きの決定は全会一致で「金融政策は引き続き制限的なものになる」とした。

メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が同日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.65%上昇した。

メキシコ銀行(BOM)が政策目標値の上限とする4.00%をなお上回っており、継続的な金融緩和の地合いにはないと判断した。

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行(BOM)政策金利

前回実績11.00%、市場予想11.00%に対し、実績11.00%
 

市場予想通りメキシコの政策金利は11.00%で据え置きとなりました。

政策金利据え置きの決定は、5人の政策メンバー全員一致でした。
 

最大の注目は6月の会合で利下げが実施されるかどうかですが、声明では「ディスインフレのプロセスは続くと予想される」としつつも、「インフレのショックが消えるまでには、さらに時間がかかるとみられる」と指摘。

そのため「金融政策は慎重に運営される必要がある」としています。
 


 
同時にメキシコ銀行(BOM)はインフレ見通しを発表し、消費者物価指数(CPI)の総合指数とコア指数のいずれも、24年4-6月期から25年7-9月期までにかけての見通しを、それぞれ3月会合時から上方修正しています。
 

その結果、消費者物価指数(CPI)上昇率がメキシコ銀行(BOM)の中央値目標3.00%に近づく時期を、3月会合時の「25年4-6月期」から「25年10-12月期」へと2四半期後ズレさせました

(メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.00%±1.00%、つまり2.00~4.00%の間)

さらに「予測期間内のインフレ軌道のリスクバランスは、上向きに偏っている」との見方を示しています。
 

政策金利発表の7時間前、メキシコ4月消費者物価指数(CPI)が発表され前年同月比で、

前回:4.42%
予想:4.63%
実績:4.65%

メキシコ4月コアCPIは同じく前年同月比で、

前回:4.55%
予想:4.40%
実績:4.37%

とコアCPIは前回・市場予想は下回ったものの、CPIは予想を上回り前回よりも上昇。

コアCPIに含まれない「果物・野菜」が上昇しており、メキシコ全土での大規模な干ばつや山火事の影響により、野菜や果物の高騰が続いていることを示しました。
 


 
冒頭に書いた通り、メキシコ銀行(BOM)の今会合の予想以上のタカ派的内容により、6月利下げの可能性は後退しています。

6月の利下げは今後のデータ次第でしょうが、メキシコペソ保有者(ペソラー)にとっては朗報です。
 

そもそも、もう一方の日本銀行(BOJ)は、4月会合で金融政策の現状維持を決定しました。

さらに植田総裁が会見で「現時点では今の円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」と、円安容認とも取れる認識を示したことから、今後も円は売られる展開が予想されます。

そのためメキシコと日本の金利差から結局メキシコペソ/円は底堅く推移していくと思われます。
 

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高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ4月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+4.65%。

これによりメキシコの実質金利は、

政策金利11.00%-インフレ率4.65%=+6.35%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、上限4.00%~下限2.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を上回っていることになります。
 

しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利8.25%-インフレ率5.30%=+2.95%!

インフレは下がるどころか再上昇しており、南アフリカ準備銀行(SARB)も利下げに踏み切れないようです。
 

問題のトルコは、政策金利50.00%-インフレ率69.80%=-19.80%!

トルコはインフレ高止まり…と言うかこちらも再上昇しています。

インフレ率70%近くとか…。

トルコもようやく政策金利を50.00%まで引き上げてきましたが、遅きに失し、焼け石に水で、相変わらずひどい状態です(-_-;)。
 

まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪
 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=16.8011メキシコペソくらいでしょうか。
 
メキシコ銀行(BOM)会合後、予想以上のタカ派的内容になったことからメキシコペソは上昇!

ドル安・メキシコペソ高となり、4月16日以来の高値となっており、ドル/メキシコペソは下落しています。
 

2022年・2023年に続き、2024年も年初来最強通貨となったメキシコペソ!…でしたが中朝情勢の緊迫化とアメリカの金利高に押されてドルが1位となり2位に陥落していす。

ただ今回で再び肉薄しており、落ち着けば再び1位に返り咲くはず!

(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)
 

新型コロナウイルス時の混乱や対中国包囲網などを背景に、アメリカの近くに工場を移転するサプライチェーンの再構築によるメキシコへの工場・物流拠点の移転など、メキシコ経済は活気づいています。

アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを活かすことができるのは大きいです(^^♪

ドル/円

1ドル=155円70銭くらいでしょうか。
 
日本政府・日本銀行(BOJ)が円買い・ドル売り為替介入(公式発表は無し)を実施したことからドル/円は急落しましたが…。

その後は連邦準備制度理事会(FRB)は、長期間現行の政策金利を維持するのではないか、との観測。

一方の日本銀行(BOJ)は、現行の緩和的な金融政策をただちに修正する計画はない。との観測から、徐々にドル高・円安展開となり値も戻っています(;^_^A

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=9円27銭くらいでしょうか。
 
面白いのは4月19日にイスラエルがイランに直接攻撃をし、地政学リスク・中東リスクが高まった際、メキシコペソ/円は一時8.48円程度まで急落したものの、日本政府・日本銀行(BOM)がドル売り・円買い為替介入を実施した際は、8.97円程度までしか下落しなかったこと。

余程のリスクオフが無ければ、メキシコペソ/円は底堅いと思います(^^♪
 

現状図で表すと、現状はメキシコペソ>ドル>日本円ですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在11.00%(2024年5月10現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

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