ハト派・利下げ

メキシコ政策金利を11.25%に据え置きもペソ下落【2023年11月】

メキシコ銀行政策金利

メキシコ政策金利11.25%で据え置き

しかし声明は前回よりかなりハト派

 
メキシコ銀行(BOM)は11月9日(日本時間の10日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り5会合連続で政策金利を11.25%に据え置くことを決定しました。

政策金利据え置きは、政策メンバー5人全員一致の決定です。
 

しかし声明文がハト派だったことからメキシコペソ/円は急落!

政策金利発表前の8.64円から8.46円まで、大きく下落してしまいました。

要は近々利下げも意識される内容だった、と言うことです。
 

とは言え政策金利11.25%で、実質金利(政策金利-インフレ率)も大きくプラス。

人口増加(労働人口も当然増加)に高い経済成長率。

新型コロナウイルスからのサプライチェーンの再構築や対中警戒論から、アメリカに近いメキシコへの工場移転に伴う直接投資加。
 

これによりサトウの松井証券のFX自動売買でメキシコペソ円設定や、ループイフダンでメキシコペソ運用も絶好調です(^^♪

新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれます。

再び上昇基調に転じている原油価格も、産油国通貨メキシコペソを支援してくれています( ・_・)b グッ

トルコリラなんて必要なかったんや!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。

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メキシコ、政策金利11.25%で据え置き

メキシコ銀行(BOM)は9日、政策金利を11.25%に据え置くと発表した。

据え置きは5会合連続。

物価上昇(インフレ)の減速が鮮明になっているためで、市場関係者には2024年3月にもメキシコ銀行(BOM)が利下げに転じるという見方が強まっている
 

同日開いた金融政策決定会合で、メキシコ銀行(BOM)の5人の委員が全会一致で据え置きを決めた

メキシコ銀行(BOM)は「3%とする(物価上昇率の)目標への秩序ある収束には、金利をしばらくの間は現在の水準で維持する必要がある」と説明している。
 

メキシコ銀行(BOM)は2023年3月まで15会合連続で利上げを続けた後、据え置いてきた。

2022年10月には8%を超えていた高いインフレが減速し始めたためだ。
 

シティグループ系のバナメックスが7日に公表したリポートによると、調査に応じた市場参加者の利下げ予想時期は2024年3月が最多で、5月が続いた

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行(BOM)政策金利

前回実績11.25%、市場予想11.25%に対し、実績11.25%
 

市場予想通りメキシコの政策金利は11.25%で据え置きとなりました。

メキシコ銀行(BOM)が2021年6月から23年3月までの15会合連続で続けてきた利上げも、5月会合で停止となり、11月会合では5会合連続の据え置きとなりました。

政策金利据え置きの決定は、5人の政策メンバー全員一致でした。
 

しかし声明文が前回9月会合より、かなりハト派的内容に変わったことからメキシコペソ/円は急落!

政策金利発表前の8.64円から8.46円まで、大きく下落してしまいました。

メキシコ銀行(BOM)による利下げ観測の高まりが原因です。
 


 
メキシコ銀行(BOM)は声明では、「メキシコにおけるインフレ解消プロセスの進展を認識」と指摘。
 

またメキシコペソ下落の一番の要因と思える政策金利の据え置き期間についても、

前回:現行の政策金利を長期間維持することが必要
今回:基準金利をしばらくの間現在の水準に維持する必要がある

と表明し、前回9月までの”長期間”から“しばらくの間”へと変更しました。

市場ではこの文言の変更が次の行動、すなわち利下げに向けた地ならしと見られました
 

メキシコ銀行(BOM)による利下げ観測の高まりが原因として、インフレ率が順調に鈍化していることが挙げられます。

政策金利発表の7時間前に発表されたメキシコ10月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で、

前回:4.45%
予想:4.28%
実績:4.26%

と9カ月連続で前月を下回り、7月以降の4カ月連続して5.00%を下回っています。
 

同コアCPIも同じく前年同月比で、

前回:5.76%
予想:5.50%
実績:5.50%

とこちらも9カ月連続で前月を下回り、着実に鈍化していることが伺えます。
 


 
しかしメキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.0%の±1.0%、つまり2.0%~4.0%です。

インフレ目標上限である4.00%を依然上回っています。

ここでタカ派姿勢を緩めるのは疑問ですし、現にアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)は引き締め姿勢を堅持しています。

アメリカが利下げしないのにメキシコが利下げしたら、アメリカ-メキシコ間の金利差縮小⇒メキシコからの資金流出が起こるので、そこは慎重に判断すると思うのですが…。
 

一方の日本銀行(BOJ)は10月30-31日の金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)の運用を一部見直したものの、政策金利は-0.10%に据え置き、大規模金融政策は維持する決定をしました。

さらに植田日本銀行(BOJ)総裁はその後の会見で、「大幅な物価上振れが現時点で生じているとは思っていない」「粘り強く金融緩和を継続する」と発言するなど、引き続き異次元緩和政策を続ける姿勢を示しています。

そのためメキシコと日本の金利差から結局メキシコペソ/円は底堅く推移していくと思われます。
 

ループイフダン

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高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ10月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+4.26%。

これによりメキシコの実質金利は、

政策金利11.25%-インフレ率4.26%=+6.99%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、上限4.00%~下限2.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を上回っていることになります。
 

しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利8.25%-インフレ率5.40%=+2.85%!

南アフリカ準備銀行(SARB)は利上げを停止しましたが、インフレは再加速しており、難しいかじ取りを迫られそうです。
 

問題のトルコは、政策金利35.00%-インフレ率61.36%=-26.36%!

トルコはインフレ高止まりが続いています。

インフレ率60%超えとか…。

トルコもようやく政策金利を35.00%まで引き上げてきましたが、遅きに失し、焼け石に水で、相変わらずひどい状態です(-_-;)。
 

まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪
 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=17.7640メキシコペソくらいでしょうか。
 
発表直後に比べれば多少値を元に戻していますが本当に多少で、大きくドル高・メキシコペソ安が進みました。

同時刻にアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、「インフレの改善が続くかどうかは確かではなく、インフレ2%達成への道のりを確信できない」「2%目標の達成が長い道のりであり、適切であれば追加引き締めも躊躇しない」と利上げも視野に入れていると繰り返し述べたことから、アメリカ長期金利は上昇⇒さらにドル高・メキシコペソ安が進んでいます。
 

ただ2022年に続き2023年もここまで最強通貨メキシコペソ!

(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)

新型コロナウイルス時の混乱や対中国包囲網などを背景に、アメリカの近くに工場を移転するサプライチェーンの再構築によるメキシコへの工場移転など、メキシコ経済は活気づいています。

アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを活かすことができるのは大きいです(^^♪

ドル/円

1ドル=151円38銭くらいでしょうか。
 
植田和男総裁は9日の参院財政金融委員会で、賃金動向などを反映する基調的なインフレ率が目標の2%に向けて徐々に高まっていくとしながらも、「まだ十分な自信はない」と答弁。

「物価目標実現にある程度の自信を持てるまで現在のマイナス金利とイールドカーブ・コントロール(=YCC・長短金利操作)の枠組みを維持する」との見解を改めて表明しました。

円安は当面続きそうです(^^♪

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=8円52銭くらいでしょうか。
 
上記通りメキシコペソは大きく下落してしまいましたが、それでも引き続き2022年に続き2023年も年初来最強通貨です。

今回の下落は、メキシコ銀行(BOM)のハト派的な内容が原因ですが、上記通りパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派発言により、アメリカの長期金利(10年国債利回り)は上昇。

ドルが買われメキシコペソが売られたことも要因のひとつです。

引き続きアメリカ長期金利の動向次第ですが、落ち着けば再び対ドルで円以上にメキシコペソが買われる展開となり、値を戻していくと思われます。
 

現状図で表すと、現状はドル>>円≒メキシコペソですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在11.25%(2023年11月10日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

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