投資のトライ-離脱・退場

ユーロ圏は景況感が一段と悪化
メイ首相は辞意を表明と欧州の混乱は続く



先週のドル円は、アメリカが華為技術(ファーウェイ)に続き、監視カメラで世界シェア1位の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)をアメリカの企業との取引を制限するエンティティリストに追加することを検討、との一部報道により米中貿易戦争激化・長期化懸念がさらに強まり、リスク回避の円買い(円高)が進みました。

ただ下値ではドル買いも根強く、下げ渋っているのも確かです。


アメリカドルはFX自動売買で為替差益を狙っても良し、長期保有でスワップポイントを狙っても良しでアメリカドルもすっかり高金利通貨の仲間入りですね♪

2019年5月20日週のまとめ

先週のドル円は、

【ネガティブ材料】
●欧州の政治不安再び

●ユーロ圏経済…駄目そう

●米中貿易戦争激化・長期化懸念


【ポジティブ材料】
●ユーロ弱い⇒ドル強い

●アメリカFRBは強気の姿勢


【中立材料】
●アメリカ利上げ休止の可能性

●アメリカ利上げ継続の可能性

⇒結局はデータ(経済指標)次第


と、先週も米中貿易協議が話題の中心でした。

次点でイギリス・メイ首相の辞意表明でしょうか。

普通、ユーロ安ポンド安⇒ドル高⇒円安、となるのですが、今回はリスク回避姿勢も強いこともあり、ユーロ安ポンド安⇒ドル高円高となっています。

週の終値もおよそ1ドル=109円31銭と、先週の終値110円08銭から77銭程度のドル安円高で、この週の取引を終えています。

欧州の政治不安

イギリス・メイ首相は24日、与党・保守党の党首を辞任すると表明。

(しかし首相職は後任の首相が選出されるまではとどまる予定)

後任の首相次第では、イギリスの欧州連合(EU)からの合意なき離脱の可能性が強まったことから、リスク回避の円買い(円高)が進みました。


さらに23日から4日間に渡り欧州議会選挙の投票が始まっており、欧州連合(EU)懐疑派の躍進が予想されることも、リスク回避姿勢を強める結果となっています。

米中貿易戦争激化・長期化懸念

24日トランプ大統領、及びアメリカ商務省が、華為技術(ファーウェイ)との取引禁止措置の一部を緩和させる(米中協議次第では緩和の用意がある)と発表したことで、アメリカ株価は反発上昇。

株高を意識したドルの買い戻し(ドル高)が進みました。


しかし、アメリカは、華為技術(ファーウェイ)に続き、監視カメラで世界シェア1位の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)をアメリカの企業との取引を制限するエンティティリストに追加することを検討、との一部報道により米中貿易戦争激化・長期化懸念がさらに強まり、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進む結果となりました。


結局1ドル=109円台後半では値が重く、ドル円は109円30銭-31銭でこの週の取引を終えています。

ドル円の推移

先週のドル円推移は、109円26銭-27銭から110円66銭-67銭でした。

ちなみに先々週のは、109円01銭-02銭から110円18銭-19銭です。

さらにその前の週は、109円46銭-47銭から110円98銭-96銭です。

参考までにその前は、111円57銭-58銭から111円08銭-09銭です。

ひとつおまけに前週、111円76銭-77銭から112円16銭-17銭です。

もうひとつおまけで、110円84銭-85銭から112円08銭-09銭です。




2019年5月27日週の予想

今週のドル円は、引き続き米中貿易協議の進展具合を確かめる展開となりそうです。

イベントでは30日公表のアメリカ1-3月期国内総生産(GDP、改定値)。

そして欧州議会選挙にも注目が詰まります。

(ユーロ安ポンド安⇒ドル高につながる)


今週の重要なアメリカ・日本のイベントは、

05月30日のアメリカ:1-3月期国内総生産(GDP改定値)

05月31日のアメリカ:4月 個人消費支出(PCE)

などが予定されています。


注目は、1-3月期国内総生産(GDP改定値)でしょうか。

速報値:前期比年率+3.2%
予想値:同+3.1%

と、速報値を下回る予想となっています。

しかし、他の主要国は軒並み成長率は鈍化しており、3%台を維持できれば十分で、ドル買い(ドル高)材料となるでしょう。

その他、カナダ銀行による政策金利の発表も予定されています。

イギリスの合意なき離脱の可能性

上記通り、イギリスのメイ首相は6月7日に与党・保守党の党首を辞任すると表明しました。

後任の次期首相には支持率No.1のボリス・ジョンソン前外相など、欧州連合(EU)からのより強硬な離脱路線を取る候補が選ばれる可能性が高く、懸念される「合意なき離脱」を選ぶ可能性が高まっています。

この場合、ユーロやポンドなどの欧州通貨売りドル買い(ユーロ安ポンド安ドル高)が進みやすいでしょう。


また現在(23-26日)欧州議会選挙が行われています。

この選挙では欧州連合(EU)懐疑派、ピュリズム政党の躍進が予想されており、欧州の政治不安は増すとみられています。

欧州の政治不安を意識して同じくユーロやポンドなどの欧州通貨売りドル買い(ユーロ安ポンド安ドル高)が進みやすいものの、リスク回避の円買い(円高)も進む可能性があります。

ドル高円高が進み、ドル円ではドルの上値は重い可能性があります。

エンティティーリスト

アメリカは中国の通信機器大手華為技術(ファーウェイ)と同社の関連68社を、アメリカの企業から政府の許可なく部品購入を禁止する「エンティティーリスト」に正式に追加しています。

先週、アメリカがファーウェイの取り扱い禁止規制の一部緩和を発表したものの、今度は監視カメラで世界シェア1位の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)を「エンティティーリスト」に追加することをを検討している、と報じられていることから、米中貿易戦争の激化・長期化懸念は続いており、今度の展開次第ではさらなるリスク回避的なドル売り円買い(ドル安円高)が進む可能性があります。

逆に米中貿易戦争の緩和、協議の進展が見えればリスク回避姿勢は後退し、ドル買い円売り(ドル高円安)が進むことでしょう。

今週のレンジ予想

今週の予想レンジは、108円00銭から111円00銭までと予想します。

ちなみに先週は、108円50銭から111円50銭という予想でした。

(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)




FX(外国為替証拠金取引)の感想

米中貿易協議は相変わらずです。

最終的には中国側が折れると思いますが、それでも簡単には合意しないでしょうし、長期化もするでしょう。

ただ、6月28日-29日の大阪でのG20サミットで米中首脳会談が行われるとの観測もあり、最終的にはリスク回避姿勢は後退すると思っています。

2020年はアメリカ大統領選挙ですし、中国国内の債務問題も酷い状況なので、米中両首脳も本音では長引かせたくはないはず。

G20サミットで合意はしないでしょうが、一時休戦に近い交渉状態に戻るのでは…と”個人的には”思っています(笑


その米中貿易協議ですが中国の王毅外相は「アメリカは、国家の力でファーウェイのような中国の民営企業を理由なく圧迫していて、経済的ないじめ行為だ」と公式に非難しています。

いやいや、何言っているの?

中国はTwitterにフェイスブック、Youtubeにウィキペディア、Google Mapにインスタも中国市場から追い出していますよ。

そして中国国内に似たようなソフト・ツールで代替しています。

「分かった、では一切の禁止規制を廃止しよう」とアメリカに言われたら…。

この問題…これ以上突っ込むと中国共産党の方が分が悪いと思いますが…。


話変わってイギリスの欧州連合(EU)からの離脱問題。

メイ政権がまとめたEUからの離脱協定書(ソフトブレグジット案)は…駄目でしょうね。

現状、1番人気のボリス・ジョンソン前外相が後任の首相に有力視されています。

今後メイ首相の離脱案よりもイギリスに有利な条件で再協議するそうです。

でもEU側はこれ以上の譲歩はしないでしょう(したらイギリスに続き離脱する国が出てくる可能性がある)し、また同じことの繰り返しになります。

交渉自体は一時的なリスク回避姿勢の後退となるかもしれませんが、結局先延ばしにしかならないでしょうね。




さて5月26日現在、株価・ドル円に関連する指標として注目の恐怖指数(VIX指数)は15.85

先週末の15.96より落ち着いてきています。

通常は10から20の間で推移する指数ですので、市場も冷静さを保っている、と言って良いと思います。

アメリカ株価も現状大きく崩れていません。

結果ドルも大きく崩れない…と思います。

個人的にも特にアメリカ株価は頑張れー!

(どこにでもある1ドル円為替見通しブログの1素人管理人の意見ですからね!)


今後のドル円相場は、

短期:107円~114円程度のレンジ相場

長期:105円~115円程度のレンジ相場

と予想します。

110円を挟み±5円程度でしょうか。

みなさまの資産運用投資の手助け(参考)になれば幸いです♪