アメリカドル/円-為替見通し

株安からのリスク回避姿勢進むもドル円への影響は軽微



アメリカ長期金利は相変わらず高止まり。

その金利高を嫌ってアメリカ株価は軟調推移。

しかもイタリアの来年度予算案問題や、サウジアラビアによる記者殺害などによりリスク回避姿勢が進んでいます。

でもドル円にはほんと影響なし。

やはりアメリカの金利先高感が強いのかな?

アメリカ長期金利上昇によりアメリカドルもすっかり高金利通貨の仲間入りですよ♪

今後もさらに日米金利差に伴うドル高円安が続きそうです。

先週のまとめ

週前半は世界的な株安や、アメリカとサウジアラビアとの関係悪化を懸念したリスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。

しかし週後半には中国の為替操作国認定を見送ったことなどからリスク回避姿勢は後退。

結局、週の終値もおよそ1ドル=112円54銭と、先週の終値112円22銭から、32銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。

リスク回避姿勢進む

アメリカ・ニューシン財務長官は日本との貿易協議の中で、韓国やメキシコとも結んだ為替条項を求めていく意向を示したことから、日本株価は暴落。

欧州の主要国株価も、イタリア予算案・債務超過問題からの先行き不透明感から下落していきました。

またアメリカ株も、長期金利の高止まりや、サウジアラビアへ批判的な記者殺害に関し制裁を加える意向を示すなど関係悪化を嫌気して下落。

世界的な同時株安からリスク回避姿勢が進み、ドル売り円買い(ドル安円高)が優勢となりました。

連邦公開市場委員会議事要旨

しかし先月9月25日-26日開催分のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨にて「中立水準を上回るまで利上げを実施する」ことを支持するメンバーが多かったことが判明。

アメリカ長期金利はさらに上昇するとの思惑から、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。

中国の為替操作国認定を見送り

また懸念されていた中国を為替操作国に認定することをアメリカが見送ったこともリスク回避姿勢を後退させ、ドル買い(ドル高)材料の要因となりました。

米中首脳会談

さらに一時は開催先送りとも言われていた、11月末の米中首脳会談(アルゼンチンでのG20(20カ国・地域)首脳会議の際に行う予定)が実際に実現する見通しが立ったことも好感され、再びリスクオン(リスクをとってでもリターンを得る)姿勢が強まり、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。

結局112円21銭-22銭でこの週の取引を終えました。

ドル円の推移

先週のドル円推移は、111円62銭-63銭から112円72銭-73銭でした。

ちなみに先々週のは、111円82銭-83銭から113円93銭-94銭です。

さらにその前の週は、113円51銭-52銭から114円54銭-55銭です。

参考までにその前は、112円28銭-29銭から113円70銭-71銭です。

ひとつおまけに前週、111円66銭-67銭から112円86銭-87銭です。

もうひとつおまけで、110円84銭-85銭から112円16銭-17銭です。





今週の予想

今週のドル円は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による12月利上げは確実視されており日米金利差拡大や、好調なアメリカ経済・堅調な労働市場を反映したドル買い(ドル高)は続くものの、上記各種リスク要因や日米(主にアメリカ株価)の株価の不安定さから、ドルの上値は重い展開、つまりはレンジ相場となる見通しです。


今週の重要な米国・日本のイベントは、

10月24日の米国:地区連銀経済報告(ベージュブック)

10月26日の米国:7-9月期国内総生産(GDP)速報値

などが予定されています。


今週の注目はアメリカ7-9月期国内総生産(GDP)速報値

市場予想は前期比年率+3.3%。

前回4-6月期の+4.2%からの鈍化予想も3%台の成長と高い成長を維持する見通しです。

正直前回の+4.2%が高すぎたので鈍化したように見えていますが十分な数値であり、多少下回っても12月の追加利上げには影響を及ぼさないでしょう。

連邦公開市場委員会議事要旨

上記にも書きましたが、先週17日に公表されたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、中立的な金利水準、つまり景気に対して刺激も抑制もしない中立的な水準に向けて利上げ姿勢を継続していくことを示唆しました。

12月の追加利上げも確実視されており、26日の7-9月期国内総生産(GDP)が市場予想を上回ればもちろん、多少下回っても市場予想と近ければ、金利上昇を見込んだドル買い(ドル高)が進む見込みです。

トランプ大統領の口先介入

アメリカ株価の大幅下落により、上昇していたアメリカ長期金利(10年債利回り)も低下しましたが、それでも長期金利は追加利上げもあり、今後も上昇していくと見られています。

そのため関連性が強いとされた株価とのドルの関係は薄れ、株安でもドル買い円売り(ドル高円安)が進む可能性も高いです。

しかしこの金利上昇をトランプ大統領は快く思っておらず、むしろ嫌悪しており、直近でもアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が進めている利上げ姿勢について「大きな過ち」「ばかげている」と非難しており、今後も口先介入は続きそうです。

11月の中間選挙に向けて、アメリカの金利高・ドル高に対して、さらに非難・牽制発言をする可能性があり、ドル売り(ドル安)の要因となるかもしれません。

サウジアラビア問題

また、サウジアラビア政府を批判してきたジャマル・カショギ記者がサウジアラビア政府の関係者に殺害された事件で、トランプ大統領はサウジアラビアに対する制裁を示唆しました。

アメリカにとってサウジアラビアは対イランを念頭に重要な同盟国であり、武器売却でも重要なお客様です。

両国の関係悪化を懸念してリスク回避の円買い(円高)が進む可能性があります。

今週のレンジ予想

今週の予想レンジは、111円00銭から114円00銭までと予想します。

ちなみに先週も、111円00銭から114円00銭という予想でした。


FX(外国為替証拠金取引)の感想

株安を念頭にリスク回避・リスク回避と言われていますが、先週のドル円はむしろ先々週よりドル高円安で取引を終えています。

アメリカ長期金利上昇日本は現状維持=日米金利差拡大を意識したドル買いが続いており、ドルの値が下がったところでは押し目買いが成されています。

アメリカ株価も崩れてはおらず、まだ調整の域です。

新たなマイナス材料が出てこなければ、ドルは下げ渋り、かと言ってリスク回避姿勢が薄れたわけでもないので上値は重く、アメリカ中間選挙まではレンジ相場が続きそうです。


サウジアラビア問題は、国家の出来事なのでこのまま有耶無耶になる可能性が高いと見ています。

(最近の北朝鮮が起こした事件も、もう記憶の片隅から薄れかけていますしね)

なので問題は引き続き中国関連と見ています。

確かに今回、上記為替報告書では、中国は為替操作国と認定されませんでした。

しかし、中国人民銀行による直接的な介入、また中国が為替介入をした事実を開示しないことは問題と明記されています。

しかも米中貿易戦争は引き続き長期化しそうですしね。

また為替報告書では日本に対しても、貿易赤字は解消されず、大幅な対日貿易赤字が続いている、ことが懸念材料として挙げられていました。


日米金利差拡大への思惑からのドル高円安

リスク回避姿勢からのドル安円高

あ、やっぱりレンジ相場だね(笑

(あ、どこにでもあるドル円為替見通しブログの素人管理人の意見ですからね!)


今後のドル円相場は、

短期:108円~115円程度のレンジ相場

長期:105円~115円程度のレンジ相場

と予想します。

110円を挟み±5円程度でしょうか。

みなさまの資産運用投資の手助け(参考)になれば幸いです♪