投資のトライ-上げる?下がる?

ドル高vs円高!勝つのは…
どう考えてドルでしょう?



堅調なアメリカ労働市場、好調なアメリカ経済を背景に9月・12月利上げが確実視されているアメリカドル⇒ドル高

一方、米中貿易戦争などのアメリカの保護貿易政策からのリスク回避の円高

勝つのは果たして…って、どう考えてもリスク回避の時以外、むしろ円安要因が多すぎなのですけど…。

先週のまとめ

先週のドル円は、トランプ大統領によるドル高牽制発言があったものの、FRBによる年内あと2回(年合計4回)の利上げが強く意識されたことから、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。

結局、週の終値もおよそ1ドル=111円24銭と、先週の終値110円51銭から、73銭銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。

トランプリスク

アメリカ・トランプ大統領が、パウエル議長率いるアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ路線を批判

しかも欧州ユーロや中国人民元は通貨安に為替を操作していると発言したことから、トランプ大統領の通貨安志向やリスク回避姿勢から、21日には週の最安値である一時109円77銭-78銭までのドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。

さらにトランプ大統領の元弁護士が不倫もみ消し疑惑で司法取引で合意など、政治的不透明感を増す報道もドル安材料となり、ドル売り(ドル安)の一因となりました。

連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

しかし22日(日本時間23日午前3時)に公表された7月31日-8月1日分のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にて、9月の追加利上げを示唆するなど、早い段階での追加利上げが適切との見解を示したことからリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態のドル買い(ドル高)が進みました。

新興国通貨安懸念は後退

先週のトルコは犠牲祭(イード・アル=アドハー)のため、一週間トルコ市場が休場だったことから、短期筋・投機筋からの仕掛け(トルコリラ売り)が懸念されたトルコリラでしたが、底堅く推移したことから、新興国通貨安懸念は後退。

リスク回避的な円買い(円高)も縮小し、ドル円は堅調に推移していきました。

ジャクソンホール経済シンポジウム

しかし24日、アメリカ・ワイオミング州ジャクソンホールで開催されたカンザスシティ地区連銀主催の経済シンポジウムにて、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が「アメリカ経済は力強く、段階的な利上げが必要」との認識を示したもの、同時に「経済が過熱している兆候はない」との認識も示し、市場予想していたほどタカ派的な内容でなかったため、ドルの戻し売り(ドル安)が進みました。

それでもアメリカ株価は上昇し、また利上げペースの継続も確認できたことから、ドルは堅調に推移し、結局111円23銭-24銭でこの週の取引を終えました。

ドル円の推移

先週のドル円推移は、109円77銭-78銭から111円48銭-49銭でした。

ちなみに先々週のは、110円10銭-11銭から111円42銭-43銭です。

さらにその前の週は、110円50線-51銭から111円52銭-53銭です。

参考までにその前は、110円74銭-75銭から112円14銭-15銭です。

ひとつおまけに前週、110円58銭-59銭から111円53銭-54銭です。

もうひとつおまけで、111円38銭-39銭から113円16銭-17銭です。




今週の予想

今週のドル円は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による今年あと2回(年合計4回)の利上げを織り込む形でのドル買い(ドル高)基調は継続すると思われるものの、上記アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でも指摘されたように、米中貿易戦争激化によるアメリカ経済への影響がより意識されやすい状況とも言えます。

結果ドルは底堅く推移する見込みなものの上値は重く、つまりはレンジ相場になる可能性が高いと見ます。


今週の重要な米国・日本のイベントは、

08月29日の米国:4-6月期国内総生産(GDP)改定値

08月30日の米国:7月個人消費支出(PCEコア)

などが予定されています。


どちらも注目ですね。

まずはアメリカ4-6月期の国内総生産(GDP)改定値

市場予想では残念ながら速報値の前期比年率+4.1%から下方修正された同+4.0%となっています。

市場予想を上回ればもちろん、市場予想通りでもドル買い(ドル高)材料となるでしょう。


もう一つの注目はアメリカ7月の個人消費支出(PCEコア)

市場予想では、6月実績の前月比+0.1%を上回る同+0.2%となっています。

前年比でも+2.0%と高い伸びとなることから、市場予想通りなら利上げ継続への支援材料となり、ドル買い(ドル高)が進みそうです。

年内あと2回(年合計4回)の利上げ

アメリカ・トランプ大統領が追加利上げに反対する発言をしたことや、ここにきてロシアゲート疑惑が再び話題になってきたこともドル売り(ドル安)材料となっています。

しかし一時的にドル安が進んでも、ドルは底堅く、すぐさま反発して値を戻す展開となっています。

意識されているのがアメリカの年内あと2回(年合計4回)の追加利上げ。

上記通り4-6月期の国内総生産(GDP)改定値や7月の個人消費支出(PCEコア)が市場予想と一致するようだと利上げへの支援材料となり、ドル買い(ドル高)が進む展開となるでしょう。

米中貿易戦争

米中貿易協議への期待が持たれたものの、アメリカ・トランプ政権は通商法301条(スーパー301条)に基づき、中国製品のアメリカ輸入に関し、第2弾となる制裁関税を発動させました。

中国側も同規模の報復関税を課すことを決めており、米中貿易戦争激化への懸念はますます深くなっています。

このまま両国間の協議に進展が見られない場合には、米中両国の経済のみならず、世界経済への影響も懸念され、リスク回避的な円買い(円高)が進むことも予想されます。

アメリカvsトルコ

しかし一方で新興国通貨安の原因となったトルコリラは、8月10日のトルコショック以降、比較的安定した値動きをしており、トルコ発の新興国通貨安を原因としたリスク回避的な円買い(円高)は後退しています。

ただ、アメリカとトルコとの緊張は続いており、11月のアメリカ中間選挙を意識しブランソン牧師問題などを巡ってアメリカがトルコに対する批判を強め、さらに追加制裁などを実施するような事態になれば、リスク回避の新興国通貨安円買い(トルコリラや南アフリカランド安円高)が進む可能性が高くなります。

引き続きトランプ大統領やアメリカ政府高官の発言には注意が必要です。

今週のレンジ予想

今週の予想レンジは、109円50銭から112円50銭までと予想します。

ちなみに先週も、109円50銭から112円50銭という予想でした。


FX(外国為替証拠金取引)の感想

冒頭にも書いた通り、堅調なアメリカ労働市場、好調なアメリカ経済を背景にした年内あと2回(年合計4回)の追加利上げによる日米金利差拡大からのドル高円安が進んでいます。

しかしトランプ大統領は貿易面で有利なドル安を好んでいます。

FXプライムByGMOの上田眞理人常務取締役も、下記の通りアメリカ政治の不透明感をドル安材料に挙げています。

金融政策面より現在のドル安に寄与しているとみられるのは、米国の対外政策や内政における不安定性だ。

  • ポンペオ国務長官の突然の訪朝中止
  • 共和党の重鎮であるマケイン上院議員の死去
  • トランプ氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告による司法取引
  • トランプ大統領の元選対本部長ポール・マナフォート被告に下った有罪評決

は、ドルの弱材料になっている。

特に、国内でトランプ大統領を擁護してきた人物が鞍替えすることで、大統領の弾劾裁判などのリスクも意識されやすくなる。



と、トランプ大統領自身がドル安に向けて動いています(笑

まあ一時的に1ドル=110円を割っても、底値を拾うと言わんばかりにドル買い注文が入り、すぐさま110円台を回復するなどドル円は底堅く推移しています。

さすがに来年2019年の、年3回の追加利上げ方針はまだ実際にどうなるか分かりませんが、2018年内はドルは底堅く推移するでしょう。

(まあ、日本円が弱いとも言えますが(笑)


アメリカは株価も好調で、史上最高値更新が続いています。

24日金曜日にはS&P500指数とナスダック総合指数が揃って史上最高値を更新しました。

(株やっている人がうらやましい…)

アメリカ株価が大崩れしないうちは、ドルも大崩れすることは無いでしょう(笑


今後のドル円相場は、

短期:108円~114円程度のレンジ相場

長期:105円~115円程度のレンジ相場

と予想します。

110円を挟み±5円程度でしょうか。

みなさまの資産運用投資の手助け(参考)になれば幸いです♪